ストリートカルチャーは、1970年代にアメリカ合衆国ニューヨークのブロンクス地区でアフリカ系、カリブ系、ヒスパニック系の人々が生んだ文化とされます。その中心だったのがヒップホップでした。ブレイキン(ブレイクダンス)、MC(ラップ)、DJ、グラフィティ(アート)の4つの要素から構成されています。近年注目されることが多くなったストリートカルチャーですが、市街地・繁華街の路地から生まれ、すでに半世紀の歴史を有している文化なのです。 2024年7月から8月にパリで開催の第33回オリンピック競技大会では、ブレイキンが初採用されました。川崎市内のJR武蔵溝ノ口駅の周辺は、世界トップクラスのダンサーたちの練習場所となっていることからブレイキンの聖地として知られるようになり、川崎市全体でブレイキンを含むアーバンスポーツやミューラルアートなどの若者文化を支援しています。 本展では、近現代日本のストリートカル