《この記事は約 13 分で読めます(1分で600字計算)》 株式会社Jコミックテラスが運営する「マンガ図書館Z」は、過去に実業之日本社から出版された作品で、現時点では紙・電子ともに販売されていないものを収集、無料配信する実証実験を2018年8月から開始した(発表時の記事)。実験開始から数カ月経った時点で、取締役会長でマンガ家の赤松健氏と佐藤美佳氏(現:Jコミックテラス代表取締役社長)に、改めて話を伺った。 作家への連絡はすべて「封書」で ―― まず、作品数など、実証実験の進捗についてお聞かせください。 佐藤 現状で106作品が集まってきており、許諾がおりて公開に至っているのが33冊です。(編注:2018年10月18日時点の数字) 赤松 意外だったのが、辻真先先生や赤松光夫先生のようなご高齢の作家の方が許諾をしてくださったことです。 ―― 連絡はメールなどではないわけですよね? お電話とか?
2018年4月18日、NHK「クローズアップ現代+」に出演してきました。 テーマは当時話題の「漫画村」(海賊版サイト)で、直後のツイートがこれです。 それは、「出版社と作者が共同で漫画村(のような仕組み)を作り、ただし収益は作者と出版社に正しく分配する」というシステムです。この案に関して、来月以降に実際にある出版社と組んで実証実験を行います。海賊版データを乗っ取り、20年以上に渡るイタチごっこに終止符を打つのが目標です。— 赤松健 (@KenAkamatsu) 2018年4月18日 上記の「出版社と作者が共同で漫画村(のような仕組み)を作り、ただし収益は作者と出版社に正しく分配する」システムについて、これから解説いたします。 これこそは「究極の電子書籍サイト」に近いと感じます。 【 漫画村事件で分かった3つのポイント 】 現在漫画村はアクセス不能になっていますが、「漫画村が潰れてホントに良
絶版漫画を広告付きで無料配信する「マンガ図書館Z」を運営するJコミックテラスが、ヤフーグループからメディアドゥホールディングス傘下になった。 電子書籍取次大手のメディアドゥホールディングスは7月10日、絶版漫画の無料配信サイト「マンガ図書館Z」を運営するJコミックテラス(東京都千代田区)を子会社化すると発表した。発行済株式の70.5%をヤフー子会社のGYAOから取得した。新たに講談社からの出資も受けるという。 Jコミックテラスは、2015年6月にGYAOと漫画家の赤松健さん(Jコミックテラス取締役会長)が共同設立。赤松さんが設立したJコミから「絶版マンガ図書館」(当時)の事業を譲り受け、8月にマンガ図書館Zへサービス名を変更して運営している。 赤松さんは自身のTwitterで「メディアドゥホールディングスの大株主は小学館・講談社・集英社など大手出版社ぞろい。今回の決定は作家として、非常にポ
絶版漫画などを取り扱う電子書籍サイト「マンガ図書館Z」を運営するJコミックテラスが、ヤフーグループを離れ、メディアドゥホールディングス(以下、「メディアドゥ」)の傘下に入り、講談社から追加出資を受けたと発表しました。また、これに併せてJコミックテラスの会長を務める漫画家・赤松健さんは、“海賊版対策につながる出版社と連携した実証実験”をスタートすると報告しました。 赤松健さんは、海賊版漫画サイトが深刻な社会問題となっていた4月中旬ごろから「各出版社と作者が連携し、収益を正しく分配するシステム」が必要であるとTwitterを通じ提唱しており、実証実験を行う予定があることを報告していました。今回、Jコミックテラスがメディアドゥの傘下に入ったことについても「メディアドゥの大株主は大手出版社ぞろいで、作家としても期待感と安心感を持っている」とツイートしています。 なお、実証実験の詳細な内容は不明です
漫画原作者の猪原賽(@iharadaisuke)です。昨年末「マンガ図書館Z」に実装された新しいマンガアップロードシステムが「違法アップロード助長では?」というネガティブな話題でプチ炎上していますね。 プチ炎上中?マンガ図書館Z 誰が? どのように怒っているのか? それはいくつかネット上に散見しますが、具体的にリンク等で例示するのはやめておきます。お怒りはごもっとも、と思いますが、それに対する回答は、「マンガ図書館Z」を運営する赤松健先生ご本人の説明のとおり。 d.hatena.ne.jp マンガ図書館Zの新しいアップロードシステムは、第三者がマンガをアップロードし、作者本人の「許可」により公開され、広告収益が作家本人に入るようになるシステム。 現在問題になっているのは、その「作者本人」の確認が“ざる”じゃないかという点で、善意の第三者がアップロードしたマンガを、悪意の第三者が「作者です、
「ここは、一体、どんな違法サイトなんだ!」 自著が不正にアップロードされているんです。違法サイトだと思うのは当然でしょう。 「とにかく削除させなければ」 そう思った。だけど果たして連絡をとって大丈夫なんだろうか? 人の作品を著者本人になんの連絡もなく掲載するサイトだ。 そんなサイトに削除要請をして大丈夫なの? 違法サイトやspamメールをクリックしたり連絡したりしてはいけない、というのは基本中の基本。 でも、こうしている間にも、違法アップロードは続き、作品は公開され続ける。 どうすりゃいいんだ、周良貨。 再びサイトに入り、ふと作品の表紙を見ると、削除要請ボタンがある。 「1巻に1ボタン、15回もボタン押して削除申請しろってことか」 ふざけるな! と思った。違法に掲載された作品の削除に独自のルールで押し付けてくるやり口に猛烈に腹が立つ。 「なんで違法サイトの言うことを聞かなきゃならんのだ!」
マンガ図書館Zというサービスについて/赤松健がやりたいこと http://anond.hatelabo.jp/20160114204909 の続きです 最終目標ずばり、赤松さんが何をやりたいか、何を最終目標としているかというと、上記ブログ、最新記事の表題にもある通り「電子書籍版YouTube」でしょう 赤松さんは将来を見据え、Googleやamazonが運営し、多量のインセンティブを取られ、アメリカ式の表現規制が導入された読み放題サービスではなく 発生利益のほぼ全てが権利者に渡り、過度な表現規制のない「マンガ図書館Z」という読み放題サービスを作りたいと考えているのです 「え?読めなくなった絶版漫画を読めるようにするサービスでしょ?」 「絶版漫画以外は扱わないんじゃないの?」 このように思われる方もいるかも知れません、それも当然です 赤松さんは自身のブログにおいて当初から絶版漫画を対象に、と
以下文章全て推測になりますが、一文毎に断りを入れると冗長になるので断定口調で書いていきます 長くなったので要約マンガ図書館Zには現在、2種類の漫画アップロードシステムがある新しい方のアップロードシステムには問題もあるが、それは抜け穴などではなく、最初から織り込み済みだろうこのシステムは漫画家へ収益をもたらすという点において、損のあるものではない赤松さんは絶版以外の漫画もマンガ図書館Zで扱うことを視野に入れて現在のアップロードシステムを導入したのだと思うマンガ図書館Zとはこの記事を開いてマンガ図書館Zというサービスを知らない方、というのは余りいないかも知れませんが一応説明します マンガ図書館Zとは旧称を「Jコミ」あるいは「絶版マンガ図書館」という、漫画家の赤松健さんが運営されている電子書籍サイトです http://www.mangaz.com/ 但し、より正確には赤松さんが運営されているので
先日、原作:佐藤大輔、漫画:伊藤悠のコミカライズ版「皇国の守護者」全巻が、「マンガ図書館Z」で無料配信され、Twitterなどで大変話題になりました。 公開されていた時の「マンガ図書館Z」のスクリーンショット Amazon.co.jpを見ると「この本は現在お取り扱いできません」 突然公開された「皇国の守護者」騒動 「皇国の守護者」はウルトラジャンプで2004年から2007年に連載された作品。2005年度と2006年度には、文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推奨作品になっており、2008年にはマンガ大賞にノミネートされました。 主人公の新城が民衆に「敗残兵」と罵られながら皇国に帰還したところで、「諸事情」で連載終了。原作はその後もさらに続いているため、もしかしたら続編があるのでは、と待っているファンの多い作品です。 「皇国の守護者」は今も「続きが読みたい」と話題の作品 そのため今回「マ
前振り:【動画投稿サイトは、著作権侵害のコンテンツを掲載していても、なぜ罪に問われないの?】 YouTubeやニコ動も「違法なアップロードの排除」には取り組んでいるのだと思うのですが、残念ながら私の作品のアニメ版やCDが、今もYouTubeにも大量に、ニコ動にもバンバン掲載されまくっているのが現実です。 ・・・動画投稿サイトは、著作権侵害のコンテンツを掲載していても、なぜ罪に問われないのでしょうか? それは、プロバイダ責任制限法があるからです。 この法律では、権利侵害の被害が発生した場合であっても、その事実を知らなければ、プロバイダは被害者に対して賠償責任を負わなくてもよいとしています。 YouTubeの規約にも、投稿する際はちゃんと「第三者の著作権により保護された マテリアルや、その他の第三者が財産的権利を有するマテリアルが含まれないことに同意」すると書いてありますね。現実は「そんなわけ
先月、作者の許諾を得て行った「ホワイト・リスト&インセンティブ作戦」。 海賊版のマンガZIPをネットの皆さんにアップロードしてもらい、それに広告を付けて無料公開した上で、広告収益は作者に100%お渡しする という画期的な実験でした。 この方法なら、海賊版マンガにダメージを与えつつ、楽に作品データを収集して作者の収益へと繋げることができます。 実験はまたもや大成功を収め、更に色々な特徴(というかコツ)が分かってきました。 アップロード者はこういった実験に協力的であり、その人数は予想よりずっと多かった。 また、アップロード者が必ずしもインセンティブを欲しているとは限らない。 サイバーロッカーにあるのは新刊が主で、マイナー誌の絶版書はあまり収録されていない。また、常に削除されては再登録されている。 海賊版ZIPの1枚目は表紙カバーの横長スキャンであることも多く、電子書籍としては表紙のみトリミング
【前回までのあらすじ】 こちらをご覧下さい。これは、Googleで「ラブひな zip」を検索した結果です。 出てきたのは、全て「海賊版のマンガ」でして、これらを収録しているのは、どれも「サイバーロッカー」という海外の違法サーバですね。最近の海賊版マンガ流通は、winnyなどは使われず、こういった「サイバーロッカー」が主に使用されています。 こうしたサイバーロッカーや海賊版ブログですが、過去に何度も出版社が撃滅作戦を展開してきました。しかし、海賊版を撃滅できたことは過去に一度もありません。古い「絶版本」に至っては、そもそも出版社に「絶版本の海賊版」をどうこうする権利がありませんので、完全に野放し状態です。 ・・・そう、絶版マンガは世界の誰も守っていないのです!!(※重要) そこで、私は前回、「サイバーロッカーを逆に利用し、作者の収益に役立てる作戦」を考案しました。 それは、 サイバーロッカー
赤松健さん(以降赤松先輩*)の「マンガ図書館Z」が、ベールに包まれていた新仕様とビジネスモデルを公開しました。 そして要となる、海賊版だろうが自炊だろうが誰でも作品をアップロードできる斬新な仕組みを、赤松先輩自身がTwitterで実演するという、ネットに精通した氏らしいスタートを切られました。 もう、色々斬新過ぎて、どこを話すか難しいのですが、まずは主筋を、少々乱暴に私的要約すると、以下です。 ・まず、「日本マンガ文化の正しい保存は、やはり日本の作家主導で」という掛け声。これは、漫画業界のこれまでの体質や現状を考えると、関係者や業界の支持を集めるには王道を行く考え方です。外資に4年勤めてた私としては、外国資本の怖さも含めて、理解出来るところです。 ・ご本人がこの事業により大きな利益を得るどころか、どちらかといえば持ち出しでこの事業を行っているところも、日本では支持されるところかと思います。
こんにちは、(株)Jコミックテラス取締役でマンガ家の赤松健です。 私が2011年から運営してきた「絶版マンガ図書館(Jコミ)」ですが・・・・おかげさまで近年、マンガ家さんからの掲載依頼が殺到し、マガジンで連載しながらの運営ではさすがに厳しい状況になってまいりました。(^^;) そこで先月から、大手企業の資本を入れて新会社を作り、スタッフを増やして、「掲載スピード」と「作家サービス」の大幅向上を図っております! 新会社の名前は「(株)Jコミックテラス」と言います。略して「Jコミ」です。(笑) そして、8月3日からスタートした新サイト名は「マンガ図書館Z」です!*1 ・・・いわゆる「会社売却」ではないので、赤松は別に儲かっておりません。(笑) もちろん赤松が続けて前面に立って運営を指導し、作家さんとの対応も担当いたします。つまり、 「掲載スピードが上がって、作家さんが儲かるサービスが大幅に増え
2024年07月14日(日)3 tweets 21時間前 赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例)@KenAkamatsu @yatufusa666 落合先生、お誕生日おめでとうございます!🎂 posted at 13:24:24 22時間前 赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例)@KenAkamatsu 完売しました! でも閉会までいますので、声をかけて頂ければ良いことあるかも?😉 pic.twitter.com/2QFT1ZSId4 posted at 13:08:50 7月14日 赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例)@KenAkamatsu 本日、札幌の「つどーむ」で『おでかけライブin札幌』に直参してます! youyou.co.jp/allgenre/sappo… ドーム球場型の施設で同人イベントなんて初めて!😊閉会15時までいますので、遊びに来て下さい! pic.twitter.
8月3日、「絶版マンガ図書館」を運営する赤松健氏と、株式会社GYAOは新会社を設立した。これは、赤松健氏がこれまで運営してきた「絶版マンガ図書館」の事業を引き継ぎ、「マンガ図書館Z」としてリニューアルするというものだ。 赤松健氏は、2011年から「Jコミ」という名前で、出版社から刊行されなくなったマンガを、ネット上で広告付きで展開しその収益を作家に還元するというサービスを運営してきた。昨年7月にはこれを「絶版マンガ図書館」という名前に改め、ユーザーからの作品投稿が可能な機能を新たに加えていた。絶版マンガの電子出版の権利を持つマンガ家以外からも、ユーザーからも作品の投稿を可能とし、権利者が許諾すればそのままサイト上に公開されるという仕組みを特徴としている。今回、その運営をGYAOとの新会社「Jコミックテラス」が担うことになる。
マンガ家・赤松健さんと株式会社GYAOが2015年6月に設立した、株式会社 Jコミックテラス会社の設立および事業に関する説明会に行ってきました。 会社設立の経緯と思い まず、マンガ家の赤松健さんより、株式会社 Jコミのこれまでについて説明。2011年に設立。全巻無料配信で、広告収益を100%作家に還元しています。絶版になってしまった本を、どうやって手に入れるか? 一般的には古本です。でも、ZIPでアップロードされちゃってるマンガのファイル(海賊版)が世の中にはいっぱい存在しています。10年くらい前から「Winnyで落としました!」というファンレターが届くようになったそうです。その海賊版撲滅を目指したのがJコミです。 株式会社 Jコミックテラス取締役会長 赤松健氏 掲載依頼は殺到、どんどん大きくなってきました。ただ、赤松健さんは週刊少年マガジンで連載中のマンガ家であり、なかなか手が回らなくな
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