前回の「民藝の話」の続きの話を書こうと思ったら、日本民藝協会から雑誌「民藝」2月号「日本民藝館展とその周辺(仮)」特集への寄稿依頼を受けた。せっかくなので、このページと「民藝」2月号の内容とを読み比べていただいた方が面白かろうと思い、民藝の話・後編は新年に持ち越そうと思う。 今回の投稿は、遅ればせながらではあるが、今年で生誕100年にあたる1920年生まれの工業デザイナー 秋岡芳夫氏に関して記したい。 ▲左:黄色い本は秋岡芳夫を知るための決定版「DOMA 秋岡芳夫 モノへの思想と関係のデザイン」(美術出版社)。目黒区美術館で行われた回顧展の図録。 中・上:「割り箸から車(カー)まで」秋岡芳夫、最初の著書。手の大切さから公害問題まで。秋岡の興味の奥深さが理解できる。この後、この本に書かれた提言を次々に実践していった。 中・下:MUJIブックスの「人と物7 『秋岡芳夫』」。著作が多い秋岡のエッ