本書において描かれるのはさまざまな角度から検討されるドゥルーズ像である。 「おいたち」から社会背景、諸著作がいかなる歴史的文脈から生まれてきたのか、難解な諸概念がどのような影響の下に生まれてきたのか等が硬い形式で手堅く描かれている。 入門書としてはややその関心の中心が「アンチ オイディプス」や「差異と反復」といった前期著作によりすぎているきらいもあるが、諸著作そのものでは見えづらい角度からの問いの把握ができるのではないだろうか。彼が何を望まなかったか、ということを知る上でも。 それではここではそのダイジェストとして、簡単にやや抜粋的にまとめてみる。 ★「おいたち」 ドゥルーズは1925年パリ生まれ、ソルボンヌ大学でデカルト主義のアルキエとヘーゲル主義のイポリットに師事、後にリセ(高等学校)教師、リヨン大学講師を経て、1970年からパリ第八大学(ヴァンセンヌ)教授となる。 ★「プライベート」
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