千葉県の松戸市と流山市を結ぶ流鉄(旧総武流山電鉄)流山線(馬橋-流山、5・7キロ)は、青、緑、オレンジと列車ごとに塗り分けられた3両編成の電車が走る近郊ローカル線。「青空」「若葉」「なの花」などそれぞれの愛称で親しまれているが、このうち茶色の「明星」号が29日にラストランを迎えることになった。 流鉄が所有する5編成は、すべて西武鉄道から購入した中古車両。昭和40年7月製造の「明星」は西武線を引退したのち、平成7年から流山線で“第二の人生”を過ごしてきた。西武では701系、流鉄では改造を経て2000形に車両グループが改められている。 朝の通勤時間帯にも使用する3両編成としては流鉄初のクーラー車で、とくに夏は扇風機しかない従来車とは比べようがないくらい快適だった。当時の車両運用担当者は乗客の公平性を考えて、スジ(運用ダイヤ)を固定しないよう頭をひねったという。 「明星」は今月から社員手作りの特