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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/tamio406 (34)

  • 物流 - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 いつだったか「取次はどうやってを地方に運んでいるのか」という記事を書いたが、どうにも気になってしょうがない。あれ以来、搬入口などに停まっている大型トラックの社名に、なんとなく目が行ってしまう。ところがそんなことでも役に立つもので、今回の地方行きで、取次で見かけたトラックを高速で発見した。愛知陸運。 実を言うと、「横に『の何とか』と書いてないか」気にしながら走ったんだが、それはなかった。運送会社というのは思ったよりいろんな荷物を運んでいる(いろんな荷主がいる)のか、そもそも「何を運んでいるか」書いてあるトラックのほうが少ない。常識ですか、そうですか。 となると、愛知陸運以外にもを運んでいるトラックはいっぱいいるはずで(当たり前)、東京-名古屋間で追い抜いた数え切れないト

    物流 - 出版屋の仕事
  • 「中」と「今」 - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 題の前に、ちょっと愚痴。 日販のおみくじ封筒は、だいたい土曜日か月曜日の郵便で来る。月曜は直接書店から電話をもらうことが多いので、それを待って納品の旅に出る。今週は月曜日に来なくて、「な、なんだ! 注文が1件もないのか!」と慄きつつ、水曜以降は天気が悪いこともあって火曜日に旅に出た。先週電話やFAXでもらった分だけだから、非常に少ない。昔は毎回こんなんだったな~と思いながら、軽い荷物を抱えて行った。 と、火曜の郵便でおみくじがドサッと来た。中を見ると、注文日が17日のものもある。ゲッと思ったんだが、昨日今日とずらせない用があり、明日行くつもりでいたら日また来た。 2回分をまとめたって、うちレベルじゃ大したことないんだが、なぜイレギュラーに送ってくれたのか。システムの不具

    「中」と「今」 - 出版屋の仕事
    funaki_naoto
    funaki_naoto 2007/09/05
    用字用語集に盲従してゐるのもあるかと思ふ(あれは漢字から平仮名にひらくのばかりだし)。あと編集者は平仮名が多ければ読みやすいといつた偏見を抱きがち(http://aruhenshu.exblog.jp/3254537/)。
  • サラリーマン - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 よく勉強させていただいているブログ経由で、雑誌の売れ行きが悪くなっていてどうのこうのの記事を読んだ。 大手の出版社の人の「若手編集者にチャレンジ精神がなくなってきて気骨のある編集者が少なくなった」というコメントに、「そう言って編集者のサラリーマン化を嘆く」という説明がついていた。 私自身は、一部上場の大きい会社のサラリーマンと、吹けば飛ぶような会社のサラリーマンの経験がある。今は出版業をしているわけだが、「小さいながらも一企業の社長」なんてのとはちょっと違って、「自営業のおっさん」だと自分では思っている。 たまに、サラリーマンの甘ったれた話(給料上げる理由もないのにベアがどうのこうの…とか)を耳にすると、「雇われ者は楽だよな」なんて思ったりもする。特に、企業の負担が増える法

    サラリーマン - 出版屋の仕事
  • 日本でいちばん小さな出版社 - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 新刊が調子いい話や、とはいっても営業がなかなか上手くいかない話や、アマゾン関連で新しく学んだ話なんかもしたいんだが、後日書くことにする。 というのは、実はお知らせがありまして、このブログが元で晶文社さんから『日でいちばん小さな出版社』というが出ます。ハイハイ、日でいちばん小さいといったら、当然うちのことですよ。去年から「他社のやり方を学ぶいい機会」とか「他ので忙しい」とか書いていたのはこれでございます。 実は、このブログがきっかけで出るとはいえ、ここで告知するのはどうしようかとずっと悩んでました。なにしろ、「返品に献が入ってた」と騒いだし、「トーハンの仕入窓口の男性は怖い」とか書きたい放題をしてきたじゃないですか。 なんで書きたい放題かというと、文句を言いたいと

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  • 中くらいの規模の書店にて - 出版屋の仕事

    Unknown (けいじ) 2007-04-04 21:51:01 こういう屋さんで・・・というよりも「こういう棚に置いてもらいたい」って感じです。 やはりは読まれてこそだと思うのです。 作りたいから作る、プライドを持って作る、良いを作るということはターゲットも売場も売り方も想定していくものだと思います。 どこの棚に置いていいか、誰に読んでもらえばいいか、どんな書店に営業していいか分からないは営業するのも大変です。書店も困ります。そういったは返される可能性も高いのです。 私は(というかウチでは)、初めて出すジャンルでは他社でできるだけ内容が近いと同じ配先に配布してもらうように取次に頼みます。そして配リストをもらい(高いですがTT)、売れた書店を中心に営業をします。パターン配はこういったことに有効だと思います。 でも、こうやっていくら努力しても編集はわかってくれないんです

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  • 物理的メリット - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 3年ほど前に出した、ある業界の業務マニュアルみたいながある。なかなか他では学べない(と私は思っている)「よりよいサービスのためのヒント」で、これが今でも売れていて、かつダントツの返品率(低いほう)だ。 出版を始めて少したった頃、「うちでは一体どういうを出していくべきだろうか」とよく考えた。もともと「どういう」などの志があって始めたわけじゃないので、結構悩んだ。結局、「みっともなくない」ということで落ち着いたような気がする。 よく「良書vs売れる」みたいな議論があるが、そういうことは考えてもわからない。経済的な話になると「売れるはすべていい」だし、好みやニーズの問題もある。 で、ジャンルとかそういうことではなくて、きちっと仕事をして出していれば、「みっともない出

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  • アマゾンその後のその後 - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 アマゾンでの販売をどうにかしたいと思って、いろんな人に教わって大阪屋のEC事業部を訪問した。 結果は、「普通に仕入部で取次口座を申し込んでほしい」とのこと。そうなると、またしても検討モードになってしまう。親切にも、日販のウェブ在庫に営業せよとのアドバイスをいただいたので、とりあえずはその路線で行くことにした。 ちなみに、大阪屋と取引を始めるのを躊躇するにはわけがある。それは、「搬入が大変になる」という、うちだけのすごく特殊(かつ、この季節じゃなきゃあまり気にならないかもしれない)な事情。「こう寒いと日販から川渡ってくのは辛いし、途中でトイレ休憩をするのにあの厚着で建物の中に入るのは恥ずかしい」という、情けない理由である。 それはいいとして、担当の人にも、その件を報告した人た

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  • 社名の認知 - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 この春にある団体に参加したんだが、うちと前後して会員になった出版社があった。新人が自己紹介をしたことがあって、「おっ、同じく新興出版社か」と思ってなんとなく記憶に残っていた。記憶に残っていると、いろんなことが目に付く。別に動静を追いかけてるわけじゃないんだが、結構新聞広告を出していることは知っていた。ちなみにその団体では新人だが、うちみたいなみそっかす出版社ではない。 昨日はその団体の忘年会で、ちょうどその出版社の社長と席が近くなった。新聞広告だけでなくて書店でイベントもするそうで、席が近かった別の人とその話をしていた。 で、この際だからといろいろ質問をした結果、新聞広告の値段(まあ、これは以前から知っている)と、書店でのイベントの採算なんかを教えてくれた。 値段を聞いてや

    社名の認知 - 出版屋の仕事
    funaki_naoto
    funaki_naoto 2006/12/21
    「よーく考えてみると、例えばペットボトル入り飲料を買うときも、名前とかラベルのデザインは覚えても、どこから出てるかなんか気にしない」
  • 雑誌みたいなカバー - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 新刊が出て次のの原稿をどうこうしている段階で、今やってることと全然関係ないんだが、ちょっと気づいた。 最近の単行は昔の雑誌みたいなカバーが増えてきていて、逆に雑誌は昔の単行みたいな表紙が増えてきてるんじゃなかろうか。 単行といってもいろいろあるんだが、実用書というのかハウツーというのか、あの系統ののカバー、ますます賑やかになってきている気がする。 すごく文字が多い。タイトル・サブタイトル(長い)に加えて、内容の説明、読んだらどうなったかの説明、著者の肩書き、推薦者名と肩書き、などなど。説明の言葉がいっぱい並んでいる。一昔前は賑やか(うるさいとも言う)なのはオビくらいだったけど、最近はカバー自体にコピーが溢れてる単行をよく目にする。(でもって中身が、「イラスト

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  • 製本所見学 - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 厳密には「制作業務」じゃないんだが、制作途中の出来事なのでこのカテゴリー。 昨日、製所の見学に行った。ずいぶん前に印刷所の見学には行ってたんだが、製所はなかなかチャンスがなかった。もちろん、最終目的は「どこをどう突っ込んだら安くなるか」を知るため。とはいえ、流れと機械の大きさに圧倒されて、それどころではなかった。 うちはある印刷ブローカーを使っていて、それはやっぱり安いからなんだけど、この「製所見学」にブローカー氏と印刷会社の担当者もくっついてきた。見学が終わる頃、製所の人が「今日100冊見上がりますから」と言ったとき、私には明日だと言っているブローカー氏と印刷会社氏がビビッたのが可笑しかった。そんなこと、こちらはわかって発注している。 で、製所見学からは、即役

    製本所見学 - 出版屋の仕事
  • 業界掲示板 - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 出版の人の集まりに行って、面白いことを教わった。彼ら出版の人(私もそうだが)にとって、「朝日新聞は、ニュースを読むための新聞ではない」らしい。 最初、うちのについて「告知をしたらもっと売れるようなだ」と褒めてもらっていい気になってたら、「60万あるか」ってな話になった。朝日に広告を出したら、結構動くのではないかと。 以前読売に記事で出たときの動き方を説明して、朝日はそんなに違うのかときいてみた。そしたら別の人が「売れない、売れない」とどこかのに書いてあるようなことを言うので、内心やっぱりなと思いながら2人の話を聞いていた。 だんだん新聞そのものの話題に変わってきて、新人の頃に「新聞はどこから読むか」ときかれて、1面からと答えたら怒られたという話が出た。出版人たるもの、

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  • とっておきたい本 - 出版屋の仕事

    物質としての (キタミ) 2006-02-19 09:35:57 僕にとってはコストと手間と気遣いをどれだけかけられるかによって「とっておきたい」にどれだけ近づけるかが決まります。 そうやってつくられるは、僕が考えるに、どうやっても流通システムとは相性がよくないのです。 だからといって流通とも関わるタミオさんの考えを否定するつもりは全くありません。 「とっておきたい」という気持ちがあるかぎり、なんらかの形でそれはに結実するはずですから。 ただ以下のようにも思っています。楽観的過ぎますでしょうか(笑)。 50部、100部、200部とごくごく小部数の丁寧につくられたあるレベル以上のこしらえの(A)と、3000部、5000部、1万部……と量産ラインでつくられた(B)、10年経てば、この世に残っている冊数は同じ、30年経てばAのの方が良い状態で数もたくさん残っている、そんなふうに僕

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  • 出版屋の仕事 : 「印税生活」の不思議な魅力

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 「を出そう!」というセミナーの話をよく聞く。「出版社に受け入れられる企画」という内容のセミナーに行った人に聞くと、話の半分は「企画書の作り方」だったらしい。 当然と言えば当然だが、言い換えれば、を書いて出そうという人たちが、出版社(よい企画を待っている人)にうまくアピールできてないってことだ。そりゃ1枚のA4の紙にまとめるってのは、厳密には違う能力だろうけど、「おいおい、大丈夫か?」みたいな不安も、多少感じる。 あとは、「どういう企画はどこそこの出版社へ」みたいなハウツー情報か。 それはそうと、ライターさんがいっぱい集まって盛況らしい。 私自身は行かないけど、違うセミナーならたまにいく。 ひとつは投資モノで、最近やたらお誘いが多い。(それにしても、10年前より多い気がす

    出版屋の仕事 : 「印税生活」の不思議な魅力
  • 小社 - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 日は小ネタ。(いつもですか、そうですか) 出版をする前にもうちの会社は他の事業をやってて、私自身はそれ以前は個人事業主だったりサラリーマンだったりした。なので特に自分のことを「社会を知らない」人間だと思ったことはない。 で、最近なぜか「小社」という言葉によく遭遇する。出版を始めてからだと気づいた。つまり同業者の情報が自然に入ってきて、その中で遭遇してるのだ。 なぜそんなことに気づいたかというと、違和感があったから。 普通、「弊社」って言わないか? 私は何の疑問もなく、ずっと「弊社」を使ってきた。友人がいるので、神社関係で「小社」を使うことがあるのは知っていた。使い方が違うけど。 の最後に、「製がどうたらこうたらのとき、送料小社負担でお取替えいたします」とあるのも知って

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