三菱電機が建設を進めていた、直流送電システムの製品開発・検証施設が完成。洋上風力発電や太陽光発電等との連系が容易で、再生可能エネルギーの利用効率を高められる直流送電システム事業を本格的に展開する。 三菱電機は2018年11月、自励式直流送電システムの製品開発・検証を目的に兵庫県尼崎市の「系統変電システム製作所」内に建設していた「HVDC(高電圧直流)検証棟」が完成し、同月26日から稼働を開始すると発表した。同社は自励式直流送電システム事業に参入し、トータルブランド「HVDC-Diamond(HVDC ダイヤモンド)」をグローバルに展開することで、2020年度までに累計受注高500億円以上を目指す方針だ。 直流送電は、交流送電より送電効率が高く、洋上風力発電や太陽光発電などとの連系が容易なため、再生可能エネルギーの利用効率を高める技術として期待されている。同社によると、世界における直流送電シ