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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/tamio406 (34)

  • 理由は面倒 - 出版屋の仕事

    最近、電子書籍に関するあちこちの記事で、うちは違うなと思ったことがいくつかあったので、それと絡めてとりあえず考えたことを書いておく。 ひとつは、経理が面倒だから消極的だというどなたかのブログ記事で、電子だろうが紙だろうが、経理が面倒とは思わない。そう思う人もいるかもしれないが、紙の書籍のケースと比べても他業種の経理と比べても、面倒なことはないと思う。 もし面倒なのであれば、それは契約の仕方が悪い。短い間に書店が誕生したり、著者との関係や権利に関する議論が続いたりで、「他はそうなのか」と学んだことは多いが、だからといって個別に対応できないわけではない。規模が大きいと各々新規に契約するのが大変と言う人もいるが、規模が大きいなら専門に片付けるリソースを確保する余裕も作れるはずで、それこそスケールメリットではないかと思う。そもそも、なんで電子書籍になったとたん、印税支払を月々にするのかわからない。

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  • 著作隣接権 - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 電子書籍が普及してきて、著者が一人で好きに「出版」できるという話が、細かいことを抜きにすれば出てきている。細かいことというのは編集抜きに好きで出したものが面白いかってことなんだが、とにかくいろんな立場の人たちのいろんな意見を目にする。 以前は単純に編集の必要性に関する議論だったのが、電子書籍が出てきて、それを売ろうとするときの問題と、それを他社に売られるときの問題がごっちゃになってきた。 いろんな意見を読んでいると、理論立てて主張しているようで、しかしその理論の前提が「今その人が置かれている立場」に立っているので、あまり参考にならない。著作物が完成するまでに出版社あるいは編集者としてどれだけインプットしたかというのは、会社やその出版物の性格によって違うので、そういう背景抜き

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  • 近刊情報センター - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 新刊ってのは気持ちのいいもんだと書いたとたんにアレだが、近刊情報というのは基的にうちにはいまいち関係ない気がする。 買ってくれる人はだいたい決まっているので、売れるのが早いか遅いか、少しでも話題になるのが早いか遅いか・・・の違いでしかない。買ってくれる人が決まっているというのは、ようするに広告宣伝費をかけないので自然に売れる数しか売れないということだが、そうなると早いか遅いかは当に意味がなくなってくる。 オンライン書店などで近刊情報が利用されると著者も私も嬉しいので、書誌登録や情報提供は進んで(勧められたとおりに)している。早い時期に説明会にも行ったし。でも近刊情報の利用方法となると、何も思いつかない。 どちらかというと、3年前5年前、あるいはもっと前に出たを、もう一

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  • 自分が被災したら - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 こちらは、「日でいちばん小さな出版社」のもとになったブログです。このブログの更新がほとんどない理由は、こちらのエントリをご覧下さい。 ーーー 前の記事で震災特需について書いたが、私はその「非常」の著者の山村武彦所長からいろんなことを学んでいる。もともとこういうを企画するくらいだから、有事にどうすべきかということにはすごく興味があって、実に多くのことを教わった。所長の守備範囲にBCPがあって、前から著書を読んで勉強したりしていた。 今回の震災の後、個人的な災害対策だけでBCPという観点では何も準備していないことに気づき、いろいろ考えた。まずは興味ありそうな人とメールしたりしたが、実際の対策まで話が進まなかった。 震災の後、業界から聞こえてきたのは、ほとんどがを被災地に

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  • 旅の延長 - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 大阪屋に納品に行ったら、1枚の紙を渡された。受品口で紙をくれるのはトーハンだけなんだが、盆休みの時期ということもあって、あまり気にせず受け取った。が、休みのスケジュールにしては文字がぎっしりだなと思って見ると、なんと、文京と呼ばれている、社にある受品口の閉鎖のお達しである。 各社とも最近、というか随時、物流システムを改良しているようで、何年か前に、トーハンの「桶川行ってくれ」説明会に呼ばれたこともある。そのときは小さい出版社が大勢来ていたようで、年配の社長クラスの「とんでもない!」合唱に、トーハンの若い人は「あくまでもお願いですから」とたじたじと答えていた。私は黙って聞いていただけだが、年配の社長たちに倣ったのは当然である。 大阪屋と取引開始してもらうとき、「搬入場所は…

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  • 総量規制 - 出版屋の仕事

    点数制限 (まるは) 2010-02-09 08:40:32 取次も出来ることなら点数制限したいと思ってますよ。でもそこに立ちはだかるのが「表現の自由」です。出版流通の様々な問題を議論している団体が黙っちゃいません。 堅実な出版をしているところと出版物を垂れ流しているところを一緒くたに「出版点数何割カット」しようとしたら、大人しい出版社だって大騒ぎするでしょうし。 悩ましい問題です。 でも実際は (みかん) 2010-02-09 21:37:31 書店の立場から言えば、点数制限も総量制限も大した問題じゃない。 当の意味での問題は、販売される書籍類の発売日の極端な偏りがよっぽど懸念している。 月末に近づくにつれ、ドンドンと増え続ける新刊送品は、売り場の確保という観点から見てもそれを求めるお客様視点から見ても、歪すぎる。 もっと発売日をばらして、且つ点数なり総量を減らしていかないと、埋もれて

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  • 書店と取次は? - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 今年も共同出展という形で参加できた、東京国際ブックフェア。昨年の反省を活かす…というか昨年の経験から期待値を設定していたので、満足であった。が、日は、うちがどうしたという話でなくて、単純な感想を書く。 平日2日は業界向け、土日は一般のお客さんが多いということは知っていた。招待状にも、土日が一般公開日だと書いてある。書店向けのチラシを用意してあったんだが、やはり木金に減っていたし、土日は普通のお客さんが多かった。 そこで気になったのは、木金と土日で「あまり展示が違ってない」ことである。これは、どの業界エキジビションでも同じなんだろうか。モーターショーか建設関係か福祉機器展くらいしか行ったことないが、一般客と業界向けの両方とも見るなんてことは滅多にないので、よくわからない。

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    funaki_naoto
    funaki_naoto 2009/07/14
    「このブックフェアは、日頃業界人が語ってる「業界」のエキジビションになってない」
  • 出版社になりたい人たち - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 最近、「出版を始めたいのだが会ってほしい」というリクエストがすごく多い。相談に乗ってくれとか、話を聞いてくれとか、実際どうなんだとか、それぞれ微妙に違うのが面白い。 うちはひょんなことで大手取次の口座がとれてしまったので、これから書くことは一部の方々からとてつもない反発をらうのは承知している。が、最近の皆さんの訪問でちょっと考えたことを書く。 まず、著者なら著者でいいんじゃないかということ。他の出版社からを出したり自分で手売りしてきた人たちのケースで、好きなように書きたいとかもっと売れるとか、出版社になりたい理由はいろいろだ。 私は自分でを書いたとき、版元より絶対ラクだと思った。今、製造原価の締める割合は上がってる(初版部数の関係)し、流通コストもかかるので、版元の取

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  • イレギュラー - 出版屋の仕事

    Unknown (地方出版なんでも屋) 2009-06-11 20:10:50 はじめまして。私はとある地方出版社の営業をしているものです。総務やら出庫やらなんでも屋ですが。 今回のブログを興味深く読ませていただきました。 私達が書いた手書きの短冊や納品の際に一緒に包んだ 注文書(番線をいただいた)やポップも、書店スタッフの方々の目にはふれていないのですね。なんとなく気付いていましたが・・・ >この業界は、やたら「業界の・・・」みたいな話が多いけど、業界のためにを作ってるわけではないので。 同感です。業界ズレしていない我々のような(我々とくくってしまいました。すいません)ものが、この仕事を変えていけるのかなと思っていますが。 これからも興味深く読ませていただきます。 地方出版なんでも屋さん (タミオ) 2009-06-18 17:38:58 はじめまして。 きっと日販さんの中でも、細かい

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  • ボキャブラリー - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 自分のを書いたとき、担当の編集者からもらったアドバイスがとても役に立っている。自分の原稿へのアドバイスに留まらず、編集者とはこういうアドバイスをするのだとわかったことが、非常に大きい。 今回の新刊では、ちょうどテーマが「人にしか語れない」ことだったこともあり、「自分がしてもらったことをする」という感じだった。 そのおかげか、著者から上がってくる原稿は当に「要望どおりに書き換えてくれた」というもので、こんなに編集が楽しかったのは久しぶりとも言える。なんというか、楽しいのはいつも楽しいんだが、今回は「楽しいだけじゃなくラク」であった。 著者の文章力によるものが大きい。が、文章力というのは「書く」だけじゃないんだなとつくづく思った。つまり、こちらの要望&意図どおり書き直して

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  • 組版 - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 先日、組版で必要なこと…のようなセミナーに行ってきた。うちも出版業を初めてもうすぐ8年。創業当時から持っていた古いソフトに替えてCS3なるものを入れたので、ついでに勉強というわけである。 ちなみに、印刷会社は古い分にはOKみたいで、古いソフトで入稿しても何の問題もない。けど、いかんせんパソコン体がいかれるのが心配だ。ファイル自体は保存してあるけど、古いパソコンを諦めることになったとき、データ作成中なんてことになったら悲惨だ。なので、今のうちに…ということで手をつけた。 日新刊のデータ入稿をしたんだがそちらは新しいソフトで、数日前にした重版は古いソフト。画面を切り替えながら作業していると混乱する、というのが面倒といえば面倒だが、そのうち慣れるだろう。 で、パソコンの環境が

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  • 一般的手法 - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 前回書いたことに続けて、さらになるほどと思ったこと。 今回とてもお世話になっている書店さんに、著者と一緒に挨拶に行った。業界の人に自己紹介するときはいつも、『日でいちばん小さな出版社』の・・・と言うことにしている。言うだけじゃなくて、読んでない人向けに版元が作ってくれたカードを持っていって見せる。相手が書店の場合、「ああ、知ってる」ということになって具合がいい。 今回もそういう感じだった。普段(著者と一緒じゃないとき)は、読んでくださいとか注文してくださいとか営業するんだが、今回の主役は著者なので、「そうですか」程度の返事をした。すると、その方曰く「は売るもので、読むものじゃない」。 今回協力してもらっているのも、がいいとか悪いとかとは関係なくて、単純に著者の知り合い

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  • 売れる判断 - 出版屋の仕事

    アマゾンの件 (くらぽん) 2009-02-07 15:16:21 タミオ様 お世話になります。 アマゾンのカテゴリ登録の件ですが、色々調べてみて少しわかってきたのでお知らせします。 まずここで言うカテゴリ登録の意味ですが こういうのを指します↓ Amazon.co.jp ランキング: - 3,297位 (のベストセラーを見る) 各カテゴリー内でのランキング: 5位 ─ > 文学・評論 > 経済・社会小説 6位 ─ > 新書・文庫 > 出版社別 > か行 > 幻冬舎 > 幻冬舎文庫 79位 ─ > 新書・文庫 > 文学・評論 > 日文学 > 近代文学 こんなふうにサブカテゴリまで細かく掲載するための書誌情報は大阪屋からアマゾンに行くデータである、という話を聞きました。 「」でベストセラーに入るのは大変ですが、サブカテゴリでベストセラーに入るのはさほど難しくないようです

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  • 年始の取次 - 出版屋の仕事

    はじめまして! (くらぽん) 2009-01-21 19:56:01 こんにちは。新規に出版を始めたくらぽんと申します。よろしくお願いいたします。 いろいろな興味深いことが書かれていて今過去の記事を楽しく拝見しているところです。 タミオ様の記事でアマゾンと大阪屋のことが書かれていたのを読みました。 一点教えていただきたいのですが、アマゾンの和書にカテゴリ登録というのがありますが、カテゴリ登録がなされるためには大阪屋に書誌情報を提出する必要があって、大阪屋と取引がないと、単に「和書」のカテゴリーにしか登録されないと聞いたのですが、これは当でしょうか。 日販と取引があっても大阪屋からしか書誌情報がアマゾンに行かないシステムになっていると聞きますが。 もしこの点についてご存じでしたら、教えていただければ嬉しいです。 くらぽんさん (タミオ) 2009-01-23 17:31:22 こんにちは。

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  • 日々勉強 - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 年明けに出す新刊のデータ入稿を昨日完了。水曜日の朝にはほとんど作業は終わっていて、いよいよ年末というか休みモードに入る。昨年末にバタバタと出したせいもあるが、今年はなんと新刊がたったの1点だった。当然、ちょっときつかった。 きついと言えば、某団体の忘年会に行ったんだが、全体の雰囲気は明るいものの、個別に話すとみなさん大変だと言う。でも、話を聞いていると、よくわからなくなる。 なぜ、うちと似たような一人出版社形態の版元で、採算分岐点が1500冊なのか。別に体価格がめちゃくちゃ低いわけでもなし、事務所が豪華なわけでもなし。うちはもっと低いです。 逆に、なぜ、東京の真ん中に会社があって社員も10人近くいるような版元で、初版1千から3千部で(重版は難しいという話を信じるとして)や

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  • 書店の棚卸し - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 バイト先の屋で棚卸しがあった。以前、どこかの支店が移転したときにヘルプ要員募集のFAXが部から来た。いつもと違う仕事ということで行きたかったんだが、そのときは実現しなかった。今回は店長からきかれて、すぐOKした。 出版社も棚卸しをする。けど、うちの場合は、まだ発刊点数が少ないので非常に楽。強いて言えば、積み直しをするので翌日筋肉痛になるけど。 屋の棚卸しってのはどういうものか、ワクワクしてでかけていった。前もって、「二人組になって機械に打ち込んでいく」ということは聞いていた。 いつもどおり店を開けていて、「日棚卸しにつき、ご迷惑をおかけします」のポスター(もちろん手書き)が入り口に貼ってある。棚卸し要員は、全部で20人くらいか。他の支店の社員やバイト、それから1日だ

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  • 昼休み - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 なぜか最近、「トーハンと日販だけに行けばよい」という日が少なくて苦労している。何が苦労かというと、普段はトーハンの受品口の昼休み(12時半から13時半)だけを避ければいいんだが、そうもいかないからである。ちなみに日販の受品口では、昼休みのときも受け取ってもらえる。少人数体制でちゃんと開いていてくれる。 まずは地元の納品を直接しているので、仮伝票の処理にお茶の水に行かなければならない。ここの昼休みは12時から13時。普通の昼休みなんだが、このタイミングは非常に行きづらい。いつも通りのルートで行くと、20分くらい待つはめになる。近所の屋さんに営業に行けばいいということは置いといて、ちょっと困る。 受品口もいろいろで、大阪屋の昼休みもトーハンと同じかと思ってたら、こないだ「午

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  • 不況? - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 東京国際ブックフェアは、最初から「エラい小額で気分は出展社」ってなノリだったので、そういう結果になった。つまり、「出展ブース内でがちらほら売れ」、「取引などの引き合いはなく」、「おだてられて出たミニセミナーは楽しかった」という感じ。来年も出展するとしたらいろんな課題はあるんだが、とりあえずのところはよしとする。もともと、ただの祭り好きなせいもある。 話変わって、最近感じていること。個人的に、出版不況と言われているけど不況なのではなくて、私自身は斜陽産業という感覚でいる。もちろん出版社も屋さんも業界のいろんな人たちも、儲かればいいなとは思っている。自分のところも儲けたい。 こないだどこかで、「出版という言葉の意味は、紙のを出すことだけではなくて、情報を広めることも指す」

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  • 万引き - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 営業が一段落して(一段落してはいけないということは置いといて)・・・というか、次の新刊の原稿があがってきたので編集にとりかかり、カバーなどのデザインも始めた。こっちをしているほうが楽しいのはもちろんだが、仕事の能率もやはりいいようだ。「あれもこれもしなきゃ(ゲッ)」ではなく「あれもこれもしなきゃ(よしっ!)」という感じである。 ところでちょっと前に、「屋での万引きの被害額はいくら」ということが話題になっていた。すごい多額!というニュース。屋さんの被害は当然大問題だし、世の中を憂えるとか、の業界全体としてのやりきれない思いとか、まったくそのとおりと思う。 は、他の商売と比べても万引きが多いのだろうか。それとも、利益率との関係で致命傷だから、より話題になるってことだろう

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  • 立場の違い - 出版屋の仕事

    知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 年始の挨拶もまだでした、すみません。今年もよろしくお願いいたします。 まずは営業活動の報告をすると、まったくよろしくない。注文をもらう以前に、担当者に会えないこと多すぎ。ある版元の営業の人に聞いたら、「何度も行くうちにオフの曜日がわかるようになる」という。何度も行かないので、ちょうどオフにあたってしまうのか。それにしても週休2日としても7分の5は当たってもいいはずなのだが・・・。もうひとつの話として、「会えなかったら他のジャンルの担当者と話す」というもの。既刊営業というヤツか。 比較すると落ち込んでしまいそうだが、その方たちは10年以上の出版営業経験の持ち主なので、あまり悩まずに地道に続けることにする。 さて、うちの著者たちのうち半分くらいは、うちで書いてもらったものが処女

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