青森県佐井村の太田健一村長は2日、村内に大間原発(青森県大間町)の事故対応拠点となるオフサイトセンター(OFC)の建設を求める要望書を同県の佐々木郁夫副知事に手渡した。 同原発のOFCは大間町と、町に隣接する佐井、風間浦両村が国や県に誘致を求める事態になっている。 村議8人全員と県庁を訪れた太田村長は、〈1〉原発からOFCまで国道や県道、航路などの経路確保が可能〈2〉地質が硬く地震に強い〈3〉原発の風上にある――など村の優位性をアピールし、「真の共存共栄のためには大間町ばかりに施設が集中するのではなく分散させてもらうことだ」と訴えた。 佐々木副知事は「国や大間町、佐井村を含めた関係市町村の意見もいただきながら、適切に対応したい」と述べるにとどめた。 村によると、候補地は原発から6~7キロ離れた標高約30メートルの原田地区の民有地。年間の風向きの約7割が西もしくは南西で、原発の「風上」になる