Google、Yahoo、百度にpapago、Mazii・Takoboto・Jisho.org……。調べても調べても、知りたい言葉の意味にたどりつけない! よく分からないまま、検索をあきらめてしまうことも。日本語を学習する人が日々経験している「検索の壁」に斬り込み、辞書ツールでのつまずきを減らしていく方法を考える論文集。 はじめに 本書の目的 石黒 圭(国立国語研究所) 序章 学習者はどのように言葉を検索するのか ―辞書使用の適切な指導のために― 石黒 圭(国立国語研究所) 第1章 学習者は辞書検索の何が難しいのか ―韓国の初級・中級の学習者の検索内容より― 朴 恵煐(ソウル大学) 第2章 学習者の検索目的はなぜ達成できなかったのか ―韓国の中級・上級の学習者を中心に― 曺 英南(高麗大学) 第3章 学習者はなぜ単独検索を行うのか ―ベトナムの初級・中級学習者の事例を通して― LAI TH
通巻516号(第43巻1号)2024年春号 【特集】ジェンダー意識と日本語 ジェンダーについての議論が、日本社会の諸分野で盛んである。例えば、ジェンダーギャップ指数の国際比較で女性の地位が低いことが問題視されたり、理系は男性に向いているとか、育児は女性がするものだなどというジェンダーバイアスに異議が申し立てられたりしている。性的少数者への差別を禁じる法律を制定したり、見過ごされがちだった性加害を告発したりする動きも、人々のジェンダー意識の変化に伴って強く支持されるようになってきた。 ジェンダー差別の解消に向け、日本社会は確かに変わりつつあるが、長い歴史の中で形成されてきた価値観や、意識化されていない偏見などが、それを阻んでいるところもある。こうした問題は、ことばによってつくられたり規定されたりしているところがある。本特集では、日本におけるジェンダー問題の背後にある、ジェンダー意識と日本語と
脳でことばをつかさどる領域を「言語野」といい、普通左脳の大脳皮質にある。近年細分化した脳地図を作ることに成功した著者が、ことばと脳の関係はもとより、動物の脳と人間の脳の違い、脳の研究の歴史、英語などの第二言語習得についてなど、最新の研究成果をもとに、脳の不思議の世界を解説する。 1964年東京生まれ。87年、東京大学理学部物理学科卒業。92年、同大大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。同年、同大医学部助手。95年、ハーヴァード大学医学部リサーチフェロー。MIT言語・哲学科客員研究員を経て、現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。『言語の脳科学』(中公新書)により第56回毎日出版文化賞受賞。脳機能マッピングによる言語処理機構の解明により第19回塚原仲晃記念賞受賞。著書に『心にいどむ認知脳科学』(岩波書店)、『言語の脳科学』、『科学者という仕事』、『遺伝子・脳・言語』(以上中公新書)、『脳
通巻507号(第40巻4号)※電子版はこちら 【特集】AIやICTが変える言語教育 私たちの生活に急速に浸透するAIは、言語教育の現場をも変容させ始めている。コミュニケーションや教育において、AIやICTは何を可能にするのか。具体例を紹介しながら、言語学習・教育の意味とは何か、そして教師の役割とはどのようなものか、考えていく。 ◯AI研究と言語能力(佐藤理史) ◯福祉・教育分野での対話ロボット活用の可能性──高齢者と対話するロボットの研究開発に基づく一考察──(飯尾尊優) ◯雑談AIの日本語学習への適用可能性(東中竜一郎) ◯書くことを支援する自動評価システム「jWriter」(李在鎬) ◯日本語能力判定におけるICT/AI利用の現状と可能性(伊東祐郎) ◯学校教育におけるAI活用の可能性──語学力向上のためのICT活用と自律的な学び──(反田任) ◯国語におけるICT活用の可能性──SA
通巻506号(第40巻3号)※電子版はこちら 【特集】命名 世の中には、無数の事物があり、それらのほとんどに名称が与えられる。国語辞書に載せられているものは主なものに過ぎない。 細々とした物事に対して、どこで誰がどのようにして名称や定義を決めているのだろうか。既存の名称を正確に定義付けしようとする場合、どのような手順が取られているのであろうか。また新たなものが発見された場合、どのような手続きで名称が定められていくのだろうか。その実際について詳しく、また幅広くとらえていきたい。 ◯マーケティング効果の高い商品名とは(飯田朝子) ◯家電製品・清涼飲料・自動車の名前(蓑川惠理子) ◯商品名を表記する文字種——「ソウゾウ」の楽しみ——(増地ひとみ) ◯辞書の名前(木村一) ◯色の名前のはなし(島森功) ◯生物の名前と分類(岡西政典) ◯人体の部位と病気の名前(西嶋佑太郎) 【特集】書道から見た日本
通巻1158号(第97巻第5号) 令和二年五月特集号:近代文学における自筆資料 ○尾崎紅葉「多情多恨」の挿絵戦略──自筆の指示画から考える画文学──(出口智之) ○自筆資料からみた二葉亭四迷二題 ──池辺三山書簡の紹介と新出『其面影』草稿の分析──(中島国彦) ○泉鏡花「夜叉ヶ池」の上演――台本への書き込みと自筆原稿の挿入――(田中励儀) ○梶井基次郎「「檸檬」を含む草稿群」の生成──佐藤春夫と「惑乱挿話」──(河野龍也) ○心象スケッチ「種山ヶ原」(一九二五、七、一九)から〈高清〉連作へ ──軍馬補充部六原支部廃止の余波──(杉浦静) ○川端康成の原稿その他、自筆資料の現状と課題(片山倫太郎) ○読書場の『菜穂子』―─遠藤周作の書棚から─―(渡部麻実) ○島尾敏雄『出孤島記』論(多田蔵人) ○新出自筆原稿の意義と限界――井伏鱒二『かきつばた』を例に――(川島幸希) ○水上勉文学における越
海外で紹介される日本語文化は、日本語の表現性を伝えているのか。『銀河鉄道の夜』『キッチン』『涼宮ハルヒの憂鬱』ほか、日本の文芸作品で、翻訳される表現、されない表現を解き明かし、そこから日本語文化の本質を鮮やかに映し出す初めての研究。 はじめに 第1部 背景と理論 第1章 翻訳テクストと日本語 1.1. 翻訳テクストから日本語の本質へ 1.2. 翻訳テクストにおける意味のずれ 1.2.1. 誤訳 1.2.2. 欠落 1.3. 翻訳テクストの日本語への影響 1.3.1. 日本の翻訳事情 1.3.2. 翻訳テクストと日本語の文 1.3.3. 文学ジャンルと文体への影響 1.3.4. 翻訳テクストとステレオタイプ化された表現 1.3.5. 翻訳を前提にした文学作品 1.4. 翻訳テクスト分析の枠組みと理論的背景 1.4.1. 言語研究の諸分野からの応用 1.4.2. 比較対照分析の手法 1.4.
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く