【インタビュー】柴田淳、初めて経験した空っぽの自分と向き合いもがきながら作り上げたアルバム『バビルサの牙』 柴田淳が10枚目のアルバム『バビルサの牙』を完成させた。まず不思議な響きを持つタイトルが目を引く。バビルサの別名はシカイノシシ。特徴的な牙を持ち、ぐるっと回って自分に突き刺さるように伸びるため「死を見つめる動物」と言われているようだ。なんとドラマティックな動物なのか。なぜ柴田淳は、この動物の名前をアルバムタイトルにしようと思ったのだろう。そんな話も含めて、アルバムの話を聞いた。 ◆柴田淳~拡大画像~ ■牙が折れたほうのバビルサと自分を重ね合わせちゃった ■この作品はこのタイトルからはじまったっていう感じです ――“「バビルサの牙」ってなんだ?”って調べたんですけど、パソコンで検索するとバビルサの牙はぐるっと回って自分に突き刺さるように伸びるから、「死を見つめる動物」って言われていると