いま大学図書館界(いや、図書館界全体か?)は大きなうねりの中にある。 デジタルシフトへの立ち遅れ、MARCフォーマットの独自性、インターネットとの親和性の低さ、GoogleやAmazonの台頭、雑誌(電子ジャーナル含む)の価格高騰、海外学術電子出版社の寡占化、国内図書館システムベンダーの先細り、経済不況、少子化、予算削減、などなど図書館を取り巻く環境は暗い話題が多い。 数年前には『図書館不要論』がまことしやかに囁かれた。 そして、そこで働く図書館員は、今何を考え、どのように行動しているのだろうか? いわゆる司書資格は今や無効化しているし、現場では委託化が加速している。 パブリックサービスでは、閲覧カウンターやILLカウンター業務は委託が当たり前となっている。 テクニカルサービスでも、収書担当や目録担当者(カタロガー)の大半は委託でまかなっている。 そのうち、選書や予算管理などまで委託化され