JR線で不正乗車(キセル)を繰り返したとして、警視庁公安部は18日、東京都台東区入谷2、革労協反主流派活動家、中沢康一容疑者(42)ら男2人を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕し、同派の活動拠点「赤砦(せきさい)社」(同区)などを家宅捜索した。公安部によると、自動改札機を悪用したキセル行為の摘発は全国で初めてだという。 逮捕容疑は、昨年6月21日と28日、都内と宇都宮駅を2往復する際にキセルをし、正規運賃との差額計6360円をごまかしたなどとしている。調べに対し、中沢容疑者は黙秘しているという。 公安部によると、中沢容疑者は上野駅で初乗り料金の130円切符を購入し、自動改札機を通って乗車。宇都宮駅では、事前に購入した230円区間の回数券で下車した。帰りは別の180円切符で乗車し、上野駅の入場記録が残る130円切符と精算代金60円を支払って渋谷駅で下車した。 公安部は、宇都宮大学で新入生を勧誘する