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ブックマーク / gendai.media (390)

  • 韓国・日本の10代が使ってる「日韓ミックス言語」を知ってますか(稲川 右樹) @gendai_biz

    「チャンチャそれな」の衝撃 2020年1月22日、日テレビの情報エンターテインメント番組「ZIP!」で、ちょっとした異変が起こった。「10代が予想する今年の流行語大賞」というコーナーで「チンチャそれな」という聞きなれないフレーズがノミネートされたのだ。 番組内でも紹介されたが、この「チンチャそれな」は、韓国語で「当」を意味する「チンチャ(진짜)」と、2010年代以降「そうそう」という意味で若年層を中心に使用されている「それな」が合わさった言葉で、元々はコメディアン、スクールゾーンの橋稜さんが2019年後半にSNSに投稿したネタに端を発している。 橋さんはその他にも「韓国好き女子あるある」シリーズのネタを多数発表しており、いずれも中高生を中心とした若者の間で共感を持って受け入れられている。その人気が今回のノミネートに繋がったと言える。 また、2019年6月25日には、大阪社を置く

    韓国・日本の10代が使ってる「日韓ミックス言語」を知ってますか(稲川 右樹) @gendai_biz
  • 「この世界の片隅に」で主人公が振るっていた竹槍が意味するもの(一ノ瀬 俊也)

    軍や政府の「一億総特攻」のかけ声のなか、そのシンボルとなったのが、 特攻隊員、そして「竹槍」だった。現在公開中の映画『この世界の(さらに いくつもの)片隅に』にも登場する竹槍訓練を、人々はどのような思いで おこなっていたのか。話題作『特攻隊員の現実』の著者一ノ瀬俊也氏が 銃後の一億総特攻を描き出す。*以下の文章には、作品の内容に関する紹介が 含まれていますので、ご注意ください。 こうの史代の漫画『この世界の片隅に』はアニメ映画化され、現在その延長版『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が上映中である。漫画には、主人公の北條すずが昭和19年、町内で行われた竹槍訓練に参加する場面が出てくる。女性たちは防空ずきんにもんぺ姿で下駄を履き、竹槍をかまえて敵兵に見立てたわら人形をかわるがわる突く。しかしすずは、夫の周作が当に自分を愛しているのかについて思い悩んでいるため、訓練にちっとも身が入らない

    「この世界の片隅に」で主人公が振るっていた竹槍が意味するもの(一ノ瀬 俊也)
  • よみがえる至宝 幻の古代朝鮮王国「加耶」とは!?(高田 貫太)

    古代日との交流 朝鮮半島の古代社会のひとつ、「加耶(かや)」についてご存じだろうか。 加耶とは何か 加耶とは、日列島の古墳時代と同じころ、朝鮮半島の南部に存在した、たがいに協力し、時には競い合いながら活躍した国々のことである。国々には、金官加耶、阿羅加耶、大加耶、小加耶などがあり、これを総称して加耶と呼んだ。 おおむね4~6世紀に、海上交易と鉄生産を一体として運営し、東の新羅や西の百済、海をはさんだ古代日の倭、そして遠く中国などとも交流を重ねながら、大きな成長をとげた。しかし、百済と新羅という強国のはざまで、徐々に勢力が弱まり、562年には滅亡する。 加耶は倭がもっとも緊密に交流した社会のひとつだ。倭は、加耶との交流を通して、当時の先進の情報や技術、道具を入手し、それをみずからの文化として定着させた。 それは、須恵器と呼ばれる硬い焼き物、鉄の道具、金工、馬の飼育、灌漑、ひいては蒸し器

    よみがえる至宝 幻の古代朝鮮王国「加耶」とは!?(高田 貫太)
  • 「ジャンプ」VS「コロコロ」裏面史…マンガビジネス20年戦争の真実(飯田 一史) @gendai_biz

    ジャンプ」と「コロコロ」の複雑な関係 学校読書調査で毎年行われる「(調査直近の)5月の1ヵ月間に読んだ雑誌」ランキングの小学校4年~6年男子部門では、1990年代後半以降、ずっと「コロコロコミック」がトップである。 しかし、90年代半ばまでは違っていた。1970年代には「週刊少年マガジン」、「週刊少年チャンピオン」、小学館の学年誌と「ジャンプ」がトップ争いを繰り広げていたが、1980年以降はしばらく「ジャンプ」がトップとなり、1996年調査で初めて小4のトップを「コロコロ」に奪取され、以降、徐々に「コロコロ」が優勢となり、現在に至っている。 今ではすっかり「ジャンプ」は中学生以上が読む雑誌になり、小学生向けの「コロコロ」と棲み分けるようになった。だが80年代から90年代にかけて 、二誌はライバルとして激しく争い、ビジネスモデルも相互に影響を与えながら洗練させてきた。 年齢に合わせて棲み分

    「ジャンプ」VS「コロコロ」裏面史…マンガビジネス20年戦争の真実(飯田 一史) @gendai_biz
  • 日本人のための漢字入門

    世界最長の歴史を持つ文字=漢字は知恵の玉手箱! あなたの周りにある漢字の知られざる面白さを伝える漢字教室、開講! 「企鵝鳥」とは? 「育」「正」は何の形? 人名漢字、異体字、国字など、やっぱり漢字は面白い! 定価968円(税込) ISBN9784065187722 ※税込価格は、税額を自動計算の上、表示しています。ご購入に際しては販売店での販売価格をご確認ください。

    日本人のための漢字入門
  • 韓国が抗議…リニューアルした政府の「領土・主権展示館」その実力(辻田 真佐憲) @gendai_biz

    「領土・主権展示館」をご存知だろうか。北方領土、竹島、尖閣諸島の資料を展示する、日政府の施設である。 同館はそれまで日比谷公園内の市政会館に置かれていたが、1月21日、虎ノ門三井ビルディング1階に移転した。これにあわせて、展示面積は7倍の約700㎡に拡張され、解説や展示品の充実が図られた。韓国政府がさっそく抗議声明を出したことは、すでに報じられているとおりである。 とはいえ、その首都ソウルにも「独島体験館」が存在する。同じく領有権を主張する施設だが、それと比べ、新しい「領土・主権展示館」はどのような特色があるだろうか。 両者とも見物したことがある筆者が、主張の成否よりも、宣伝技術の優劣の観点で比較検討してみた。 説明が硬すぎる「領土・主権展示館」 まずは、新しい「領土・主権展示館」を訪ねてみよう。 「播磨屋店」「領土・主権展示館」。虎ノ門駅を出て、虎ノ門三井ビルディングに着くと、案内板

    韓国が抗議…リニューアルした政府の「領土・主権展示館」その実力(辻田 真佐憲) @gendai_biz
  • 便利だった乗換案内機も無くなった? 近年パリから消えたもの(高遠 弘美)

    2000年以上にわたるパリの歴史を物語風に紹介する『物語 パリの歴史』(講談社現代新書)が刊行された。書では、いわゆる歴史的な出来事だけでなく、著者である高遠弘美氏が自らの経験をもとに描き出す近年のパリの姿も、その魅力となっている。 刊行にあたって、近年のパリで起こった変化、失われたものたちをめぐる思い出、そして、それでもなお変わらないパリの魅力について、高遠氏にお寄せいただいた。 パリの複雑な交通事情 とくに1980年代後半から1990年代半ばまで、学生のみならず一般の方をも対象にしたフランス研修旅行の引率教師兼パリ研修班責任者を務めていたため、その都度、フランス各地の学校へ赴く研修班の発着駅までの送迎を任されたことがあって、パリの交通事情にほかの方よりいくらかは詳しくなりました。リヨン駅前の広場で団体の到着を待っている旅行会社のバスの運転手の何人かとは顔見知りになったほどです。 ふだ

    便利だった乗換案内機も無くなった? 近年パリから消えたもの(高遠 弘美)
  • 映画「パラサイト」が描く、韓国のおそるべき「超格差社会」(金 敬哲)

    2020年1月10日に公開される韓国映画「パラサイト 半地下の家族」。2019年のカンヌ国際映画祭で、最高賞にあたるパルムドールを受賞した傑作だ。この映画には、上位1%の超富裕層と、その対極にある貧困層の暮らしぶりが、めちゃめちゃリアルに描かれている。 貧しさの象徴であり、映画タイトルにもなっている「半地下」部屋が生まれた経緯は? そもそも、なぜ韓国の社会はこんなにも二極化してしまったのか?『韓国 行き過ぎた資主義』の著者・金敬哲氏が鋭く分析する。

    映画「パラサイト」が描く、韓国のおそるべき「超格差社会」(金 敬哲)
  • なぜ「おじさん」は友だちを作れないのか(現代ビジネス編集部) @gendai_biz

    「友だち」とは何か?「コミュニティ」とは何か? 『メゾン刻の湯』は銭湯、シェアハウス、そしてSNSなどインターネットを舞台に、7人の多種多様な若者たちの「つながり」を描く傑作青春小説だ。 銭湯が舞台であることが注目されがちだが、SNSでの炎上や、セクシャルマイノリティのアウティング、ハーフが受ける差別など、現代の人間関係をリアリティを込めて描いた社会派小説でもある。 地域コミュニティとネット上の人間関係を対比的に扱いながら、社会に居場所を見つけられない若い人たちが、どうやって「つながり」を作るのかを書は読者に投げかけている。 今回は著書『生きる技法』の中でも、「社会システムに適合するな、つながりを作れ」と主張する安冨歩氏と、作者である小野美由紀氏に「つながり」について議論してもらった。 前編はこちら:「当の友だち」を作れ!幻想のコミュニティから自由になるために http://genda

    なぜ「おじさん」は友だちを作れないのか(現代ビジネス編集部) @gendai_biz
  • 小津安二郎が映画史に残したもの(前田 英樹)

    文/前田英樹(立教大学教授) 「ただ、在る」ということの美しさ 今度、『小津安二郎の喜び』(講談社選書メチエ)というを出してもらったので、そのことを書く。 もう二十数年前の話になるが、私は『小津安二郎の家』(書肆山田)というを書いたことがあって、それは小冊子と言っていいほどの小さいだった。今になって振り返ると、このを書いたことは、私にとって重要な転機になったように思う。 その頃、私は〈言語それ自体〉といったものが在るのか、在ればそれはどういう性質の存在なのか、というような頼まれもしない問題に取りつかれて難儀していた。『沈黙するソシュール』(書肆山田、のちに講談社学術文庫)は、その問題に当たって砕ける調子で書いたもので、自分で一生懸命に発明した袋小路が行くところまで行っている。 小さな小津論を書く経験は、この袋小路から私を救ってくれたかもしれない。言語それ自体とは何か、というような抽

    小津安二郎が映画史に残したもの(前田 英樹)
  • 御宅、森女、社畜…現代の中国語、実は「日本発」の言葉だらけだった(中島 恵) @gendai_biz

    この中国語、なんだかわかりますか? 「御宅」(ユージャイ)、「干物女」(ガンウーニュー)、「森女」(シェンニュー)。 これらはすべて、中国で用いられている「日語が元になった中国語の語彙」だ。 漢字を見ればなんとなくわかると思うが、「御宅」は日語の「おたく」を指す言葉で、「干物女」は、人気漫画・ドラマ『ホタルノヒカリ』で出てきた「だらしない女性」を指す造語がそのまま中国語に転用されたもの。「森女」は、ナチュラルでふんわりとしたファッションをする女性を示す日語「森ガール」が中国語に組み込まれたものである。 近年、こうした「日語発の中国語の語彙」は、アニメやゲーム、ネットカルチャーの影響でその数を増しているように見える。 たとえば、上で紹介した「御宅」はさらに性別で分けられ、「宅男」(ジャイナン)、「宅女」(ジャイニュー)という言葉がポピュラーになっているし、日語ではやや使用機会が減っ

    御宅、森女、社畜…現代の中国語、実は「日本発」の言葉だらけだった(中島 恵) @gendai_biz
  • いま日本中で「地名」が次々消滅していることを知っていますか?(今尾 恵介) @gendai_biz

    の地名が消えている、と言われてピンと来る人はどれくらいいるだろうか。あまり意識されないかもしれないが、日に古くからあった地名が、地図の上から次々と姿を消しているのである。 注目すべきは、その中に災害の歴史や地形的特徴に由来するものも含まれていることだ。そうした地名を示す「災害地名」という言葉もあるが、実際のところ、土地の安全性が地名でわかるのか。『地名崩壊』(角川新書)を刊行した地図研究家・今尾恵介氏がその理由を解説する。 拡大する「ブランド地名」 ――なぜ地図の上から、古くからある地名が消えているのでしょう? 地名には自治体としての市区町村名と、それを細分化した町名、大字(おおあざ)、小字(こあざ)があります。明治以降はどちらも激変していて、かなり多数の地名がすでに消滅してしまいました。 特に明治期には、合成地名(谷津+久々田+鷺沼=津田沼)など、安易な命名による自治体名が増えたの

    いま日本中で「地名」が次々消滅していることを知っていますか?(今尾 恵介) @gendai_biz
  • 今、J-POPとは何か?「リズム」から見えてくる2010年代の変化(柴 那典) @gendai_biz

    今、J-POPとは何か?「リズム」から見えてくる2010年代の変化 キーワードは「なまり」、その影響とは J-POPとは、果たして何か? それはどう変化してきたのか。 そういう問いに対して、音楽産業の構造や、メディアの変遷、聴き方の変化から論じるは少なくない。また、ヒット曲の歌詞に描かれる情景や心象風景を分析するアプローチも一般的だ。 対して、気鋭の批評家であるimdkm(イミヂクモ)さんが初の著書として上梓した『リズムから考えるJ-POP史』は、そのタイトルの通り「リズム」を軸にJ-POPの変遷を辿る意欲的な一冊だ。小室哲哉、宇多田ヒカル、中田ヤスタカ、三浦大知など数々のアーティストの楽曲がどう新しかったのか、どう時代を変えたのかを、画期的な手法で論考し解き明かしている。 そこで記事では、J-POPにおける「リズムの革新」について、音楽家、音楽プロデューサーであり『ナイトフライ 録音

    今、J-POPとは何か?「リズム」から見えてくる2010年代の変化(柴 那典) @gendai_biz
  • なぜ中世の日本人は「犯罪者の家を焼き払った」のか(清水 克行) @gendai_biz

    「ミミヲキリ、ハナヲソグ」 日中世とは、どういう時代ですか? 一般の方からそう尋ねられたら、私は迷わず、この『中世の罪と罰』を読むことを薦めるだろう。そして、私と同じように答える同世代の研究者は、決して少なくないと思う。 日中世史の魅力を一般読書界に広めることに大きな貢献を果たした網野善彦氏を筆頭に、石井進氏、笠松宏至氏、勝俣鎭夫氏という、中世史研究の黄金時代を築いたレジェンド4人が計10の「中世の罪と罰」をめぐる文章を寄せた書は、間違いなく戦後の日史学が生んだ名著の一つである。 書は1983年に刊行されて、研究者のみならず一般読者にも大きな衝撃をあたえた。現在、40代後半以上で、この時代に多少なりとも興味をもつ者なら、きっと覚えがあるだろう。 しかし、刊行から長い年月が経過し、いまの若い人たちのなかには、書に触れたことのない人も増えてきたようだ。当今は「歴史ブーム」というこ

    なぜ中世の日本人は「犯罪者の家を焼き払った」のか(清水 克行) @gendai_biz
  • 「ゲームセンターはオワコン」という大いなる誤解と意外な実態(加藤 裕康) @moneygendai

    この24年間で7万店以上が閉店 ふと気づけば、地元からゲームセンターが消えていた──。そんな思いを抱いたことはないだろうか。業界団体が毎年発表している『アミューズメント産業界の実態調査』(一般社団法人日アミューズメント産業協会他)によれば、実際にゲームセンターの数は1993年の時点で8万7294店舗あったのが、2017年には1万3103店舗へと落ち込んでおり(図1)、この24年間で7万4191店舗が閉店したことになる。

    「ゲームセンターはオワコン」という大いなる誤解と意外な実態(加藤 裕康) @moneygendai
  • オランダ商館長は見た!明暦の大火でも起こった「群衆避難」の大混乱(フレデリック・クレインス)

    「いつ起こってもおかしくない」と言われ、甚大な被害が予測される首都直下地震。都心で生活する大量の人々が一斉に避難することで、大きな混乱や事故が発生する危険性が指摘されている。 実は、このような大混乱は、およそ350年前の江戸でも起こっていた。1657年3月2日に発生し、江戸の中心部のほとんどを焼き尽くした「明暦の大火」である。火災発生時、将軍家綱に謁見するため江戸に滞在していた長崎オランダ商館のザハリアス・ワーヘナールは、未曽有の大火災から逃げのびた避難の一部始終を日記に残している。そこには、いつの時代も変わらず災害に翻弄される人々の姿が記録されていた。 オランダ商館長たちの日記を読み解き、頻発する災害に悩まされた江戸時代を描き出すフレデリック・クレインス氏の『オランダ商館長が見た 江戸の災害』から、オランダ人が見た明暦の大火の模様をお届けする。 1657年3月2日、発災 ワーヘナールは家

    オランダ商館長は見た!明暦の大火でも起こった「群衆避難」の大混乱(フレデリック・クレインス)
  • 「絶対に勝てるか」“抹殺できなかった公文書”が伝える昭和天皇の大声(辻田 真佐憲) @gendai_biz

    「太平洋はなお広いではないか!」 アジア太平洋戦争の開戦へ突き進む中、昭和天皇が杉山元参謀総長をこのように叱責したことはよく知られている。1941年9月5日のことである。 昭和天皇ははじめ、杉山に「日米事起こらば、陸軍としては幾許の期間に片づける確信ありや」と質問した。これに杉山は、「南洋方面だけは3ヶ月くらい」と答えた。 これに満足しなかった昭和天皇は、続けて問うた。「汝は支那事変[日中戦争]当時の陸相なり。その時陸相として『事変は1ヶ月くらいにて片づく』と申せしことを記憶す。しかるに4ヶ月の長きにわたり、いまだ片づかんではないか」。 厳しい追及を受けた杉山は恐懼(きょうく)して、「支那は奥地が開けており、予定どおり作戦し得ざりし事情」をくどくどと弁明した。これにしびれを切らした昭和天皇は、励声一番、最初に引いた発言を行ったのである。 「支那の奥地が広いと言うなら太平洋はなお広いではない

    「絶対に勝てるか」“抹殺できなかった公文書”が伝える昭和天皇の大声(辻田 真佐憲) @gendai_biz
  • 戦前日本「ファシズムへの転落」が、現代の私たちに教えてくれること(福家 崇洋) @gendai_biz

    「戦後民主主義」の行方 今年8月12日に放送されたNHKスペシャル「かくて“自由”は死せり~ある新聞と戦争への道~」は、ネットを中心に大きな反響を呼んだ。同番組は、新しく発見された「戦前最大の右派メディア」新聞『日』にスポットをあて、「大正デモクラシー」から戦争へ向かう日の社会の転換を映し出した。 感想には、自由を謳歌していたはずの日社会が破滅的な戦争に転げ落ちていく怖さや、いまの社会との共通性を読み込んで警鐘を鳴らす言葉が数多くつづられていた。 これまで私は、戦前の日社会が「大正デモクラシー」から「ファシズム」へいかにして変わっていったのかという問題意識をもって、社会運動史や思想史を研究してきた。番組では、『日』を通史的に見ることで、「大正デモクラシー」から戦時体制へ移行する過程がクリアに把握できること、社会で共有していた許容ラインが次第に引き下げられていったことをコメントした

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  • 東京オリンピックの裏で、ダイナマイトで爆破され続ける「神の山」(笹久保 伸) @gendai_biz

    来年、東京にオリンピックがやってくる。東京から電車で約2時間の埼玉県・秩父に暮らす自分にオリンピックの実感はまださほどないが、都内ではいたるところでオリンピック関連工事が行なわれている。 東京オリンピックと秩父。一見するとあまりにも無関係なように見える2つのワードだが、これらの関係を考えるとき、日社会のある構造が見えてくる。 私の胸には、ずっと棘のように引っかかっていることがある。幸か不幸か、この胸の引っかかりがなければ、私はふるさとである秩父に留まっていないだろうし、ましてや秩父を題材にアート活動をしようなどとは思ってもみなかっただろう。引っかかりとは秩父・武甲山をめぐる環境破壊問題のことで、この山について語ろうとするとき、深い悲しみと怒りが波のように押し寄せてくる。 秩父の人にとって「いつもそこにいる親」 私は埼玉県秩父郡横瀬町中郷地区に育った。秩父のシンボルと言えるのが、秩父市と横

    東京オリンピックの裏で、ダイナマイトで爆破され続ける「神の山」(笹久保 伸) @gendai_biz
  • 「嵐まだ?」奉祝ムードでかき消された「国民祭典」の“珍場面集”(辻田 真佐憲) @gendai_biz

    「天皇陛下万歳! 皇后陛下万歳! 天皇皇后両陛下万歳!」 人気アイドルグループの嵐が奉祝曲を歌うことで話題になった9日の「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」は、しかし、最後の「天皇陛下万歳」連呼によってすべて持っていかれた感がある。 中継を最後までみたひとは、少なからず、あのシーンに違和感を覚えたのではないだろうか。こういう祝典だから「万歳」はいいけれども、さすがに長く、目立ちすぎではないか――と。 事件は、式次第どおり伊吹文明(奉祝国会議員連盟会長)首唱の「天皇陛下万歳」三唱が行われ、天皇皇后がまさに退場しようとするときに起こった。どこからか、突然「天皇陛下万歳!」の大声が上がったのである。 一般の参列者が地声でいくら叫んでも、ここまで明瞭に音は入らない。拡声器かなにかの機器を用いたと考えられるものだった。 中継の動画をみると、安倍首相ら壇上のお歴々は、手を挙げずに、じっとしている。ま

    「嵐まだ?」奉祝ムードでかき消された「国民祭典」の“珍場面集”(辻田 真佐憲) @gendai_biz