介護施設でお年寄りの男性に高温のシャワーを浴びせて死なせたとして、静岡県警清水署は3日、静岡市清水区折戸3、介護施設職員、藤沼佑介容疑者(26)を傷害致死容疑で逮捕した。「シャワーを浴びせたのは間違いないが、そんなに熱いと思わなかった」と供述しているという。 容疑は、10年4月24日午前4時半ごろ、同区内の介護施設で、入所者の黒田誠作さん(93)に湯温約60度のシャワーを数分間浴びせ、重度のやけどを負わせて死亡させたとしている。 県警によると、シャワー室付近を通りかかった別の職員が止めに入り119番した。黒田さんは病院に運ばれて入院し、約2週間後に肺炎と敗血症の合併症で死亡した。黒田さんがつけていた人工肛門の管が外れたため、汚れを洗い流すためシャワーを浴びせていたという。【平塚雄太】