「写ルンです」の秘密は、ISO400のフィルムに、レンズ32mmの焦点距離、シャッター速度1/140sec. 、絞りf10、の固定設定で、被写界深度とネガフィルムの広いラチュードに支えられて、直球一本ですべてのシーンに対応させているという部分。これがデジカメでシミュレーションをやってみても、「ああ、結構写るわ」ということが実感できるという楽しい実験結果をお示しすることが出来た。翻って、30mm前後のレンズを嵌めたクラカメにISO400のフィルムを詰めて、他には何もいじらずにこの設定に合わせて撮りまくれば、写ルンですぐらいのヒット率でそれなりに写っているプリントが手に入るということが予測できる。作法やギミックが多く、作動も気を使う古いクラカメにおいても、「写ルンですでも写るんだから!」と割り切ったフィルム、f値、シャッター速度で使ってみれば、なんとか出来るの? うん、出来るよってな話。 クラ