インターネットの普及によって大量のデータがやりとりされる現代社会で、「データの保存」という重要な役割を担っているのがハードディスクドライブ(HDD)。「ヘリウム充塡(じゅうてん)」「HAMR」「MAMR」など、今なお最先端の研究が進められているHDDですが、実際にその中身を見る機会はあまりありません。また、HDDをそのまま売却してしまったことによる情報流出事件が示すとおり、HDDの構造を理解することは機密情報の保全にもつながります。というわけで、実際にHDDをバラバラに分解し、中身がどうなっているのか確かめてみました。 今回バラバラに分解するHDDはこれ。中古の動作品として1万5000円で購入した、WDのヘリウム充塡モデル「WD80EFZX」です。 NAS向けと位置づけられている「WD Red」シリーズの旧モデル。記事作成時点での最新モデルは「WD80EFAX」です。 裏面はこんな感じ。表
By Bill Dickinson オンラインストレージサービスBackblazeが、自社のサービスに使用してきた200種類、合計約3万5000台の運用データから算出した、「HDDの信頼性データ」の2014年9月最新版を発表しました。以前からメーカーやモデルによって壊れやすさの偏りは明らかでしたが、その傾向はあまり改善されていないようです。 Backblaze Blog » Hard Drive Reliability Update – Sep 2014 https://www.backblaze.com/blog/hard-drive-reliability-update-september-2014/ どこのメーカーのHDDが信頼性が高いのかが一発で分かるグラフがこれ。灰色の棒グラフは2013年通年での故障・エラー発生率、色の付いた棒グラフは2014年6月までに生じたエラー発生率を示し
ウエスタンデジタルジャパンは11月26日、1台の2.5インチドライブに120GバイトSSDと1TバイトHDDを組み合わせた「WD Blackデュアルドライブ」を12月6日に発売すると発表した。SSDの高速性とHDDの大容量を兼ね備えた世界初のドライブだとしている。実売予想価格は3万2800円。 9.5ミリスロットに収まる本体にSSDとHDDを搭載。SATA(6Gbps)ケーブル1本で接続でき、OSからは2台のドライブとして認識されるという。米国のレビュアーによると、1つのドライブ(パーティション)として統合することも可能だが、システムは合計約1.2TバイトのうちどこがSSDなのかを認識できないため、SSDのパフォーマンスを生かせないという。
クラウドストレージサービス「Bitcasa」 は8月28日、日本市場への本格参入を発表した。ローカル上のデータをクラウド経由で同期させる形ではなく、プライマリーストレージとしてクラウド上に置く仕組みのため、ローカルドライブの容量に左右されず“容量無制限のHDD”として利用できるのが特徴だ。10Gバイト以内は無料で利用でき、年間99ドルか月額10ドルの定額課金で容量が無制限になる。 日本市場への本格参入に当たり、ユーザーインタフェースの完全日本語化とネットワークを米国内向け並みに強化。日本の有料ユーザーは既に全有料ユーザーの12%を占め、米国に次ぐという。 運営する米Bitcasaは2011年に米国でサービスを開始したスタートアップ企業。有料ユーザーは140カ国以上に広がっており、世界中で30ペタバイトのデータを管理している。全ユーザー数は非公開だが、「有料ユーザー率は競合他社に比べても高い
HDDは大容量かつ低価格なことから、PCに欠かせない記録装置として定着している。しかし、ドライブの内部でディスクが高速回転する構造のHDDは、PCを構成する記録装置の中では最も低速な部類に入る。一般的には、CPUに内蔵された1次キャッシュ、2次キャッシュ、メインメモリ、HDDの順にデータ転送速度が遅くなっていく。モバイルノートPCなどで採用例が増えつつあるSSDについても、現状ではHDDから劇的に速度が向上するわけではない。 規格上の数値を比較すると、メインメモリは数ギガバイトの転送速度があるのに対し、HDDの転送速度は数十メガバイトであり、圧倒的な速度差がある。しかし、メインメモリは揮発性で電源をオフにすると内容が消えてしまうこと、容量に限界があることなどから、プログラムやデータのほとんどはHDDに格納される。つまり、プログラムを起動したり、データを読み書きするためにはHDDにアクセスす
こちらの街の荒れようは、深刻さが違います。 写真は、古いシムシティをプレイしている様子ではありません。ハードディスク内のフォルダとファイルの容量分布を20世紀風3Dグラフィックで教えてくれるソフトウェア「StepTree」の実行画面なのです。 ファイルの種類によって色分けがされるので、チェックするドライブ、フォルダによっては国立市のような美しい区画が見られるかもしれませんね。 でも、画像ファイルや音楽ファイルのあるフォルダを開いたらもう大変。フォーマットというロードローラーで地面を馴らしたくなること請け合いです。 ダウンロードは、リンク先の「Download: StepTree1.8.1.702.zip」をクリックしてくださいね。(武者良太) StepTree v1.8 [TIBSOFT via Byozine] 【関連記事】 ハードディスクの余命が分かるかもしれない、フリーソフト「HDD
よくあるソフトですが自分へのメモ書きも兼ねてエントリー。 パソコンを捨てるときや、パソコンをあげるときにはデータをきれいに消しておきたいもの。通常の「削除」だけでは心配・・・という方におすすめなのが「FileShredder」です。データをきれいさっぱり復元不可能にしてくれます。 対応OSはWindows。フリーソフトです。 では、以下に簡単に使い方をご紹介。 ↑ 特定のファイルを復元不可能にするにはファイルをドラッグ&ドロップして「Shred Files Now…」をクリック。 ↑ 空きスペースのデータを復元不可能にするには左側から「Shred Free Disk Space」をクリックし、ドライブを指定。 ↑ シュレッダー中。終わるとなんだか気持いいですよ。 ↑ 設定画面その1。シェルとの統合もできますね。右クリックメニューからアクセスできると便利かも。 ↑ 設定画面その2。削除のアル
HDDは消耗品・・・そうわかってはいてもクラッシュは怖いものです。 いざというときのために定期的にHDDの診断はしておいたほうがよいでしょう。 というわけで今回は無料の診断ツール、HD Tuneをご紹介。 詳しい使い方は以下からどうぞ。 ↑ ベンチマーク中。何度か実行しておけば異常が起きたときにわかりますね。 ↑ HDDの詳細な情報もチェックできます。 ↑ エラーチェック。不良セクタの有無を調べてくれます。 ↑ タスクに常駐してくれます。HDDの温度をいつでもモニターできますね。 頻繁に使うものでもないですが、知っておくと便利ですね。ダウンロード&詳細は以下よりどうぞ。 » HD Tune website
次々と発覚する新事実に打ちのめされながらも、ついにある1つの決断をしました。まずは代理店であるアイティフォーに電話をかけ、そして「オントラック」から無事にハードディスクを返してもらうこと。それから、前回に電話をした中では最も価格が安かった株式会社ブレイバーの「データサルベージ」に無料見積もりを依頼しよう、と。もしもオントラックが分解していればどこに出しても復旧は絶望的であるため、見積もりだけであれば送料以外のお金はかからない「データサルベージ」を選んだというわけ。 また、サイトの説明によると、他社の見積書を添付すればさらに10%を値引きしてくれるとのこと。つまり、こうなるわけです。安すぎ。まさかここまで安くなるとは……。 ・初期診断 オントラック 15,000円 ブレイバー 0円 ・復旧費用 オントラック 1,017,870円 ブレイバー 184,500円 ×90%(10%引き)=166,
総容量40GBの2.5インチハードディスク、そのうちたった23GBのDドライブだけで100万円を突破するという高額な見積もりを出され、憤りに打ち震えるGIGAZINE編集部。馬鹿な、こんなに高かったら大切なデータであってもあきらめざるを得ない人も多くいたはずだ……こんなの何か間違ってる……価格に応じた信頼度があればいいが、一体そんなものをどうやって計るというのか?この価格が妥当なものなのかどうかを検証しなくてはいけない。その方法はたった一つ……同業他社に見積もりを出してもらうこと、これしかない。 というわけで、ハードディスクの物理障害を復旧させるための戦い、その後編です。今後、もしも同じようにハードディスクの物理障害によってデータを失ってしまったが、万が一の可能性に賭けてみたいという人にとっては非常に参考になると思います。では、どうぞ。 ■代理店経由だから高いのかもしれない あまりにも衝撃
これまでいろいろとハードディスクドライブに関する記事を書いてきたわけですが、今回は論理エラーではない正真正銘の「物理障害」について、実際にぶっ壊れたハードディスクを使った衝撃のレポートです。わずか20GBの復旧で信じられないほど高額な見積もりを出されました。 ネット上で「ハードディスク 復旧」などと検索すると多くの業者サイトが出てきますが、まずその実態を簡単に列挙します。以下はいくつもの実績ある復旧業者およびその関係者から、悪質業者についての証言をまとめたものです。 ・論理障害はFINALDATA(ファイナルデータ)などの市販ソフトで復旧しているだけ ・物理障害は復旧技術がない業者の場合はただ開けるだけしかしていない ・物理障害で復旧できなくても検査料や着手金などの名目で数万円を請求 ・別の復旧業者が復旧させると信頼が落ちるため、復旧できないように破壊してから依頼主に返却 にわかには信じら
バックアップはお早めに。 HDD の状態 種類 → 予想される最大の MTBF 使用温度 使用年数 推定結果 推定 MTBF 推定故障率 注:この数値はあくまでも目安であり、そもそも、きちんとした根拠のある数字ではありません。実際の使用状況、および、 HDD 個体によって大きく差が出ると思われます。 また、情報源が正確ではありません。あまり、信用なされないようお願いいたします。 より実際に則した S.M.A.R.T. を利用するソフトウェアなどの利用をお勧めいたします。 S.M.A.R.T. で HDD 状態 を監視するソフトの例 HDDLife http://www.hddlife.com/ HDD Health http://www.panterasoft.com/ References はてな - S.M.A.R.Tとは HDDは高温になっても大丈夫? [デジタル ARENA]
Googleが10万台のハードディスクを使用した結果、ハードディスクは温度や使用頻度に関係なく故障するという結論を出した恐るべきレポートに続き、CMU’s Parallel Data LabのBianca Schroeder氏が、「現実世界でのハードディスクの故障:平均故障時間100万時間とは一体どういう意味なのか?」というレポートを出しました。ハードディスクに関する以下の常識はいずれも根拠のないものだという内容です。 1.高価なSCSI/FCドライブの方が安価なSATAドライブよりも信頼できる 2.RAID5が安全なのは2台のドライブが同時に故障する確率がとても低いため 3.初期の故障しやすい時期を超えれば耐用年数に達するまで壊れないという信頼が高まる 4.ハードディスクメーカーのいうMTBF(平均故障間隔)はハードディスクドライブを比較するのに有益な尺度である もはや一体何を信じればい
今まで一般的に信じられてきたハードディスクにまつわる常識として、 ・温度が高いと故障しやすくなる ・アクセス頻度が高いと多く動くため、故障しやすくなる というのがありましたが、Googleが10万台以上の民生用ハードディスクドライブを使用した調査を行った結果、温度やアクセス頻度に関係なく故障することが判明したとのこと。 そればかりか、ハードディスク障害の早期発見、あるいは故障の予測を目的として搭載されている「S.M.A.R.T.(スマート)」の値から得られるいつ故障するかどうかの予測もほとんど関係なかったそうです。 Googleはこれらの実際のデータによる結果に基づき、既存のSMART値から新しい故障予測方法を見つけ出すことが必要である、と結論づけています。 かなり衝撃的なGoogleによる調査結果は以下の通り。 Failure Trends in a Large Disk Drive P
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