ISED本の発刊を記念したシンポジウムに出させてもらいました。本自身は相当大部ですし、自分自身も、調子に乗って話してしまったため、あまりわかりやすく話せた自信は無かったのですが、他のメンバーの皆さんのご活躍があって、非常に前向きな書評(朝日、読売)を頂いたようです。 シンポジウムそのものは、時間不足による消化不良の感もありましたが、皆さんの議論は大変楽しく、色々なことを考えながら聞かせていただきました。今回は、その時に感じたことと、最近気になっていることとのオーバーラップ部分を整理してみようと思います。 1.企業社会と市民社会のランデブーの終わり (1) 減少する人口というインパクト 今、法人税率の引き下げが話題です。 片方で、世帯別に見ると、20代〜30代の平均所得が下がっているという話があります。この二つ、一見したところ、全く関係がありません。しかし、僕には、共通の時代背景が背後にある
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