たとえばの話、アメリカのロックビジネスなんかは、 悪いところももちろんあるけど、 ロックのままで済んでないじゃないですか。 いちおう金勘定をするぜ、のやつが、 ちょっと心に「キ」って入ってて。 アップルコンピュータにしても ハリウッドの映画にしてもある、 そういう金勘定のシステムって、 日本にはまだないんですよ。 おれたち貧乏だもんね、な人たちどうしで、 かつかつだけどなんとかやる、というのは、 いままでもあったけど。 祖父江さんと出会ってから ほぼ日刊イトイ新聞というのを ぼくははじめて、あれ、そんなに 事業計画というのはないんですよ。 だけど、いまになってみると、 事業になっていないだけで、 すればできるところには とっくにいってるんです。 そのつど解散するプロジェクトとか、 そういうことをこれから考える時に ほんとに祖父江さんのように無計画な人が あ、生きてますよ、というだけで、 元
派手な観光のハワイでもなく、 最近流行のディープ・ハワイなんかでもなく、 『ほんとうのハワイ』について知っていますか? ハワイの人たちも知らないハワイの話が、ここで読めます。 800年前、タヒチからカヌーで渡ってきた人々が、 いまのハワイの歴史をスタートさせました。 王族や特別な地位の一族の間に、 口から口へ伝えられてきたハワイの歴史を、 小さい頃から耳にしてきた女性に、 「ほぼ日」は知り合いました。 タマちゃん、ことタマラさんは、 最初にハワイに渡り着いた先祖からの言い伝えを、 お父さんから聞いていたのです。 ハワイって、ぼくらが知っているのと別な意味で、 ものすごく豊かで、奥が深い。 いままで、ほとんど誰も知らなかった、書いてなかった ハワイの姿を、ぼくたちは知ることができそうです。 ■Vol.51 ハワイの宗教 アンティ・タマラの話 以前「ハワイアン・ランゲージ」のご紹介のときに お
第8回 動機の源は・・・? ※さあ、今回は、 社会心理学の山岸俊男さんと darlingの対談の最終回になりますよ~。 ・・・その前に、その前にっっ。 昔の山岸さんの教え子さんから メールが届いたんだよー。まずはお届け。 >今日メールしたのは、 >糸井さんと対談していた >山岸先生を発見したからでした。 >私は、10年も前に山岸先生のゼミにいた学生で、 >先生のファンでありました >(先生は知らないと思うけど)。 >私が、毎日ポーっとながめている >「ほぼ日」に突然、先生が登場したので >近所でスッピンのまま歩いていたら >偶然にも初恋の人と出会ったように、 >うれしくちょっと恥ずかしい感じがしたのでした。 > >そして相変らずの山岸先生で >なんだかうれしくなってしまいました。 > >学生の頃、授業の合間に >先生とコーヒー飲みながら >雑談するのが好きだったのですが、 >何の話題からそ
ほぼにちわ、「ほぼ日」の渡辺です。 先日、書店で『おかえりピアニカ』 というマンガを見つけました。 新人マンガ家さんだ‥‥と読んでみると、 子供から大人になっていく 少年少女たちのなにげない日常や、 いまどきの家族のあり方を あたたかく、ちょっとせつなく描いた、 じーんとする短編集でした。 いじめやひきこもり、リストラなど、 重たいテーマも扱っているのに、 読後感が明るく、元気になるところが、 いままでのマンガにない感じで面白いなあ! と思って、著者を調べてみたら、 衿沢世衣子さんという方の初の単行本でした。 世に出たばかりの新人さんで、 まだ、知名度は高くないのですが、 この先がとっても楽しみで、 注目していると面白いことになりそうなので、 ぜひ、みなさんにご紹介したいなあ と思ったのでした。 ▲『サッカリン』より (短篇集「おかえりピアニカ」所収。 以下同です) 本書に収められている
2007年の4月から 3ヶ月間にわたり連載された「ほぼ日の就職論」。 多くのかたから たくさんの反響をいただいたこの特集を 一冊の本にまとめました。 タイトルは『はたらきたい。』です。 就職活動をしている学生のかただけでなく、 すでに社会人として活躍されている人にも、 楽しんで読んでもらえると思います。 2010年4月に「新装版」として 内容を40ページ増やし、カバー写真を一新しました。 書籍『はたらきたい。』には 「ほぼ日の就職論」から採録した5つの対話に加え、 過去10年分の「ほぼ日」アーカイブから 「はたらくこと」にかかわる 著名人のことばを128個、抜き出し、掲載しました。 5つの対話、128のことばを合わせると、 ぜんぶで132人の「はたらく人」が、登場します。 全320ページ、どのページを開いても、 さまざまな「はたらくことば」に、出会える本。 これから社会に出ていく学生のかた
浮世絵のような世界はね、 過去が買えるっていうことが 嬉しいということもあると思うんです。 江戸時代に誰かが刷った。 葛飾北斎なり鈴木春信なり喜多川歌麿なり、 ちゃんと名前を知ってる人が描いた。 そのことが嬉しい。 でもね、過去の作品は、 ちょっとわかったような気になると 骨董を買うことと同じで、 知っているふりをしたくなるんです。 舐められなくないと思って、 「ああいいよね」とかっていう セリフを言っているうちに 買うモードに入っちゃって、 ここでも「酔う」んですよ、やっぱり。 骨董好きのともだちがふたりいるんですが、 ひとりはものすごくセンスのいい人で 本当にお金を使わずにいっぱいいい骨董を買った人。 もうひとりはいっぱいお金使って 骨董界の有名人になった人。 で、彼らが言うには、 骨董というのは悲しいものだって。 悲しい人しか買えないって。 僕はもう全然骨董の世界を知らないから、 「
撮影:渡辺常二郎 AOMORI MUSEUM OF ART Photography by Tsunejiro Watanabe
銀座の「ガーディアン・ガーデン」と 「クリエイションギャラリーG8」というふたつの会場で 葛西薫さんの展覧会「葛西薫1968」がひらかれています。 “タイムトンネルシリーズ”という、 第一線で活躍しているクリエイターの、 デビュー当時の作品を紹介する展覧会のシリーズです。 ── 葛西薫さん。 先日「気まぐれカメら」に、 とうとつに登場した、 あの、ダンディなおじさんです。 葛西さんは、「サン・アド」という 広告会社に所属する、アートディレクターです。 葛西さんの名前を知らないかたでも、 1983年から続く「サントリー烏龍茶」の広告は きっと、ご存じだと思います。 じつはぼくらが、今回、 葛西さんのところにうかがったのも、 このサントリー烏龍茶が関係しています。 「ふだんから、きれいな字を書きたい。 自分の字が好きになりたい」 ということを、コンテンツにしよう! と考えたとき、 話を聞かせて
2007年の4月から 3ヶ月間にわたり連載された「ほぼ日の就職論」。 多くのかたから たくさんの反響をいただいたこの特集を 一冊の本にまとめました。 タイトルは『はたらきたい。』です。 就職活動をしている学生のかただけでなく、 すでに社会人として活躍されている人にも、 楽しんで読んでもらえると思います。 2010年4月に「新装版」として 内容を40ページ増やし、カバー写真を一新しました。 書籍『はたらきたい。』には 「ほぼ日の就職論」から採録した5つの対話に加え、 過去10年分の「ほぼ日」アーカイブから 「はたらくこと」にかかわる 著名人のことばを128個、抜き出し、掲載しました。 5つの対話、128のことばを合わせると、 ぜんぶで132人の「はたらく人」が、登場します。 全320ページ、どのページを開いても、 さまざまな「はたらくことば」に、出会える本。 これから社会に出ていく学生のかた
京都に、「モリカゲシャツ」という、 ナイスなシャツを作るお店があるらしい‥‥。 そんなうわさはずいぶん前から耳にしていました。 ホームページをたずねてみれば、 ほとんどの商品はいつもSOLD OUT。すごい人気です。 みればみるほどかわいくて、かわいいから欲しくなって。 実際に売っているお店を探すのですが、 手に取って商品を見られるショップは京都本店のみ‥‥。 こうなると「シャツが欲しい」というきもちとは別に、 素朴な疑問が浮かんできます。 こんなに人気なのに、どうして少しだけしか作らないの? この疑問をぶつけてみようと、 「モリカゲシャツ」代表の森蔭大介さんにメールでご連絡。 ひとまずごあいさつだけでも、とお会いしてみたら‥‥ そのときのお話が、もう、のっけからおもしろくって!! 幸運にもテープをまわしていましたので、 そのままみなさんにお届けしようと思います。
「他人のためや、 他社のために デザインをやること」 というのは、 「自分のために なにかをつくること」と ずいぶん、ちがうのでしょうね。 デザインは、 「自分のやりたいこと」 をやる仕事ではないですから、 それがいいのかもしれません。 たとえば、 本の装丁をさせていただくなら、 「作家のファンのかたにとっては どういう本であればうれしいのか」 「作家のかたが どういう本にしたい、 と思っているのか」 「編集者のかたが どういう本だったら うれしいと思うか」 それが、いちいち、気になります。 満足していただけただろうか……と。 それぞれのイメージのために すこしでも力になれたらうれしい という気持ちで、 仕事をしているわけです。 大学に入学する前、 デッサンの勉強を しているときに思いました。 昨日のつづきの デッサンをするのですけど、 日によって、湿度がちがいますよね。 湿度がちがうと、
哲学を馬鹿にしているわけないじゃないの。 哲学はみんなけっこうスキだけど、授業や研究でやるのは どうもつまんないなぁって人向きに、売場を変えたのよ。 これなら、夜中にふらっと立ち寄れるし、 値段も安いっていうかタダだし、 なにか栄養がついて体が丈夫になるとか、 異性を魅惑してモテモテになるとか、 上司や先輩に一目置かれるとかいうような いいことなんにもないことは保証しますけれど、 けっこう友だちとかとこういう会話を深めるって、 エンターテインメントのひとつにはなるもんだぜ。 担当は、「ほぼ日デリバリー版」を作ってる木村俊介くんです。 #30 悩みが生む事実 「悩みや疑いに行き着いているときは、 その時点で、ある社会で訓練を積んだ証拠だから、 求めるゴールは、これまでの訓練を見つめることや、 人の悩みや疑いを眺めてみることによって、 おのずから、割とあっさり出てくるのかもしれない」 このよう
そう。 ぼくらが見ている「形」のなかで、 見逃しちゃってるものがあるでしょう。 同じストライクでも、 ボールひとつ右に内角に寄っている、 みたいなことを、葛西さんは ぼくらと同じ暮らしをしながら、 ちゃんと、見てんだな、と。 ぼくは、今日は改めて 喜びとともに感じたのは、 葛西さんが見てるものの分量が 自分よりずっと多いんだ、 ということのうれしさでした。 葛西さんはフィギュアコンシャスに生きてて、 ちょっとした形の違いみたいなものに いいな、悪いな、どうすればいいんだろう、 みたいなことを、 きっとぼくら以上に見てるんだろうなって。
その「技」、武器でもあるんです。 ぼくはご一緒する機会も多いので 多少わかるようになったんですけど、 好ましく思っていない人が相手だと‥‥ 「フリ」が多くなる気がします。 シールドが強くなる(笑)。
松田哲夫さんといえば、 「あ、それは松田くんが資料持っててね」とか 「ここに松田くんも来てたんだよ」とか 友達から名前がしょっちゅう出てくる人でした。 だけど、そう言えば、ぼくは松田さんには ちゃんと会ってない。 松田さんの近くにいる人たちには、 つまり、赤瀬川さんにも伸坊にも、 いっぱい会ってるのに。
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