ペンタックスの一眼レフは、1975年(昭和50年)まで“Sマウント”というスクリューマウントを採用していた。このスクリューマウントは、元々プラクチカというカメラメーカーのマウント(プラクチカマウント、Pマウント)で、ネジ径が42mmであることから、“M42マウント”と呼ばれるようになった。M42マウントは、ユニバーサルマウントとして世界の多くのメーカーに採用され普及した時期もあったが、カメラのAE化に伴い、ペンタックスを始め、ほとんどのメーカーは独自のバヨネットマウントに移行していった。ただ、現在でもロシア製のカメラやレンズはM42マウントを採用しているものがあるし、日本のコシナも、Bessaflex TMというメカニカルシャッターのMF一眼レフや、Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZSという銘玉を発売している。 こうして数多くのM42マウントのレンズ(以降、M42レ
EOS 5D Mark II / プラナーT* 1.4/50 ZE / 約9.4MB / 3,744×5,616 / 1/320秒 / F8 / -0.3EV / ISO100 / WB:太陽光 EFマウントを採用するカールツァイスブランドの標準レンズだ。レンズ構成は6群7枚。変形ガウスタイプのレンズ構成を採用する。以前からニコンAi(ZF)、M42(ZS)、ペンタックスKA(ZK)の各マウントが用意されており、この2月にEFマウントの「ZE」が発売された。執筆時における量販店での実勢価格は、7万300円前後となる。 レンズを手に取って驚かされるのが、フォーカスリングにイングルーブされた距離目盛りである。フォーカスリング円周の約2/3あまりを贅沢に使い、細かく距離が刻まれているからだ。オマケ程度にしか記されていないAFレンズに見慣れた目には驚きに値する。また、被写界深度目盛りもF2から最小
──写真を始めたきっかけは? 中学の時に初めてカメラを買いました。その後、たまたま行った近所の図書館で出会った本(細江英公さんや土門拳さん、森山大道さんはじめ海外の写真家も)から写真家の仕事に触れました。 大学の時に「491」という写真のサークルに参加しました。VIVO(1959年ごろに活動を開始した当時の若い写真家たちの自主エージェンシー)の活動などで知られる批評家の福島辰夫先生もいらしていて、初心者から作家まで、さまざまな写真家がお互いに写真を見せ合うという合評会でした。 「491」に参加したことによって、写真を単にレベルの高い低いで見るのではなく、人が写真によって何かを経験する。そのことの大きさを知った気がします。「491」は質の高い企画展をも開催していました。手弁当で参加した展示や図録作りの経験は、今思うと貴重な体験でした。 ──「溶游する都市」というシリーズについて。 これは大学
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