内 容 異文化と出会った〈普遍〉の使者たち ——。大航海時代から啓蒙時代にかけて、アジアやアメリカに派遣されたイエズス会士らは、現地社会に適応することで布教を試みる。だが、それは今日なお解決しえない難問の蓋を開けることだった。異文化適応を軸にキリスト教の世界宣教の全体像に迫る、待望の著作。 目 次 凡 例 序 章 宣教師の異文化適応を再考する …………… 齋藤 晃 1 近世カトリックの海外宣教 2 宣教師の異文化適応 3 適応の研究 Ⅰ 宗教をめぐる対話 第1章 本質的なものと中立的なものの間で …………… ギジェルモ・ウィルデ、金子亜美訳 —— 南米植民地の辺境地域における宣教師の知識と適応 1 本質的なものと中立的なもの —— 適応のジレンマ 2 教会制度と適応政策の限界 3 信仰を翻訳する 4 秘跡を置き換える 5 適応の裏面 —— 先住民による流用とミメーシス おわりに 第2章 福