太平洋戦争終了後、日本に進駐した米軍人が庶民の日常を鮮やかに撮影したカラー動画を、江戸東京博物館(東京都墨田区)が入手した。8月4日からの企画展「東京復興」で、以前に入手した米従軍カメラマン撮影のカラー動画とともに、一部を上映する。板倉史明・東京国立近代美術館フィルムセンター研究員は「1950年代前半以前のカラー動画は珍しく、貴重な資料」と注目している。 同博物館が新たに入手したのは、海軍軍人の故G・デリーナさんが撮影したもの。日本人の妻から昨年末に寄贈された。場所はほとんど関東地方で時期は1951~52年とみられる。8ミリフィルム7本で計3時間10分の長さ。紙芝居に集まる子供たち、皇居前広場でたこを揚げる人、みのとかさをつけて田に立つ農民らの姿を記録。「立太子の礼」が行われた52年11月10日、現在の天皇陛下を乗せて走る馬車も撮影している。 もう一つは従軍カメラマンの故G・フェーレイスさ