さりげなく「はい、まかない!」 「僕が20代前半の頃に役者の先輩に連れられて、仲本さんのお母さまがやっていた渋谷の居酒屋に行ったんです。込み入った話をしたわけでもないのに、仲本さんがさりげなく『はい、まかない!』と料理を出してくれたのを覚えています。居心地がよく、それから何度も通わせていただき、生活が苦しい下積み時を助けてもらいました。 仲本さんはいつもカウンターで携帯ゲームをしていて、僕たちが顔を出すと多くを語らず、いつものようにまかない飯を振舞ってくれました。まかないはいつも違う料理です。時にはザ・ドリフターズのTシャツを着たり、お母さまのことを『うちの看板娘です(笑)』なんて言って和ませてくれました」(原田さん) 10年後、原田さんが都内に飲食店を開くと、仲本さんがふらっと来店し、再会を果たしたという。
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