[12日 ロイター] - 弾道ミサイル発射、核実験、軍事演習、空虚な大言壮語──。こうした不穏な行動が見られるとはいえ、北朝鮮によるここ数カ月の「危機」は、大部分が絵空事である。 9月12日、弾道ミサイル発射、核実験、軍事演習、空虚な大言壮語──。こうした不穏な行動が見られるとはいえ、北朝鮮によるここ数カ月の「危機」は、大部分が絵空事である。写真中央は、水爆実験に貢献した科学者らに囲まれる北朝鮮の最高指導者、金正恩・朝鮮労働党委員長。KCNAが10日提供(2017年 ロイター) 1年前、北朝鮮が核弾頭を搭載したミサイルを米国に向けて発射する可能性はほぼゼロだった。そのような攻撃能力がなかったからだ。その後、北朝鮮は技術的進歩を遂げている。 しかし、北朝鮮が米国本土を射程に収めるミサイルや、それに装備できる小型化された核弾頭、さらには核弾頭が大気圏に再突入する際に熱と圧力に耐えられるほどの遮