日本を襲った地震と津波の被害は、世界のメーカーに影響を与えた(写真は岩手県釜石市の岸壁に乗り上げた大型船舶「アジアシンフォニー」)〔AFPBB News〕 先月のこと。日本の東北地方を大地震と大津波が襲ったというニュースがテレビで流れた時、デビッド・コックス氏は何百万人もの人々が大変な被害に遭う様子を恐ろしい思いで見つめていた。 そして、この災害が自分のビジネスに及ぼす打撃についても不安を募らせた。 サンフランシスコ近郊に本社を構えるインターネット機器メーカー、ブルーコートの生産本部長を務めるコックス氏は、その後の24時間を同社のサプライチェーンの点検に費やした。 同社のネットワークは1000社を超える世界各地の企業で構成されており、そのうち何社が影響を受けそうか、不安に駆られながらチェックしたのだ。その結果、「(日本にある)数十社が、当社で利用できる部品の製造に支障を来す恐れがあることが