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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/kous37 (12)

  • 尺八奏者と呼吸法/ビジネスと高邁さ - Feel in my bones

    昨日帰郷。やることが押せ押せになって上手く片付いたかどうだか、といううちに家を出て東京駅へ。しかし行ってみたらわりあい余裕があったので丸善でを物色。朝、甲野善紀氏のサイトで読んだ尺八奏者の「密息(みっそく)」という呼吸法に興味を持ち、そういえば丸善で見かけたということを思い出したからだ。3階の文庫・新書のコーナーで中村明一『「密息」で身体が変わる』(新潮選書、2006)を買う。巻末の参考文献をぱらぱら見ると甲野氏等の身体論関係のが並んでいて、これで間違いないだろうと確認。 駅構内で『牛肉ど真ん中』を買って中央線に乗る。中央線と特急の車内でずっと読んでいたが、なかなか面白い。密息という呼吸法は知らなかったが、なるほどと思うことは多い。しかしやってみると、これは案外難しい。骨盤を立てる/寝かせる、あるいは緩める/ひきしめるというのは寺門琢己『男も知っておきたい骨盤の話』であるとか『デューク

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  • 何度読み返しても涙/「マンガを描く手」/フセイン処刑:金正日は?/年賀状を書くということ/よいお年を - Feel in my bones

    業田良家『男の操』。これも『ビックコミック』で連載されていたのを一度読んでいるのだが、泣けた泣けた。『自虐の詩』もそうだったが、あるところから突然ストーリーが緊迫してくる。そこからはもう涙涙。……ヤバイ。もう一度読み返したらまた泣けてきた。 *** 北朝鮮核実験発表時の、政府専用機内での緊急会議。スタッフはみんな若いなあ。何だか科学特捜隊の緊急出動の場面を連想した。空飛ぶ官邸、そのもの。 夜テレビを気分転換に見ていたとき、放送大学にこうの史代が出ていた。こうのは『わしズム』に写真が掲載されていたのを見ただけだが、とても気難しい和装のおばさんという感じだったのだけど、画面で見るともっと気さくな感じで、マンガ少女がそのまま年を取った和装の人、という感じだった。ちゃぶ台に座って着物を着て正座で作品を書いているのがすごい。幸田文がマンガを描いているという感じともいえる。(?)まあでも軽妙な部分もあ

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  • 絵を描くということ/われわれは未来に向かってバックしている - Feel in my bones

    昨日は松に出かけたのだが、なんと日付を一日間違えていて出直さなければならなくなってしまった。とりあえず他の用事を片付けたが思ったより時間がかかり、ずいぶん時間を潰してしまった。なんと言うか、いろいろ気をつけなければいけない点があったのにそれを確認せずに動いてしまったのが昨日の場合はまずかったなと思う。急がば回れとはこのことだ。 夜仕事をしていたらなんとなく調子が悪くなってきて困った。仕事は最後まで持ちこたえたが、夕後はさっさと入浴して就寝。11時前に寝たのは久しぶりだろう。朝起きてもまだ不調っぽさが残ってはいたが、まあ何とかなりそうだ、今のところは。 寝る前にビートたけし『達人に訊け』の桜井章一との対談を読み直す。昨日読んで印象に残ったのは、麻雀とは絵なんだ、というところ。将棋の羽生も、将棋は絵なんだといっていたという。自分に会う絵なら勝てるけど、調子の悪い絵なら劣勢だから、自分にとっ

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  • ミル『自由論』:悪魔の代弁者/真実の父/『ウェブ人間論』:敵と味方を切り分ける能力 - Feel in my bones

    昨日。午前中、友人と電話で話しをしたあといろいろやっていたのだが、午後はちょっと眠くなって休んだりしていた。『赤と黒』も読んだがあまり進んでいない。 夕方になって少しマンガの新刊書が気になり神保町に出かける。新御茶ノ水で地上に出たときはもう暗かった。冬至を過ぎたからこれからだんだん日が長くなる、はずではあるが。以前よく行っていた喫茶店のビルが工事中になっていた。むかし付き合っていた人とよく行った店が閉店するというのはなんだか複雑なものがある。自分のその時代が完全に終わる、ということを意味するのだろうか。そんな気がする部分がある。人生の時代というのは、不意に、あるいは知らないうちに変化することも少なくない。 ブックマートに行ってみると期待したマンガはまだ発売されていなかった。4階の同人的なところと地下の身体論的なところを少し見て、三省堂と東京堂、あといくつか屋を見るが欲しいものはなく。 た

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  • 何もかも明解すぎる/小説が描きえるもの/大衆化社会において倫理はどうあるべきか - Feel in my bones

    昨日帰郷。朝のうちにいろいろなことを片付けてお昼の特急に乗る。車中ではスタンダール『赤と黒』上(岩波文庫、1958)を読みつづけた。 村上春樹訳のフィッツジェラルドの作品をいくつか読んでいるうちに、今まで小説を読もうとして読めなかった壁のようなもの(特に翻訳小説に感じる)を越えるコツのようなものがわかってきた感じがして、今まで読めなかったり途中になっていた小説に再度チャレンジしてみようと思うようになった。最初は途中になっているフローベールの『感情教育』の続きを読もうと思ったのだが、書棚を探しても見当たらず、目の前にあった『赤と黒』に引かれたというわけである。『赤と黒』も最初の情景描写が延々と続くところがどうにも乗り越えにくかったのだけど、ネットでお勧めのようなことを書いている文章を読んだときに読み始めたら止まらなくなる、というようなことを書いてあったので、きっと上手く壁を乗り越えれば面白い

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  • ビートたけし『達人に訊け!』 - Feel in my bones

    きのうはどうしていたんだろうとふと思うと、そういえばあまり調子がよくなくて休んでいた時間が結構長かったということに思い当たった。ちょっと最近忙しくしすぎではあるだろう。しかし体のバランスをとりつつ頑張っていろいろなことを実現していきたいと思う。 ただ、サイト整備とか仕事に必要なレジメをまとめる作業とかはやった。どちらもそれなりに進んだが、どうもよくわからない点などもいくつかあり、調べなければいけないこともありそうだ。 ビートたけし『達人に訊け!』読了。『新潮45』に掲載された10人の「達人」との対談をまとめたもの。奥大三郎、毛利衛、桜井章一、戸田奈津子、藤原正彦、北原保雄、藤田紘一郎、中村祥二、岡部幸雄、岡野雅行。このうち全く知らなかったのは奥、北原、中村の三氏。あとはなんとなくを含め、それなりにどこかで読んだことがある人たちだったが、話はいろいろと面白いものだった。昨日も書いたがどち

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  • 神保町ブックフェスティバル/世界史の必要性/学校は週六日制に戻すべき - Feel in my bones

    昨日はいろいろやっていて、遅くなってから神保町に出かけた。行きがけに地元の駅でちょっとしたトラブル(ちょっと小腹がすいたので自動販売機で買おうとしたスニッカーズが機械の中で引っかかってしまってべ損ねた)があったが、気を取り直して新御茶ノ水に出る。いつもの道を歩いていたらなんとなく華やいだ雰囲気で、神保町はちょうどブックフェスティバルの真っ最中だったのだった。 全然そういうことを予想して行ったわけではないが、こういうことにはよく出くわす。すずらんどおりにたくさんの出店が出ていてなんだか楽しい。B5判の色ケント紙の束をなんとなく買ってしまったが、さて何に使おう。自家製の詩集の紙にでも使おうかな。 屋台と書店をいくつか物色するが、結局は買わなかった。鉛筆がほしいと思って三省堂の『自遊時間』という別棟の書店に行ったら、古いCDやLPを売る店が入っていて、ちょっと欲しい感じがしたが、いちおうやめ

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  • 「存在を読む」ということ/「ぬるき」と「たぎる」 - Feel in my bones

    昨日帰郷。家を出たときは、前登志夫『存在の秋』(講談社文藝文庫、2006)を持って出た。書かれている世界と私の日常との間にはやはりかなりの懸隔があり、近づくのが難しい部分がある。しかし、吉野という場所の霊的な凄さとでも言ったらいいか、そういうものが強く感じられるである。 「わたしの晴耕雨読の間の抜けているのは、はじめからわかっている。だが、かつがつ山の暮らしを守ることによって、わたし自身に出会う場所がおのずから見えてくる。半人前のわたしの耕は、存在を読むことであろうか。」 存在を読む。これだけではそれがどういうことを意味するのか、まだよくわからない。ただ、存在を読むのが歌人なんだろう、というふうには思う。 「日の古い文化の栄えた故郷である飛鳥には、ふしぎに何も残されていない。仏像も、お寺も、宮殿も、みんな滅びてしまった。今では、飛鳥川やいくつかの丘や、古墳や、田圃や、石が残っているだけ

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  • 精神と肉体が別のものだと考えること/世界に罰せられているということ - Feel in my bones

    昨日帰京。午後から夜にかけての仕事は忙しく、すべてをこなしきれなかったが、こういうのも久しぶりだ。特急の中では久しぶりに週刊文春を買って読む。午前中に再度歯科医の検診を受け、歯磨きの指導を受ける。何回も受けているのだが、結局いい加減になってしまう。自分の歯は、思ったよりがたがたになっているらしい。強くしっかりした咀嚼機構を持つということの幸せをもう一度思う。 大月を過ぎたあたりから、またアンジェラ・アキの「Home」を聞き始めた。昨日はなにか余り音楽の世界に入って行かない感じがした。ここのところ、音楽の世界の中に住む感じになって、そこでまどろんでしまう、つまりは「癒されている」感じになっていたのだけど、昨日は癒しというよりも、隣で歌を聞いているような、親しみはあるが一体化はしていない、そんな感じで聞いていた。 仕事をしているときから、ここにある肉体とは別に、精神というか霊というか、あるいは

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  • 北朝鮮非難決議可決と報道の姿勢/こうの史代『夕凪の街桜の国』 - Feel in my bones

    いや暑い。外から熱が放射されるというより、体の内側から蒸されるような暑さだ。冷房に入って外側が冷やされても、内側の熱でまだまだ暑い。それでも冷房の聞いた場所に入ると思考回路が動き出すが、自宅のエアコンが調子悪く(そういうのばっかだな)、冷やしすぎるほど冷やせない。おかげで冷房病にはならないが、薄着にしすぎて体内の熱が帰って放出され、暑いのにどこか冷えているという手も足もでない状態にすぐ陥り、思考停止状態に陥りやすい。 最近英語速読の勉強を続けていて、タイムを測っているのだが、この暑さなのだがタイムは案外落ちないのだ。集中力は落ちてはいるが、これは逆に思考が暴走しやすいほど活発に動いているということで、何かはっきりした課題があると案外こなせるという状態なのかもしれない。しかしいろいろ考えなければならない、アイデアを整理しなければいけないような思考はどうなのか、今ひとつよくわからない。しかし多

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  • 小林秀雄『モオツァルト』 - Feel in my bones

    昨夜。何か普段読んでいるものと違うものを、と思い、棚にあった『小林秀雄全作品15 モオツァルト』(新潮社、2003)を手に取る。そういえば実際最近、小林秀雄を読んでいない。「モオツァルト」には交響曲40番の出だしの旋律が記されていたな、と思いながら読み始めると、実はこの小林の代表作の一つを、私はきちんと読み通していないことに気がついた。そう長い作品ではない。じっくり読んでみようと思う。 まずゲーテによるモーツァルト評から話は始まる。ゲーテはモーツァルトの音楽を、人間をからかうために悪魔が発明した音楽だとエッケルマンに語っているのだという。この語りは、当然エッカーマン『ゲーテとの対話』(岩波文庫、1981)所収の話なのだろう。ゲーテがこの若者に語る会話は、いろいろなことを含んでいる。大家の放談というものは、19世紀もいまも面白いものなのだと思う。 小林の語りが、実はゲーテの人間像を非常に深

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  • 小林秀雄の幸福という思想/『金持ち父さん貧乏父さん』 - Feel in my bones

    いろいろと別のことに気を取られてなかなかしっかりが読めないが、「モオツァルト」を読了したついでに『小林秀雄全作品15』のほかのものも読んでみる。対談がいくつもあってそれぞれに面白い。河上徹太郎・亀井勝一郎・林房雄という面々との「旧文学界同人との対話」(昭和22年)の中の以下の箇所が印象的。 「僕は青年時代から生活しろ、生活の中に何かあると教えられてきましたね。だがいくら生活しても体験しても何も生まれてきません。何もありません。そこへ美の世界というものが入ってきたんです。これは近代文学とは全然違った世界です。こんなところにどうして、こんな真理があるのかと思って驚いた。近代文学という一種の病気に気をつかせてくれたのは美というものだ。」…「僕はこの間ちょっと考えたんだよ。光悦とか宗達とかいう奴は何をあらわそうとしているのかなということをつくづく考えたよ。それは結局幸福なんだよ。…」「…で結局お

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