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ブックマーク / teckitooo.seesaa.net (23)

  • 家の作り方が変わってたということに気がついた話: Life is Lab.

    ここ最近、といっても数年単位の話なのですが、実家のリフォームを少しずつやっています。 最初に小さい寝室の壁と天井の塗装をしたのが2013年で、床の張り替えや棚の造作を年に一部屋くらいのペースでやっていました。書こうと調べて気付いたなんと9年も前ですか。 その間、浴室と洗面台はセルフでは到底無理なので頼んで、いよいよ懸案事項だったキッチンに取り掛かろうと、メーカーのショールームに行ったり、工事会社さんと話したりしています。 以前浴室をやった時は、ホームセンターにある窓口の担当者さんが持ってきた、メーカーのリフォームパック的なのをまるっと入れ込むみたいな感じで、放っておいても進んでいく感じで、確かに合理的だし楽ちんではあるのですが、ちょっとそれって「家」に対して雑すぎないかと思ったことを思い出してます。 こう感じるのも、自分自身が畑違いとはいえども、図面を描くことや、現場を細かく調査すること

  • ファンではなく客として: Life is Lab.

    「意識的にお金を落とすようにしているお店」というのが生活圏内にいくつかあるのだけれども、その店のファンというよりもむしろ、どこか共感できるところがあって、「自分の生活圏が、そういう商売がちゃんと成り立つ街であり続けるために、定期的にメンテナンスし続ける」そんな感覚になってきました。ここ1年くらいの間の話。 実際経営者をやってみると、ものすごく人気のあるように見えても、半年とか1年とか一時期の落ち込みで一気に傾くし、潰れる時はわりとあっけなく潰れる、自分で経営してて潰したことも潰れたこともまだないけれども、側から見えてる以上にシビアなのだと実感します。だから客であり続ける。 写真はものすごく強い意志を感じたモーニングの風景。

  • DELFT DESIGN GUIDE: Life is Lab.

    今までで一番影響を受けたは間違いなく 発想する会社! で、事あるごとに紹介しているのだけれども、その原題は"The Art of Innovation"。それに対してこちらは「アートではない」ときた。対極にあるものかと思ってたらその通りとも言えるしそうでもないとも言える内容。前者はIDEOを立ち上げるときの創業ストーリーとがメインで、とにかく勢いだけで突っ走りながら編み出してきたいろんな方法。それに対しこちらは「教科書」というだけあってそういう勢いで突っ走ることも含め、デザインすることのあらゆる局面のそれぞれで起きることを冷静にみながら、それぞれの局面で取れる方法論を一つ一つ、計70個くらいのトピックで丁寧に解説。発想とかアイデア展開とか調査とか現状分析とか予測とか、形やサービスを新しく作る際に適用できる方法とそれぞれのヒントと注意点、弱みなんかがきれいな図解とともに1項目につき見開きで

  • 「単位展」に感じたきわどさ。: Life is Lab.

    会期が3ヶ月あるし、と思っているといつの間にか忘れていて、残り数週間のときに気付いて無理矢理日程調整して滑り込んできました「単位展」。 21_21 DESIGN SIGHTの企画展は今回に限らず、普段身の回りに存在しているいろんな事象を掘り下げて「これもデザイン」として見せる、というスタンスです。参加したデザイナーがわりと最近、あるいは企画展のために作ったと思われる「表現」と、古来からの営みのなかで編み出されてきた知恵を同列に扱っています。 他の美術館であれば区別して二部構成としそうなところを、建物上の理由というよりは意図的にしていないのだと思います。なので後半パートは興味さそうなので駆け足で、というような見方が出来ない。それ故に今回であれば「単位」というテーマがもたらす、新旧東西意外な関係性の発見があったりもして面白く観てきました。 なんですが、今回ちょっとした「きわどさ」というのも感じ

  • 恵文社一乗寺店: Life is Lab.

    聖地とかなんとか言われてるのを聞いたりもする書店、恵文社一乗寺店。通っていた大学から一番近い書店。 大学からは店と反対の方向に住んでいたので、通うどころか、前を通るのもそこまで頻繁ではなかったけれども、わりと足を運んでました。 奥にギャラリーがあってセンスの利いた雑貨が売ってたりもして、たしかに他とは一線を画す書店なのだけれども、あんまりそういう意識で見たことはなく、その感覚の差にちょっとしたギャップを感じていました。 もともと屋さんに行く方でもなく、今も書店事情にそこまで詳しくはないけれど、それ以上にとか出版とか書店に関しては疎かった当時、気がついたら他の書店では立ち入らないであろう文学や哲学のが置いてある棚の前にいて、しかもそこで並んでるの背を見てるのが面白かった、という感覚を初めて覚えたのはおそらくここ。 とはいえ普通の町の屋さんの感覚で接してたあの屋さんがなぜそんなに?

    funaki_naoto
    funaki_naoto 2014/04/04
    「「くろうと」のお金の使い方という話が出てきて、それは購買行動を「半径数キロメートルの範囲内を住みやすくするための原始的な投票行動」と言われてああなんか納得した」
  • ただものではない「何者か」: Life is Lab.

    少し前に読み終えた、ブックコーディネーター、内沼晋太郎さんの仕事の話。 お話を聞く機会があり、そこでこのの存在を知り、絶版で下北沢のB&Bにある在庫のみとのことで、行ってみたかった店でもあるのでこの際購入。 「」のセクションでは手がけた数々のプロジェクトのこと。いろいろ試しながらやっていることが伝わってきます。刊行から3年ほど経っていていることを感じない。私も国立でいろいろやらせてもらっているけれども、「まだまだいろいろできるではないか」という感情と「すでにやられてしまった」という感情とが半々くらいのなんとも複雑な気持ちになりました。 だけども「仕事」のセクションで、それらのプロジェクト仕事にするに至った経緯を読み進めていくにしたがって、やられたと思ってた感情はどこかへ消えてしまった。 ほぼ同じ時期に学生生活を送り就職活動をしていたこともあってか、就職活動しながら感じた妙な違和感

  • 曇り空もよく似合う: Life is Lab.

    目黒区総合庁舎(旧・千代田生命社ビル)の建築ガイドツアーに参加してきました。 もしこれが役所として建てられたものだったら、こんな部屋いらねえだろうが税金泥棒、みたいな話になりかねないこのご時世、戦後に建てられた保険会社の社ビルをから用途変更して、公共の財産になってしまうのだから良い話です。 出入りする人の数も属性もそれまでとは全く違ってしまう故のメンテナンスの難しさとか、設計の制約なんかは、やっぱりあって、そうなってしまうのか、という部分が無いわけでもない。 ですが階段とか守衛室のディテールとか壁の立ち上がりとかつぶさにみてると当美しいし、そこに一般市民が直接入って行けることにすごく価値があると思うのです。

  • ほんの団地: Life is Lab.

    私が運営に関わっている国立店には、「ほんの団地」と呼んでいる棚があります。 棚は全部で40個、それぞれを部屋に見立て、運営に関わるメンバー34人が一部屋ずつ「入居」し、それぞれ持ち寄ったを並べています。 参加者は編集者もデザイナーも学生も主婦もいて、特に決まったカテゴリはありません。 特に決めごともなく持ってきたなので、中には重複しているもありますが、同じでも人によって別の文脈の中にあったり、セレクションの中に見えてくる個性が可視化されることの面白さを感じています。 私自身はというと、「こんなもあるんだぜ」と言いたくなるようなものもありますが、街との接点としての「路上」、この場で活動していくにあたって参考になりそうな視点(どちらかというとメンバー向け)のようなセレクトにしてみました。 これまでブログでも何回かの紹介はしてきましたが、日の目を見ることもなく自宅の棚に眠らせてし

  • 外せるポイント: Life is Lab.

    正確には覚えていないのだけれどもちょっと前に聞いた話に、人それぞれ外せるポイントがある、というようなことがあって、なにかずっと引っかかっています。 ある部分に関しては無情になれたりお金や時間を度外視できる、というようなもので、寝忘れて何かに没頭したり大金をつぎ込んだりということを、なんてことの無いようにしてしまう。普段節約生活をしている美大生が作品制作に十万円単位につぎ込むとか、地方から夜行バス0泊3日でディズニーランドに毎月1回は行くとか、家を買ってしまうとか、傍からは無謀だとか無茶だとか思われるようなことを平気でしでかしてしまうのだけど、それで破産したとか病気になったという話は不思議と聞かない気がします。(後日談としてサクセスストーリー的に聞くからあたりまえか。) 関西に住んでいる大学の同期や後輩が仕事では無しに強行日程で東京にきている、という話を立て続けに聞いて、自分の学生時代やを

  • 六ヶ所村ラプソディー: Life is Lab.

    「六ヶ所村ラプソディ」2006年 かなり前に気になってはいながら、ずっと機会を逃していたのだけれど、再び上映しているというので観てきました。 使用済み核燃料の再処理施設をめぐる、小さな村のドキュメント。 見た目は「のどかな田園風景」なのだけれども、そこに登場する人たちが背負っているものは重い。 計画から40年経ち、現在においての意義もよくわからなくなっていても、国家プロジェクトという号令のもと、「ごくわずかで海水と大気に拡散するので」という根拠で進められる事業が、通過儀礼のような結論ありきの説明会と中身の伝わらない情報開示をもって合意形成とみなす行政のもと、なかば進めるしか無いかのような実態。 施設が完成していること、そして人口12000人の村で4000人の雇用を生んでいるという事実。 放射性物質という得体の知れないものが与える、生活を支えている海産物や農産物への影響に不安を抱えながらも、

  • ナインアワーズ: Life is Lab.

    年末の話ですが、泊まってきました。 カプセルホテル 「9h」(ナインアワーズ) AXISでの展示で実物のカプセルに入ってみたり、Gマークのプレゼンテーションやらいくつかの雑誌やらを見て、情報として知っていることはものすごく多いのですが、入ってみないことにはわからないことが、結構あったようにおもいます。 料金は900円+300円×滞在時間で、チェックイン時の前払い制です。 深夜に入って10時間滞在。4900円が初回特典か何かで900円引いてくれて、4000円でした。「カプセルホテル」としてはちょっと高いですが妥当なところではないでしょうか。 を脱いでチェックインし、そこでスリッパと簡易マニュアルのようなものと、ペットボトル入りの水を渡されます。 その場でスリッパを履いてエレベーターで最上階のロッカーへ。荷物をロッカーへ押し込んで着替えてシャワーを浴びたら下のフロアのカプセルで就寝。寝室環境

  • 情報デザイン: Life is Lab.

    先週末は「情報デザインフォーラム」へ。 この、「情報デザインの教室」発刊を記念した講演でもあります。 北大の渡辺先生、IAMASの小林先生がそれぞれの分野のお話。 渡辺先生のお話はデザインの少し外側から、これからの社会とメディアに関するお話。 新しい社会的役割というのがいろんな領域から発生して、それらがオーバーラップしてきてるを求められてること、デジタルとフィジカルが近接してきてる、ということ、そして社会全体が縮小という、これまでに無かった方向に向かっていて、それ故に想像力が欠如している、というなかで、これからの時代に必要とされる役割やスキルをどうするかということ。 その時代の「つながり」ーtwitterとかそういう単純なものではなくてー社会がうまくいくための仕組みみたいなものがこの先の時代のテーマなのだと。なるほど。 一方の小林先生はプロトタイプと情報デザインをテーマに、行っているワーク

  • 機能を減らす哲学: Life is Lab.

    相鉄の横浜駅にて。 かなり前から大がかりな工事をしていたのは知っていたのですが、頻繁にいくところでもないので気にもしていなかったところ、改札口をふと見てみると8台ある券売機のうち、3台がICカード入金機になっていました。定期点検中がちょっと残念ですがぐっときます。 青とピンクではっきりと区別されていて、そのシンプルな機能とそれゆえに単純化された操作体系が、遠目に見てもわかる。 これを見て、かつての営団地下鉄にあった初乗り専用券売機を思い出しました。(年齢ごまかしてませんよ)たしか、140円だかを入れると勝手に切符が出てくるんだった。(でも子供用はどうやって買うんだったんだろう) テクノロジーを盛り込むだけ盛り込んでいろんな切符が買えるようになってあれもこれもできるようになったところにICカードが出てきて、さらなるカオスが形成されるのだけれども、あるイノベーションによってそれまでのごちゃごち

  • 紙和 ブックカバー: Life is Lab.

    新書のかたちとか大きさは結構好きなのですが、意外とブックカバーって無いもので、いやあるんですけどどれもグッと来る感じがないんですね。 まあ、「こういうの!」なんて明確なイメージを持ってブックカバーを探してなんかないのですけど。 それで行き着いたのが紙和。 革製高級感バリバリでもなく、見た目はクラフト紙とさほど変わらないのだけどどこか柔らかくて、構えることなく使えて、チープではないどころか若干の上品さを感じるこの絶妙さ加減。うむむ。 このグレーに若干青みがかってるのはですね、たぶん、たぶんですけどあの加湿器の色なんじゃないですかねえ とか勘ぐってしまいます。

  • Lab.: KAWAGUCHI i-mono ホットパン15cm

    学生時代に頂いてから、ずっとごはん用の土鍋を使っていたのですが、2年前の引越しの際に蓋が割れてしまい、しばらく封印していました。 蓋だけで入手できればよかったのだけれど見つからず、ルクルーゼは高いしでしばらく様子を見てたのですが結局「デザイン物産ニッポン」で気になってた鋳鉄鍋。メイドイン・ジャパン。 数ヶ月使っているのですが、ごはんを炊くにはコツがいります。 使い始めは結構失敗しました。 鋳鉄ですが薄手で、見た目ほど重たくない。 蓋もそこまで重たくなく、湯気が抜ける穴も無いので吹きこぼれる量が半端じゃないです。 そのぶん水を多めにして、湯気と音と匂いに神経を研ぎすませて炊くのですが旨いです。 そのプロセスもたまりません。 炊き上がりはふっくら、というよりはしっかり。鍋でここまで違うものかと。 米が旨いってシアワセです。

  • アンビエンス・ジェネレーター: Life is Lab.

    日曜日は、いつか機会があれば行こうと思っていた江戸東京たてもの園へ。 なかなか行きにくいところではあるのだけれども、調べてみたらこんな素敵な展示をやっていたので、そっち方面への用事を作って、雨の中行ってきました。 展示自体はそこまで規模の大きいものではありません。 しかし路上観察学会の面々と学芸員の方々のフィールドワークの成果(林丈二さんのコメントが面白すぎます)、そして昔の看板、木彫りから板金、ブリキ板、幟の数々。そしてキリンレモンやヤンマーディーゼル、文明堂、仁丹などなどの懐かしいCMソング(と言ってもリアルタイムには知りませんが)。収集された看板が語る歴史と、ハリガミの分析にお腹いっぱいになった上さらに、外には移築された看板建築そのものもあります。 細かく貼り分けた板金のパターン、ディテールの細工、力強い手描き文字などなど、見てて飽きません。 ーそのデザインや内容は、つくられた時代の

  • Lost Japan: Life is Lab.

    「美しき日の残像」 アレックス・カー 著 読了。 外国人から見た日の姿に対する、ユートピアからはほど遠い現実の状況に対する批判と、ユートピアを求めるように行き着いた、古美術や書や歌舞伎といった、人が魅了された数々の日文化。 日の美しい自然の風景はもはや残像でしかないという強烈なメッセージです。 住環境としての関東と関西の違い、日に、特に京都に対する批判を読みながら、いま東京に住んでいて、住みにくいと感じる部分がなんとなくわかってきた気がします。 そして京都についても以前住んでいた時にはまったく意識しなかった醜い部分に気付いたりと、いろいろと考えます。 それでもって京都も京都で自分にとってのユートピアのような部分は確かにあるのだけれども、すべて肯定というものでもなく。 そんなわけで何を良いと思っているのかがわかるかもしれないと思って、個人的な京都の七番を考えてみた。 ・修学院離宮

  • 紙和 めがねケース: Life is Lab.

    紙袋っぽい、めがねケース。山梨の和紙製造会社が開発した新素材だそうです。フカサワデザイン。 デザイン物産展でトートバッグの存在感が気になっていたのだけれども、仕事帰りの品川エキュートで一通りのラインナップを見てSuicaでピッ!と購入。 見た感じ触った感じは紙そのまんまでくしゃくしゃにした皺がついているのだけど、オレフィン繊維を使っているから水に強くて破れにくいのだとか。 見た目の色も質感も普通のクラフト紙なんだけれども、実際触ってみると厚みがあってふにゃふにゃした感じで、そのギャップがなんだか不思議な感覚。 見た目はふつうだしなんて事のないようにも見えるけれどもそんなことはない、ありそうでないものです。 ところでこの素材、「ナオロン」というらしいのですけど素材の名前だしデザイナーは関係ありそうでないですよねえ。

  • コンポジション: Life is Lab.

  • デザイン物産展ニッポン: Life is Lab.

    今日は再び「デザイン物産ニッポン」を見に松屋まで。 混むだろうと思って午前中に行ってきたけど結構入っていて、お昼に出てくる頃にはさらにコミコミ。 会場で一番美味しそうだった三重県の『鬼削り』 展示は確かに47都道府県から伝統工芸と現在のデザインと雑誌とべ物とをフェアーに1点ずつ選んで並べた結果なのだけれども、広い県も狭い県もあるし、並べたくても並べられなかった品もあれば仕方なく選んで並んだ品もあることでしょう。 物産展なのに入場料が云々とか、買えるのに触れないとか、少し意地悪になればいろいろと突っ込みどころは出てきますが結局のところ、百貨店の物産会である以前に、デザインコミッティーが主催する企画展なのだと思うのです。 各地方に息づく様々な名産品や運動体を紹介して、手にするのが結局東京の百貨店である、という構図もなんだか矛盾したものが無いとも言えないのだけれども、デザインコミッティーという