――ファックスを送るとき最初に「ピー」って高い音がしますよね。あれは何? 南沢 日本語に訳すと「おれファックス!」と言っています。相手のピーは「私もよ。送って!」ですね。 ――くっ、カワイイぜ。そのあと、たまにピーヒャラヒャラと短い信号のやりとりをしていますよね。 森崎 あれは送信速度の調節です。送る側のファックスが「おれ、こんな速い球投げられるぜ」と言うと受ける側が古いファックスだったりして「わたし、受け取れないからちょっと遅くして」なんて会話をしています。あとは「キミB4?」「わたしA4以下でないと無理よ」なんて話ですね。 ――しかしそれが世界共通言語なんですよね。以前自宅にブラジルから間違いファックスが届いて感動したことがありまして・・・・・・。 南沢 世界共通ですよ。『ITU-T』という団体があって、ファックスのルールを決めているんです。 ――初耳だ! 「世界ファックス機構」みたい
スマートグリッドとは一口で言うと「消費者が希望する時間帯に希望する発電タイプの電力を購入し、電力消費の実態を認識しながら賢く消費する」ことを可能とするものだ。 現在全米で最も進んだスマートグリッドの実証実験を行っているのはコロラド州ボルダー市。「スマートグリッドシティ」と名付けられた総額1億㌦のプロジェクトが進行中だ。地元の総合エネルギー会社エクセル・エネルギーによるもので、目標は電力消費の3割カットである。 この実験では、消費者は太陽電池を使った自宅発電やPHEVの蓄電の状況、さらに家電ごとの電力消費量をウェブサイトを通して知ることができる。エクセル社のトム・ヘンリー広報担当は、「将来ウェブを通したリアルタイム・プライシング・システムを提供し、消費者が電力を消費する時間帯を自分で設定したり、希望する発電方法での電力を購入できるようにしたりする。消費者を教育する一方で、消費者の希望を電力
自治体が発行している地震ハザードマップは専門的で判りにくいので住民に判りやすい地盤の強度の目安を示そうと、名古屋大の研究グループが地名の漢字と地盤の関係を調べた。 淵・沼・谷などは軟弱地盤、丘・台・根などは良好地盤と分類し、古い地名がそのまま表示されることの多いバス停の名前にあてはめてみると、東京・名古屋・大阪のバス停名の8~9割がそれぞれ地盤状況と重なった。 B級重大ニュース『週刊新潮2009.2.5』
たとえばハザ族が話す言語は、打楽器を鳴らすような一連の複雑な音―コルクがポンと抜ける音や、欧米人が不満を表すときの「チッ、チッ」という音に似たもの―が、単語の中に入り混じっている。同じ語族(コイサン族と呼ばれる)の仲間には、100種類を超える音素を持つ言語もあるのに、英語などヨーロッパで話されるほとんどの言語には30種類前後の音しかない。さらにこの吸着音(舌打ち)交じりの言語は、僕たちの祖先が話していた最古の言語の一つかもしれないのだ。 スペンサー・ウェルズ『旅する遺伝子』英治出版2008年
Newton―プリンストン大学では、GFPの発見につながる[オワンクラゲ]の研究をはじめられたわけですね。 下村―ええ。会ったその日に、ジョンソン教授は小さなビンに入った白い粉を見せました。クラゲの発光器を凍結乾燥したもので、水を入れたら光るというので、二人で暗室に行って、水を入れたけど全然光らない(笑)。でも彼はむきになって、「1年前、この粉末を造った直後には光った」というわけです。ジョンソン教授は、「ワシントン州のフライデーハーバーという港にはクラゲがたくさんいて、よく光る」というので、面白いと思ってそれを研究することにしました。 Newton―クラゲの発光物質の抽出をめざしたのですね。 下村―そうです。翌年の1961年の夏に、ジョンソン教授と二人で、アメリカ西海岸にあるフライデーハーバーへ行きました。しかし、抽出はうまくいきませんでした。 Newton―抽出というのは、どのような作業
―そもそも人はなぜ白髪になるんでしょう? しかも頭全体の色が薄くなるんじゃなくて、黒い髪のなかに白髪が何本かだけ、ひよよーん、と・・・・・・。 林 それは毛根にあるメラニン色素を作る細胞の働きが年齢で衰えるからです。ある一本だけが白、ほかは黒、ということが起きるのは頭皮全体で色素を作るわけじゃなく、一本一本の髪の毛根にそれぞれ色素を作る細胞があるからですよ。 ―ボクも最近、白髪が増えてきたんですよね。でも今はまだ染めずに、昆布やひじきを食べていますよ。 林 それは俗説です。黒い色素が足りないんじゃなく、メラニンを作る細胞が弱ったのが原因だから、黒い色素を補っても白髪には関係ないんですよ。 ―ショック! じゃあ逆に質問したい。そもそも、髪はなぜ黒いんですか? 最初から全部が白なら何も問題ないはずなのに・・・・・・。 林 紫外線から身を守るために必要らしいんです。 ―もしかして日焼けと同じメカ
我が頭の古さを思い知らされた。公立小学校は進化したと、あれほどわかっていたつもりが、全然わかっちゃいなかった。 何を音読していたか。あるクラスでは「小倉百人一首」である。それも、先生が、「セーノッ」と言うと、生徒たちは大声で暗誦する。暗誦している間、先生はパンパンと手拍子をとる。生徒は大声で「ちはやぶる(パンパン)神代も聞かず竜田川(パンパン)からくれなゐに水くるとは(パンパン)在原業平朝臣(パンパン)」 と、こうなる。そして一首が終わるとすぐに、「よし、次ッ。セーノッ」「田子の浦に(パンパン)うち出でて見れば白砂の(パンパン)・・・・・・」と手拍子で暗誦する。これはステキだ。生徒はみんな楽しそうで、難しい和歌を暗誦している自分を誇っている表情だ。むろん、声は大きく明瞭である。今は和歌の意味がわからずとも、小学生のうちから百人一首を暗誦していることは、必ず彼らの肥やしになる。 また、別
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