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哲学に関するhharunagaのブックマーク (549)

  • ジャック・デリダ『アデュー──エマニュエル・レヴィナスへ』|Review_JD_Adieu of Deconstruction

    ジャック・デリダ『アデュー──エマニュエル・レヴィナスへ』藤一勇訳、岩波書店、2004年 松葉祥一 書は、一九九五年一二月、デリダがパンタン墓地で読み上げたレヴィナスへの弔辞と、翌年一二月に開かれたレヴィナス・シンポジウムでの開会講演「迎え入れの言葉」からなる。 書名にアデューという言葉が選ばれたのは、もちろんレヴィナスへの告別の辞としてである。「ずいぶん長いあいだ、かくも長いあいだ、私はエマニュエル・レヴィナスにアデューと言わねばならないのではないかと恐れていました」という一節で始まる書は、友の死に捧げられた数多くのデリダのテクスト(『その度毎に唯一の、世界の終わり』、ガリレイ社、二〇〇一年参照)のなかでも、最も哀惜の念に満ちたものの一つだろう。 しかし、このタイトルが選ばれたのは、むしろデリダがこの概念をレヴィナス哲学の可能性の中心だと見なしているからである。アデューは、永遠の別

    ジャック・デリダ『アデュー──エマニュエル・レヴィナスへ』|Review_JD_Adieu of Deconstruction
    hharunaga
    hharunaga 2023/11/10
    「倫理的次元に依拠すれば、自らを範例とすることによって絶対化する普遍主義に陥る危険がある。例えばレヴィナスが、シオニズムはナショナリズムを越えた倫理的立場だと主張するとき、デリダはそれに与しない」
  • 井筒俊彦 起源の哲学 安藤礼二著 - 日本経済新聞

    世界的な哲学者である井筒俊彦(1914〜93年)については、その「巨人」としか言いようのない全貌を捉えることの困難さゆえか、まとまった論考は未(いま)だほとんど発表されていない。画期的なモノグラフであった若松英輔『井筒俊彦 叡知の哲学』の刊行から10年以上の時を経てこのたび刊行された安藤礼二『井筒俊彦 起源の哲学』は、世界思想史の中に井筒を位置づけるための豊かな手がかりを与えてくれる好著である。

    井筒俊彦 起源の哲学 安藤礼二著 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2023/10/28
    “安藤は、西脇順三郎、折口信夫、大川周明といった…思想史を彩る大物との出会いに井筒哲学の「起源」を突き止めつつ、その特質を、哲学・文学・宗教の「起源」に「憑依」を据えるところに見出す”。評:山本芳久。
  • 実在論の新展開 ポストモダニズムの終焉

    図書出版 文理閣 周辺地図のページへ 〒600-8146 京都市下京区七条河原町西南角 TEL.075-351-7553 FAX.075-351-7560 http ://www.bunrikaku.com 「反実在論の方向に振れた20世紀の思想の振り子は、新しい世紀に入るとともに実在論の方向へと動いた」(M・フェラーリス)。実在とは何か、この世界そして私たち人間とはいかなる存在か――この根的な問いに答える好著。 第1章 カンタン・メイヤスーの思弁的唯物論 1 新しい実在論の動き 2 カンタン・メイヤスーの相関主義批判 3 メイヤスーの思弁的唯物論(小結) 第2章 カンタン・メイヤスーの偶然性の必然性について――因果的必然性をどう考えるか 1 偶然性の必然性 2 ヒュームの因果性批判 3 カントの超越論的観念論による解決とその問題点――偶然性・必然性・安定性(stabilit)をめぐって

    hharunaga
    hharunaga 2023/10/27
    “「反実在論の方向に振れた20世紀の思想の振り子は、新しい世紀に入るとともに実在論の方向へと動いた」(マウリツィオ・フェラーリス)。…この世界そして私たち人間とはいかなる存在か”。河野勝彦 著。
  • 『訂正可能性の哲学』(ゲンロン) - 著者:東浩紀 - 東 浩紀による後書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:東浩紀出版社:ゲンロン装丁:単行(ソフトカバー)(364ページ)発売日:2023-09-01 ISBN-10:4907188501 ISBN-13:978-4907188504 内容紹介: 正しいことしか許されない時代に、「誤る」ことの価値を考える。 世界を覆う分断と人工知能の幻想を乗り越えるためには、「訂正可能性」に開かれることが必要だ。ウィトゲンシュタインを、ルソーを、ドストエフスキーを、アーレントを新たに読み替え、ビッグデータからこぼれ落ちる「私」の固有性をすくい出す。ベストセラー『観光客の哲学』をさらに先に進める、著者30年の到達点。 哲学とはなにか、と問いながらこのを書いた。書の主題である「訂正可能性」は、その問いに対する現時点での回答である。哲学とは、過去の哲学を「訂正」する営みの連鎖であり、ぼくたちはそのようにしてしか「正義」や「真理」や「愛」といった超越的な概念

    『訂正可能性の哲学』(ゲンロン) - 著者:東浩紀 - 東 浩紀による後書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    hharunaga
    hharunaga 2023/10/17
    “ぼくは、いつごろからか、哲学者の使命は、正義や愛について「説明する」ことにあるのではなく、それらの感覚を「変える」ことにあるのだと考えるようになった。それが本書でいう「訂正」である。”
  • カントとGoogleが「因果関係」の幻想を打ち壊した!(黒崎 政男)

    この酷暑の夏休み、何年ぶりかで日光中禅寺湖の華厳の滝を訪れた。あの滝を眼前にすると、まったく通常とは違う自然の凄さに驚きいつも崇高な感覚に満たされる。近くの土産物店の前を通ると、「藤村操『巌頭之感』絵はがきあります! 100円」と貼り紙がしてある。明治時代の哲学徒・藤村操〔ふじむらみさお〕がこの滝で自死した事件(1903年)の写真絵はがきだ。「まだ今でも売っているんだあ」とつい買ってしまったが、ここを訪れるたびに買ってしまっている気がする。 藤村は、投身する前に滝の落口の大樹を削り、次のように墨書した。 「厳頭之感 悠々たる哉〔かな〕天壤、遼々〔りょうりょう〕たる哉古今、五尺の小躯を以て此大をはからんとす。 ……萬有の眞相は唯一言にして悉す。曰く「不可解」。 (大きな空間や悠久の時間もこの150cmの身体で推し量ろうとする。すべての真理は一言でいえば「不可解(分からない)」だ。私はついに死

    カントとGoogleが「因果関係」の幻想を打ち壊した!(黒崎 政男)
    hharunaga
    hharunaga 2023/10/06
    「カントは時間・空間が客観的実在ではなく人間的主観的原理だ、としたように、因果関係さえ、同じ事なのだ、と主張」「ビックデータ的認識は、従来の因果関係を使った世界の捉え方とはまた別の知の形態」
  • ジョルダーノ・ブルーノ著作集6 天馬のカバラ | 東信堂

    hharunaga
    hharunaga 2023/09/19
    今日発売のようだ。“哲学と喜劇を自在に往還し、アンビバレントな「ロバ性」を捉えたブルーノの奇書”。しかしこのブルーノ著作集、ちゃんと刊行を続けていて、凄い…。加藤守通訳。
  • 【あとがきたちよみ】 ナンシー・スタンリック 著、藤井翔太 訳『アメリカ哲学入門』 - けいそうビブリオフィル

    あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 ナンシー・スタンリック 著 藤井翔太 訳 『アメリカ哲学入門』 →〈「日語版への序文」/「訳者解題」(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報・オンライン書店へのリンクはこちら〉 *サンプル画像はクリックで拡大します。「訳者解題」文はサンプル画像の下に続いています。 日語版への序文 私が『アメリカ哲学入門』〔の原著〕を執筆した二〇一三年のアメリカ社会を振り返ってみると、現在の、あるいは二〇一六年以降のアメリカ社会とは、かなり異なったものだったように(私には)思われる。二〇一六年以前の数年間、「希望〔hope〕」という言葉は単なる流行語(バズワード)ではなく、アメリカアメリカ国民が目指すべき理

    【あとがきたちよみ】 ナンシー・スタンリック 著、藤井翔太 訳『アメリカ哲学入門』 - けいそうビブリオフィル
    hharunaga
    hharunaga 2023/09/11
    「ヨーロッパ系の白人男性哲学者だけではなく、女性、黒人、ネイティヴ・アメリカンといったアイデンティティを持つ論者についても、本書は積極的かつ大々的に取り上げている」
  • 『ダニエル・フューリング編『時代の危機に抗して: 保守主義の思想家たちの肖像』(7) 第三章 ①』

    ダニエル・フューリング編『時代の危機に抗して: 保守主義の思想家たちの肖像』(7) 第三章 ① | Open Library of Project Kumārajīva 第三章 ユリウス・エヴォラ――霊性と政治 ハンス・トマス・ハークル (S. 32)ユリウス・エヴォラは、1974年に亡くなっているにもかかわらず、驚くべきほどひとは彼の外的な人生について知ることが少ない。確かに彼自身がほとんどそれについて語ることはなかったし、ほんのわずかしか書いていない。数多くの世界中の文通者たちから受け取った手紙については、いくつかののごくまれな例外を除いて彼は処分してしまっているので、彼の人生について主として第三者の証言から再構成する以外にはない。彼の自伝である『朱色の道(Il cammino del cinabro)』が描いているのは、ほとんどが彼の精神的な形成過程のみである。 この不明瞭さは、すで

    『ダニエル・フューリング編『時代の危機に抗して: 保守主義の思想家たちの肖像』(7) 第三章 ①』
    hharunaga
    hharunaga 2023/09/09
    「ユリウス・エヴォラ――霊性と政治」。“エヴォラは自らの哲学を「魔術的観念論」と名づけている”。“この概念(力)は、「暴力」から厳密に区別されるもの…。彼にとって力と暴力というのは、むしろ対立する”
  • なぜハイデガーは「土着的なもの」にこだわったのか?……ベルリンの招聘を断り「田舎」にとどまりつづけた理由(轟 孝夫)

    ナチスの驥尾(きび)に付しての大学改革というハイデガーのもくろみは、わずか1年ほどで頓挫します。ナチスが彼の理想とは似ても似つかぬ集団であることに、ようやく気づくことになったのです。 とは言えこの挫折によっても、彼の思想の核心が揺らぐことはありませんでした。では、終生、彼がこだわり続けたものとは何だったのか? 講談社現代新書『ハイデガーの哲学』を上梓した轟孝夫氏が、ハイデガー「ナチス加担」問題の質に迫ります。(#3 /全3回) ナチズムとの隔たり ハイデガーの学長時代の活動は、学長就任演説「ドイツの大学の自己主張」に典型的に見られるように、基的にはナチズムを自分の「フォルク」の思想に基づいて再定義するという形を取っている。つまり彼はナチスに加担していたとされる時期でも、けっして人種主義的なナチズムをそのまま受け入れていたわけではなく、あくまでも、自分の哲学に立脚して、自分がそうあるべき

    なぜハイデガーは「土着的なもの」にこだわったのか?……ベルリンの招聘を断り「田舎」にとどまりつづけた理由(轟 孝夫)
    hharunaga
    hharunaga 2023/08/23
    “ハイデガーにとって「フォルク」とは、ある固有の「風土」によって規定された人びとの共同体を意味していた。…人びとがそれぞれの「労働」をとおして「風土」を気遣い、保全するという仕方で実現されると”
  • 【書評】秋富克哉著『ハイデッガーとギリシア悲劇』-週刊読書人

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    【書評】秋富克哉著『ハイデッガーとギリシア悲劇』-週刊読書人
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    hharunaga 2023/08/19
    「ハイデッガーによれば、西洋哲学が存在を思索し始めたとき、その原初的思索はすでにして歪曲であり、没落であった。…没落が引き受けられるべき運命であるという意味で、存在は悲劇的なのである」。評:丸山文隆。
  • 『観光客の哲学 増補版』(ゲンロン) - 著者:東浩紀 - 橋爪 大三郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:東浩紀出版社:ゲンロン装丁:単行(ソフトカバー)(424ページ)発売日:2023-06-19 ISBN-10:4907188498 ISBN-13:978-4907188498 内容紹介: 第71回毎日出版文化賞受賞、紀伊國屋じんぶん大賞2018でも第2位にランクインした著者の代表作『ゲンロン0 観光客の哲学』に、新章2章・2万字を追加し増補版として刊行。「ゆるさ」がつくる新たな連帯とはなにか。姉妹編『訂正可能性の哲学』と連続刊行! いまを思索する、世界的水準の仕事観光客は国境を越える。無責任で無教養で勝手に動き回り、地元民に迷惑がられる。こんな人びとが、これからの時代の主役なのか? 東氏は気でその哲学を準備する。 いまはどんな時代か。《グローバリズムが高まるとともに、ナショナリズムもまたその反動として力を強め》ている時代だ。普遍的価値を掲げるリベラルは失速し、代わりに、グローバ

    『観光客の哲学 増補版』(ゲンロン) - 著者:東浩紀 - 橋爪 大三郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    hharunaga
    hharunaga 2023/08/14
    “「アメリカ・ファースト」「美しい日本」みたいなナショナリズムに絡め取られず、グローバルな金もうけゲームからも距離を置きたい。そう願うあなたや私は、誰もが観光客だ。”
  • 【書評】轟孝夫著『ハイデガーの哲学 『存在と時間』から後期の思索まで』-週刊読書人

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    【書評】轟孝夫著『ハイデガーの哲学 『存在と時間』から後期の思索まで』-週刊読書人
  • ハイデッガーとギリシア悲劇(秋富 克哉, 学術選書 111)| 京都大学学術出版会

    ハイデッガーは、問題の学長就任以降、ギリシア悲劇に触れるようになる。書は、従来ほとんど取り上げられていないこの主題に、主著『存在と時間』における背景から、講義録や覚書き、さらに近年注目の「黒表紙のノート」をもとに接近し、ハイデッガーの思索の道程を解明するとともに、ギリシア悲劇が有する哲学的、今日的意義を問う。 秋富 克哉(あきとみ かつや) 1962年、山口県生まれ。1991年、京都大学大学院博士後期課程研究指導認定退学。現在、京都工芸繊維大学教授。哲学専攻。京都大学博士(文学) 主な著訳書 著書は『芸術と技術 ハイデッガーの問い』(創文社、2005年)、『原初から/への思索―西田幾多郎とハイデッガー』(放送大学教育振興会、2022年)、共編著として『ハイデッガー『存在と時間』の現在 刊行80周年記念論集』(南窓社、2007年)、『ハイデガー読』(法政大学出版局、2014年)、『続・ハ

    ハイデッガーとギリシア悲劇(秋富 克哉, 学術選書 111)| 京都大学学術出版会
  • 【書評】デイヴィッド・J・チャーマーズ著『リアリティ+ 上・下』-週刊読書人

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    【書評】デイヴィッド・J・チャーマーズ著『リアリティ+ 上・下』-週刊読書人
  • 「力への意志」はヒトラーの意志? ハイデガーの真意が後世の哲学者に遺した課題《21世紀の必読哲学書》(宮崎 裕助)

    混迷を深める21世紀を生きる私たちが、いま出会うべき思考とは、どのようなものでしょうか。 《21世紀の必読哲学書》では、SNSでも日々たくさんの書籍を紹介している宮崎裕助氏(専修大学文学部教授)が、古今の書物から毎月1冊を厳選して紹介します。 第4回(2)(全3回)はマルティン・ハイデガー『ニーチェ』(全2巻、細谷貞雄監訳、平凡社ライブラリー)です。 (毎月第2土曜日更新) ニーチェが遺した「力」への問いを、〈第二の主著〉で引き受けたハイデガー(前回「「しない善よりする偽善」な社会を乗り越えるため、ハイデガーが考えたこと」)。20世紀哲学の中心となる問いに、ハイデガーは何をみていたのでしょうか。 「力への意志」とは何か まず「力への意志」という言い回しに注目しよう。これはそれ自体奇妙な表現である。「意志」とは通常、なにかを目指す心の能力ないし要因を指す。これは、そもそも意志がなんらかの「力

    「力への意志」はヒトラーの意志? ハイデガーの真意が後世の哲学者に遺した課題《21世紀の必読哲学書》(宮崎 裕助)
  • 【あとがきたちよみ】 松田克進 著『スピノザ学基礎論 スピノザの形而上学 改訂版』 - けいそうビブリオフィル

    あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 松田克進 著 『スピノザ学基礎論 スピノザの形而上学 改訂版』 →〈「はじめに」(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報・オンライン書店へのリンクはこちら〉 *サンプル画像はクリックで拡大します。「はじめに」文はサンプル画像の下に続いています。 はじめに 書は,2009 年に昭和堂から出版された拙著『スピノザの形而上学』の改訂版である。 初版と改訂版との相違については「結び」で箇条書きするが,主な変更点は次の3点である。第1に,「序」の前に「はじめに」(今お読みのこの文章である)を新たに付した。第2に,「付論」の中身を半分以上入れ換えた(書き下ろしを含む)。第3に,「結び」を文字通り全面的に書

    【あとがきたちよみ】 松田克進 著『スピノザ学基礎論 スピノザの形而上学 改訂版』 - けいそうビブリオフィル
  • 哲学の日 - 岩波書店

    4月27日は「哲学の日」。紀元前399年のこの日にソクラテスが毒杯を仰いで死んだという俗説に由来します(なお、これは俗説のようで典拠は不明です)。哲学と言えば、難解で、役に立たないことの代表のように言われることもありましたが、近年「哲学の復権」が語られています。私たちの生きる世界が、歴史的、社会的、人間史的な逼迫のなかにあり、悪い方向への転換点にあるのではないかという問題意識が、思索への回帰を促しているのかもしれません。小社書籍から、比較的近年に刊行したものを中心にご紹介します。

    哲学の日 - 岩波書店
    hharunaga
    hharunaga 2023/04/26
    “4月27日は「哲学の日」。紀元前399年のこの日にソクラテスが毒杯を仰いで死んだという俗説に由来します(なお、これは俗説のようで典拠は不明です)”
  • 【書評】檜垣立哉・平井靖史・平賀裕貴・藤田尚志・米田翼著『ベルクソン思想の現在』-週刊読書人

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    【書評】檜垣立哉・平井靖史・平賀裕貴・藤田尚志・米田翼著『ベルクソン思想の現在』-週刊読書人
    hharunaga
    hharunaga 2023/03/26
    “平井が序章で吐露しているように、私たちはまだベルクソンの思想について「わからないことだらけ」…”。評:岡嶋隆佑。書肆侃侃房。
  • 今なぜ哲学者スピノザ? 関連本の刊行相次ぐ 國分功一郎さん新書・全集は異例の売れ行き|好書好日

    國分功一郎さん 社会問題先取り 人の根底探る 岩波書店によると、國分さんの新書は現在2刷3万2千部。スピノザは西洋哲学の歴史上、デカルトやライプニッツと並び17世紀の合理主義の哲学者とされる。デカルトが残した哲学の根原理をめぐる著作を徹底して読み込むことを通して、自らの思索を深めた「読む人」という視点で、スピノザの思想をたどる。スピノザ全集の初回配『3 エチカ』も3刷6千部と、学術書では異例の売れ行きを見せている。岩波文庫のスピノザの主要著作(畠中尚志訳)もこれを機に重版したという。 國分さんは「構想から10年かかって出版にこぎつけた」と新書執筆の苦労を振り返る。スピノザは、國分さんにとって自らの哲学の道しるべとなる存在だ。『暇と退屈の倫理学』(2011年)や『中動態の世界』(17年)などでその思想を手がかりにしてきた。「この10年で読みが深まり、ようやくスピノザの生涯と思想を一の線

    今なぜ哲学者スピノザ? 関連本の刊行相次ぐ 國分功一郎さん新書・全集は異例の売れ行き|好書好日
    hharunaga
    hharunaga 2023/03/19
    「自らの著作で『哲学的読者の皆さん』と語りかけるスピノザは、必ずや知的読者に理解が得られるはずだと期待していた。スピノザの哲学は全ての『知りたい人、分かりたい人』に対して開かれている」
  • 【書評】熊野純彦著『極限の思想 サルトル 全世界を獲得するために』-週刊読書人

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    【書評】熊野純彦著『極限の思想 サルトル 全世界を獲得するために』-週刊読書人
    hharunaga
    hharunaga 2023/03/13
    「雪面を滑りおちることで、雪と特別な領有関係を私は結ぶ。しかしそれは侵犯的なものではない。…このようなかたちの世界の享受はじつのところ若きマルクスの所有論と共振するところがある…」。評:小林成彬。