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ブックマーク / www.10plus1.jp (13)

  • 北米都市におけるジェントリフィケーションの展開──バンクーバー ダウンタウン・イーストサイド地区の現在

    1. 都市バンクーバーの成長と発展 バンクーバーはカナダ・ブリティッシュコロンビア州(以下、BC州)南西岸に位置する都市であり、都市圏としてはトロント、モントリオールに次ぐ国内第3位の規模を誇る。2011年の国勢調査によれば市人口は60万人、周辺都市を含むバンクーバー都市圏(メトロバンクーバー)の人口は231万人であり、いずれも前回の2006年調査よりも増加傾向にある。 現在のバンクーバーおよび周辺地域には少なくとも3,000年以上前から先住民★1が居住していたが、18世紀に英国の探検家がこの地域に到達して以降、ヨーロッパ人の入植が始まり、林業や鉱業の拠点、貿易都市として発展した。1880年代には市内東部に位置するギャスタウン(Gastown)に州都が置かれ、周辺地域が発展するとともに大陸横断鉄道定期便の開業、東洋との間を結ぶ航路の開設などによって大西洋側と太平洋側を結ぶ北太平洋の重要な港

    北米都市におけるジェントリフィケーションの展開──バンクーバー ダウンタウン・イーストサイド地区の現在
  • 10+1 web site|テンプラスワン・ウェブサイト

    10+1 website|テンプラスワン・ウェブサイト LIXIL出版 LIXIL ANNOUNCEMENT PICK UP SERIAL PHOTO ARCHIVES PROJECT ARCHITECTURAL INFORMATION NAME INDEX 10+1 DATABASE GENERAL CONTENTS 2020 2020 03 [最終号]建築・都市、そして言論・批評の未来 独立した美術・批評の場を創出するために |五十嵐太郎+鷲田めるろ いまこそ「トランスディシプリナリティ」の実践としてのメディアを ──経験知、生活知の統合をめざして |南後由和+貝島桃代 リサーチとデザイン ──ネットワークの海で建築(家)の主体性と政治性を問う |青井哲人+連勇太朗 PICK UP 建築の概念の拡張 |石上純也+田根剛 2020 01 建築の漸進的展開 グラデュアリズム──ネットワーク

  • ヒップスターとジェントリフィケーションの因果な関係

    カルチャーは都市の風景を変える。しかしなかには、風景だけでなく居住者の階級浄化まで推し進め、社会問題に発展するケースもある。ヒップスターたちがロンドンの労働者階級の街で悪役であり続ける理由はそれだ。 ジェントリフィケーションが進むロンドン ロンドンでジェントリフィケーション(都市の貧困層の居住地域が再開発によって地価が高騰し、貧困層が居住できなくなる現象)が進んでいる。20年前なら誰も近づかなかった貧困地域の立体駐車場の屋上にカクテルバーやアートスペースが出現し、ファッショナブルな白人の若者たちがグラスを傾けながら見下ろす地上には、1ポンドショップや携帯カバーを売る移民の屋台や一年中セール中の激安量販店が並んでいる。 ペッカム、ブリクストン、ハックニーなど、ロンドンのガラの悪い貧民街として世界的に知られていた地域でこのような光景が広がっている。 ジェントリフィケーションは何も新たな現象では

    ヒップスターとジェントリフィケーションの因果な関係
  • 路上のパラソルからビッグ・ピクチャーへ──タクティカル・アーバニズムによる都市の新たなビジョンとは?

  • 路上のパラソルからビッグ・ピクチャーへ──タクティカル・アーバニズムによる都市の新たなビジョンとは?

  • 路上のパラソルからビッグ・ピクチャーへ──タクティカル・アーバニズムによる都市の新たなビジョンとは?

    路上のパラソルからビッグ・ピクチャーへ ──タクティカル・アーバニズムによる都市の新たなビジョンとは? ストラテジック(戦略的)からタクティカル(戦術的)なプランニングへ 太田浩史──今日は、言葉の定義や背景があいまいなまま拡散されつつある「タクティカル・アーバニズム」の来の用法やその都市論的な意義について、中島直人さんと一緒に考えてみたいと思います。この言葉はニューヨークをベースとする都市計画家マイク・ライドンが2010年頃から使っていたものですが、まずはこの言葉を構成している2つの語について整理しておきましょう。 まず「タクティカル(戦術的)」という語は、これまでのストラテジック(戦略的)なプランニングに対するものとして名付けられています。長期的・全体的な都市計画ではなく、都市への小さなスケールの介入がより効果的であるという考え方です。それから、「アーバニズム」についてです。アメリカ

    路上のパラソルからビッグ・ピクチャーへ──タクティカル・アーバニズムによる都市の新たなビジョンとは?
  • 〈タクティカル・アーバニズム〉──XSからの戦術

    XSのアーバニズム Mike Lydon, Anthony Garcia Tactical Urbanism: Short-term Action for Long-term Change Island Press, 2015 タクティカル・アーバニズムとは世界的に広まりつつある、市民によるローコストで敏速な都市の改善方法である。一時的に公共空間でアクションを行ない、継続して都市の環境を変えていく手法をとる。2008年頃より欧米の都市関連サイトで散見するようになったワードだが、狭い意味でいえば、2015年に発刊されたマイク・ライドンとアンソニー・ガルシアによる書籍『Tactical Urbanism: Short-term Action for Long-term Change』が公式な出自と言える。フロリダとマンハッタンを拠点にアーバンデザインの会社を運営する二人は、2012年より世界中

    〈タクティカル・アーバニズム〉──XSからの戦術
  • ストリートの終わりと始まり──空間論的転回と思弁的転回の間で

    かつて雑誌『現代思想』で1997年5月に編まれた「特集=ストリート・カルチャー」が、日語環境では「ストリートの政治」という切り口の端緒であるという。筆者はこの号に依頼され原稿を書くには書いたのだが、時差もあって送信が一日遅れてしまって落としていた。デュッセルドルフ近郊の山のなかで催された無許可の野外パーティで一晩踊りたおしたためだった。 その夜の出来事はその後のいろいろを変えた。ストリート、つまり街角に蠢く裏の広がりや動き、それらを醸す気分の律動のようなものを日常に感じるようになったことが大きい。『現代思想』の当時の編集長の考えや姿勢に、だんだん違和やへだたりを感じはじめたのも、この時期であったのは今となっては面白い。 ここでは「ストリート(的なもの)」とは何か? ということについて、あらためて考えてみる。 「ストリートはどこにあるのか?」、あるいは「ストリートはどこへいったのか?」、こ

    ストリートの終わりと始まり──空間論的転回と思弁的転回の間で
  • 放射性廃棄物はどこに隠されているのか? ──『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』

    先ごろ閉幕した「あいちトリエンナーレ2013」で、もっとも話題を集めたのは、建築家の宮佳明の作品だろう。会場の愛知芸術文化センターの建物内にカッティングシートのラインテープを貼り巡らせることで福島第一原発3号機の原子炉を原寸大のまま再現した《福島第一さかえ原発》と、福島第一原発の建屋に木造の屋根をかぶせた模型《福島第一原発神社》を発表した。前者は今や肉眼で見ることが極めて難しい同原発の炉心のサイズを体感できるインスタレーションとして、後者は今後の廃炉作業も見越した現実的な提案として、来場者に大きな衝撃を与えていた。同時代を表現するはずの現代アートの美術家たちが福島第一原発については軒並み足踏みをしている現状を顧みれば★1、まさしくこの時代を鋭く表現してみせた今回の宮の作品の功績は甚だ大きいと言わねばなるまい。 注目したいのは、宮が福島第一原発に向き合ったとき、表現手段として神社を選択

    放射性廃棄物はどこに隠されているのか? ──『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』
  • 対談:郊外の歴史と未来像[1]郊外から建築を考える

    三浦展氏、藤村龍至氏 所沢「第四山の手」とセゾン文化 三浦展──ツイッターでのちょっとしたやりとりをつうじて、今回藤村さんと対談を行なうことになったわけですが、きょうは僕としては、藤村さんのパーソナル・ヒストリーをおうかがいすることで、「郊外世代」が何に根拠を求めてものをつくっているのかを探るきっかけにしたいと思っています。 さっそくですが、藤村さんは1976年生まれで、いわゆる郊外育ちなんですよね? 藤村龍至──はい。都内で生まれて、保谷市(現西東京市)でしばらく過ごしたのち、80年にトトロの森で知られる埼玉県所沢市の椿峰ニュータウンに引っ越してきて、そこで育ちました。高校生の頃は新所沢パルコまで自転車で行き、そこに自転車を止めて、西武新宿線に乗って川越まで通学していました。中学の頃から池袋に足を延ばして西武美術館で展覧会を見たりしていましたし、高校の時は所沢のことがわかると思って堤康次

    対談:郊外の歴史と未来像[1]郊外から建築を考える
  • 〈郊外の変化を捉える 続編〉対談:郊外の歴史と未来像[2]パルコ、セゾン的なるものと 現在のショッピングモールの違い

    〈郊外の変化を捉える 続編〉 対談:郊外の歴史と未来像[2] パルコ、セゾン的なるものと 現在のショッピングモールの違い 三浦展氏、藤村龍至氏 都市設計に いかにして歴史性、 宗教性をもちこむのか 藤村龍至──今回三浦さんから新所沢パルコに関する資料を送っていただき拝読しました。一番驚いたのは、オープンしたときのお客さんの反応です。みなさんが「ここは街だから1日すごせる」と言ってるんです(「新所沢パルコオープン報告」『アクロス』1983年8月号、PARCO出版)。 三浦展──いまの越谷レイクタウンといっしょですね(笑)。 藤村──そうなんです。いまだったらレイクタウンで多くの人が言っていることを、当時、あのパルコについて言っていたんです。 三浦──今回藤村さんと対談するにあたって、ひさしぶりに新所沢パルコに足を運んでみましたが、これほど冴えない駅ビルみたいになっているとは驚きでした。どう見

    〈郊外の変化を捉える 続編〉対談:郊外の歴史と未来像[2]パルコ、セゾン的なるものと 現在のショッピングモールの違い
  • 〈郊外の変化を捉える 最終回〉対談:郊外の歴史と未来像[3]閉じる歴史から再び開く歴史へ

    三浦展氏、藤村龍至氏 都市と都会の違い、高円寺らしさとは 三浦展──今年、これまで十年以上気になってきた高円寺について調べて『高円寺 東京新女子街』(洋泉社、2010)としてまとめたんです。 三浦展+SML『高円寺 東京新女子街』 私は、都市や街の個性はいったいどうして生まれるのかをずっと考えてきたのですが、結局、都市のエレメントを抽出し微分的に分析することで私なりに答えを出せたと思います。 つまり、人なら目が大きいとか、鼻が鷲鼻だとか、肌が白いとか、背が高いとか、声がでかいとか、いろいろな要素があって、その人の個性が生まれる。同じように、街という単位で見た場合には、道の広さ、ビルの高さ、大きさ、古さ、店の大きさ、業種などなど、構成要素の差でずいぶん違う姿を見せる。各エレメントの多様性と量との無限の順列組み合わせがあるわけです。阿佐ヶ谷と高円寺はぱっと見は似ているけど何かが違う。それは街の

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  • 〈ものづくり2.0〉前史──有限設計ワークショップからFabLab Japanまでの15年

    FabLab=工房+ネットワーク 田中浩也──〈FabLab(ファブラボ)〉とは、3次元プリンタやカッティングマシンを備えたオープンな市民工房とその世界的なネットワークです。2011年4月現在、世界20カ国以上50カ所以上でFabLabが立ち上がり、DIY(Do It Yourself)ならぬDIWO(Do It With Others)の精神で、ものづくりをする活動が始まっています。世界のFabLabでは、極小の電子回路から極大の建築まで、スケーラブルでカテゴリーレスな、文字通り「(ほぼ)あらゆるもの(Almost Anything)」がつくられています。日でもここ1年のあいだに有志メンバーで進めてきた準備が実を結び、いよいよ格的な活動が始まろうとしています。 〈FabLab〉という名称や概念を提唱し、この可能性を精力的に啓蒙してきたのは、私が昨年1年間研究員として滞在したマサチュー

    〈ものづくり2.0〉前史──有限設計ワークショップからFabLab Japanまでの15年
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