ブログをやっていて世間で話題になっていることは、時代のログ(記録)としてできるだけ触れておこうと思うけど、それでも世間の空気があまりにも自分の理解を絶していることもある。ので、そんなときはちょっと避けていようなかなと思うようになった。というわけで現下そんなときかもしれないので、暢気に外国のつまらない話題でも取り上げるのがいいだろう。できるだけ日本に関係ない話がいいだろうな。といえば、そうだな、日本には存在しない軍についての米国の話題なんかがいいかもしれない。 スターズ・アンド・ストライプスというと、星と縞模様ということで米国旗のことだが、その名前がついた軍の新聞がある。米軍となにかと付き合いがうまれる沖縄でもよく目にしたものだが、東京でも、以前「極東ブログ: Google Earthで六本木ヘリポートも見えた」(参照)で触れた米軍基地内にあり、知人が勤めていた。 私の理解ではこの新聞は米軍
木村政雄さんの私の1冊「金閣寺」三島由紀夫 | NHK 私の1冊 日本の100冊 木村政雄については名前くらいしかしらない。 ⇒木村政雄 - Wikipedia 今回は、ようするに、100冊のうち1冊は三島を出さなくてならないだろうということで、どう直球的にクセ弾を出すかという揚げ句の出来だったのでないだろうか。辛うじて合格ラインというか、三島の問題を際どく逃げたという印象だった。 木村政雄が三島を読めているかについては言うに野暮に思えるし、実際語るところを聞けば、あの時代の、つまり団塊世代の述懐という以上はない。 三島由紀夫については、私はまだ大きな課題を果たしていない部分があるが、ざっくりいうと、昭和という時代の特殊な心の傷ではあってもそれほどたいした文学者ではないなと思うようになった。こういうと、変な弾が飛んでくるかもしれないが、文章がうまくない。一種の美文というか、表面的にはきれい
もうずっと、おれは君に彼らのことを語りたくってしょうがなかった。この、光にあふれた美しい生き物のことを。こうやって君に手紙を書いている、今、この瞬間にだって、おれの喉の奥では彼らを讃える賛辞たちが爆発寸前で待機しているくらいだ。ほんとうに、おれはあれほど美しい生き物にあったことはなかったんだ。 子供のころは、なんとなく来世も人間に生まれ変わるのだろうと思っていて、そのことに特に不満も持っちゃいなかったけれど、彼らに出会ってしまった今となっちゃ、もう人間なんてまっぴらごめんだぜって気分さ。これは掛け値なしにほんとうのことだぜ。 おれはもう、彼らに生まれ変われないのなら、何にだってなりたくはない。少なくとも生き物はもう無理だな。虹の粒子や、風の断片、そういった微かな何かになるのなら、まだ考えてやっても良いが、それらにしたって彼らに比べればゴミクズみたいなものさ。 これほど素晴らしい彼らのことを
こ、これは、なんなんだ…! 『デューン 砂の惑星』に出てくるクリーチャーかなにかだと思ったそこのあなた、惜しい、惜しすぎる! 答えは草月流のいけばなです。(植物は触手の部分にしか使用されていない) これも昆虫ぽい。幼虫ぽい。放置したらいつの間にか蛾に変態してそう。 原子模型よろしく、球形のベースに栗のイガ瑠璃玉アザミが取り付けられてる。 (※11/17追記…Mmcさんから、瑠璃玉アザミではないかというご指摘をコメントでいただきました。調べてみると、蕾の状態でドライフラワーにしたりすると、ちょうど写真のような状態になるらしい。時期が来ると、鮮やかな瑠璃色の花が咲くとのこと) 草月展はこれで三回目になるけど、今まで観た中では一番フリーダムかも。広大な催事場にものすごい点数の作品が飾られていたのに、最初から最後まで興奮が全然やまないの。 流木を組み合わせ、水瓶から溢れてくる流水のようなうねりを作
こんにちは…最近とんとご無沙汰ですみません…実はスピリッチャルアイランド・屋久島に行ったり九州をブラブラしていました。屋久島→鹿児島→阿蘇とまわって大分の実家にたどりついたのですが、大分でもいろいろ行っておきたいところがあり、父の目につくところにさりげなく『九州遺産』の本を置いておくなどして車を出させることに成功しました。機関車庫の廃墟や謎の巨大ブランコをめぐった夏の大分ドライブにつづき、今回は「荒城の月」の舞台・竹田を中心に大分の用水路系文化遺産を見まくるドライブです。 音無井路十二号分水(円形分水) まず向かったのは、ひっそりと棚田が広がる竹田市宮砥(みやど)地区。農道脇にある円形の妙な施設が円形分水です。 田んぼの刈り取りはほとんど終っています。ほんとは青々とした田んぼに囲まれているほうがフォトジェニックなのに…でも水が出ているだけよしとしたい。 円形分水(円筒分水)は文字通り、田に
海外FX業者を利用する上で、ボーナスは絶対に欠かせません。口座を新規開設するだけでもらえる「口座開設ボーナス」、入金時にもらえる「入金ボーナス」、その他にもキャッシュバックなど、様々なボーナスがもらえます。 受け取ったボーナスはそのまま取引に使え、利益が出た時は出金することも可能です。お得はあっても損はないボーナスなので、海外FX業者を選ぶ際には必ず比較しておきたいところです。 そこでこの記事では、海外FXボーナス(口座開設ボーナス・入金ボーナスキャンペーン)を徹底的に研究した上で、おすすめ比較ランキングにまとめてみました。日本人に人気のFX業者だけでなく、マイナーの海外FX業者や注意点なども詳しく解説していきます。 「海外FXボーナスが豪華な業者をすぐに知りたい」という方向けに、海外FXボーナス選びに役立つカオスマップを作成したのでこちらも併せて参考にしてください。 「どのFX業者で口座
本日午後2時より開催された第27回漢字小委員会で、常用漢字表に追加する191字種の字体について、表外漢字字体表(2000年答申)で示されてきた、いわゆる康煕字典体を採用する案が提示された。 ただしこの日の討議は賛成と反対が鋭く対立する結果となった。主要な部首であるしんにょうや食偏の形が表内で不統一になることを嫌う甲斐睦朗(京都橘大学)、金武伸弥(日本新聞協会)、武元善広(東京書籍)の各委員から反対意見が表明され、これに対して社会における字体の安定性を重視する立場から、阿辻哲次(京都大学)、納屋信(都立調布南高校)、林史典(聖徳大学・副主査)の各委員が賛成意見を表明した。議論は甲論乙駁して、まったくの平行線となり、次回も議論を継続することになった。 次回は2週間後の11月25日、午前10時から東海大学校友会館にて開催の予定。この日明らかになった対立がどのように収束するか(あるいは収束させるか
岐路に立つ「同人誌」 「文学界」で「評」打ち切りに2008年11月11日最後の「同人雑誌評」が載った「文学界」12月号 半世紀以上にわたり、全国の同人誌に掲載された小説を取り上げてきた「文学界」(文芸春秋)の名物欄「同人雑誌評」が、7日発売の12月号で打ち切りとなった。同人の高齢化が進み、寄せられる同人誌が激減したためという。文芸誌の中で同人誌を定期的に紹介していたのは「文学界」が唯一で、かつては多くの作家が輩出した同人誌の役割が岐路に立たされている。 「文学界」の「同人雑誌評」は1951年に始まり、無名の新人や地方の作家の作品を紹介してきた。55年には「太陽の季節」に先駆けて石原慎太郎氏が「一橋文芸」に発表した「灰色の教室」を〈今月第一の力作〉と激賞。60年には柴田翔氏が同人誌「象」に発表した「ロクタル管の話」を高く評価するなど新進作家を発掘してきた。 執筆は4人の評論家が交代でつとめ、
職人が代々受け継いできた技は、言葉や数値で表せるものではないといいます。これまで何人かの職人を取材してきましたが、みなさん口をそろえていうのは「こうしなさい、こうするといいと教わったことは一度もない」ということでした。しかしそれは決して意地悪でそうしているわけではないのです。見て学び、自分でやってみて学ぶ以外に身につける方法がないのだということを、師匠自身が身にしみてわかっているから、ただ黙々と仕事をする背中を見せるのです。 最後の宮大工棟梁・西岡常一さんの聞き書きをまとめた『木のいのち木のこころ 天』を読んで、「手技の継承」ということをあらためて考えました。 一人前の職人になるためには長い修業の時間がかかります。近道や早道はなく、一歩一歩進むしか道がないからです。学校と違って、頭で記憶するだけではだめです。また本を読んだだけでも覚えられませんな。 自分で経験を積み、何代も前から引き継がれ
十五の夏、極短期だがアメリカで過ごす。ニューヨークか、ワシントンか、マネのある絵を気に入った。素早く筆を運んだ簡単なもので、いかにもマネらしく一点の朱が利いている。気に入ってしばらく眺めていたが、どうにも即興とは思えない。当時の粗末な語学力で、説明を読めば、「即興的に描いているが、何度も入念に構成し直したもの」と。 隠された意図は、受け手を試している。ただ、わざわざ隠しているのだから気づかれずとも、どうしようもない。 ***** 久しぶりに、かつ、偶然に見つけた頁。 http://www.lifehack.org/articles/management/10-golden-lessons-from-steve-jobs.html 特に最後のものが気に入る。 Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.
俺は松谷さんのような第二世代の論客が台頭してきて、社会学的なアプローチからオタク問題について書き始めるのを待っていました。先にも言ったように第一世代は当事者性が強く、それがゆえのメリット・デメリットが諸刃の剣になってしまうところがあります。つまり自分の体験を特権化するあまり、客観性が保ちにくいということですね。 第二世代から見た「オタク問題史」: たけくまメモ オタク第1世代である竹熊健太郎による言葉。 これまでオタク論と言えば、竹熊や大塚英志、岡田斗司夫、宮台真司などオタク第1世代(1960年前後生まれ)によって紡がれることが多かった。ただ、彼らは70年代後半、"オタク状況"が成立した現場に立ち会ってきたこともあって、それゆえに発言の中に好むと好まざると自分の見てきた視点からのバイアスがかかってしまう。で、その下の世代によって歴史をまとめていくことが大事なんだ、という文章だと理解した。
来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…
中央公論社 1998年3月 「最後の「ああでもなく こうでもなく」」を読み、それで「貧乏は正しい!」なども読み返しているうちに、思い出して今から10年ほど前に刊行された橋本氏の小論集であるこの2冊を読み返してみた。本当は「春宵」「夏日」「秋夜」「冬暁」の4巻なのだが、この2巻しかもっていない。たまたま本屋さんに、この二冊しかなかったのではないかと思う。買ったのは八重洲ブックセンターであったように記憶している。 読み返すと、いくつも気になる文章があった。そのいくつかを抜き書きしてみたい。 バブル経済というのは、世の中のすべてが空洞化して、一切の価値観が無意味になって、「すべては金だ」だけでよかったことの結果なんだよね。「肝心なことはオヤジが全部やってて、オヤジはオレになんにもさせてくれないから、オレは勝手に金儲けだけする。金は力だし、金儲けが出来りゃ、オヤジもオレを見直すだろう」― 簡単に言
伊豆半島南西部の駿河湾沿いに位置する静岡県松崎町。温泉街と住宅街が混在する町を歩くと、ところどころで壁が斜め格子模様の民家や垣根が目に入る。模様は黒を基本に縁取り部分が白。江戸時代から伝わる松崎地区伝統の工法「なまこ壁」だ。 美術館前広場では、地元出身の左官業3代目、関賢助(72)が代表を務めるなまこ壁保存グループ「松崎蔵つくり隊」が今年6月から、約70年ぶりとなるなまこ壁の土蔵づくりに挑戦していた。柱と屋根だけの土蔵。その壁となる位置で直径3〜4センチの細竹を十字に組み、手際よくひもで結っていく。「大和結び」という独特の結び方だ。「しっかりと強く縛って」。関の声にあわせて、集まった20人以上のボランティアが見よう見まねで結ぶ。 床面積約10平方メートル、壁面積約40平方メートル。決して大きくないが、「なまこ壁は何しろ人手と時間がかかる」のだ。 なまこ壁は土壁の上に耐火性や強度を上げるため
このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネットグループ(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※表示価格は、全て税込です。 ※サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 日本のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 2023年5月時点の調査。
「西洋古典叢書」の継続によって人文書の世界におそらく百年に一度あるかどうかという大きな足跡を残しつつある京都大学学術出版会が、「近代社会思想コレクション」という魅力的なシリーズを先月からスタートさせました。第一回配本はなんとホッブズの『市民論』です。 市民論 トマス・ホッブズ(1588-1679):著 本田裕志(1956年生まれ、龍谷大学文学部教授):訳 京都大学学術出版会 08年10月 本体3,900円 四六上製478頁 ISBN978-4-87698-753-5 ■版元紹介チラシより:本書は、トマス・ホッブズの主著のひとつ『市民論(De Cive)』(1642年)の全訳である。Oxford Clarendon Pressから刊行された最新のラテン語版(Howard Warrender, 1983)を底本とし、これから直接に日本語に訳したものである。長年にわたって訳者は本書の翻訳に取り組
「基礎」の反対だから「応用」と考えていた人。 はい、フラスコと同レベルのお友達。 基礎研究:すぐ役には立たない、知的好奇心のみ、道楽チック 応用研究:即役立てる、金になる、企業がやってる そんな拙くもボンヤリしたイメージをもってませんでした? 過去のエントリを見るに、フラスコは確実にそんなイメージをもってました。書いたのは6年前になりますが、今までもそんな雰囲気だけでとくに考えもしていませんでした。 ノーベル賞の野依先生が、師匠の上田先生から教わった考え方として、次のような基準を提唱しています。 研究を「基礎←→応用」という1軸ではなく 「基礎←→末梢」「純正←→応用」の2軸で表現する。 この基準で考えることで、いろんな誤解をとくことができる模様。 原理をつきつめていくものが「基礎」で、なんかコチョコチョやってるのが「末梢」 金にならないのが「純正」で、技術に発展し金にもなるのが「応用」
ブックファーストが総力を結集したといわれるブックファースト新宿店がオープンしたので行ってみました。業界的には立地が変なところにあるからどうなのかな、という声が多かったのですが、行ってみたら新宿駅の西口から歩いてたった3分じゃないですか。渋谷にあったときよりも遥かに便利になった気がします。というか、紀伊国屋・ジュンク堂よりも全然駅に近いよ。信号待ちもしないでいいし雨に濡れないし。むしろいい立地なんじゃないんですか? というわけで、都庁までの殺風景な地下通路を通って、コクーンタワーにやってまいりました。この店はB1とB2の2フロアに分かれているのですが、地下通路がB1.5ぐらいの位置にあってどちらのフロアもガラス張りで中が見えるように設計されています。これ大事。 ビルの構造上、売場が変な形の7つのフロアに分断されているのですが、それを逆手にとって、この店は店舗をAからGまでの7つのゾーンにわけ
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