『小さな国の救世主2~3 おざなり将軍・いまどき英雄の巻』 部族が殺し合う世界で① | 旧館:物語三昧~できればより深く物語を楽しむために 鷹見 一幸 小さな国の救世主〈3〉いまどき英雄の巻 (電撃文庫) 評価:★★★星3つ (僕的主観:★★★★★星5つ) 基本的に、1巻の記事で書いたように、読者を感情移入させるためになんの覚悟もない日本人高校生の甘い気持ちからスタートする演出自体は、正しいと思うが、物凄く唾棄すべき嫌悪を感じた。 が、その甘さを乗り越えてくると、この物語の骨格は素晴らしい。だから2~3巻のセリカスタンの内戦の終結までの出来は、本当に見事だと思う。何度か落涙したが、僕の最も不思議に思っているテーマと重なる見事な骨格であった。キャラクターに偏愛する強度もなし小説もうまいが平均の薄さ、、、、にもかかわらず、本当に見事だと思ったんだから、大したものだ。 ■内戦の続く第三世界でに訪