文部科学省は10日、東京都目黒区の個人宅から、放射性物質ラジウム226が入った棒(直径約3ミリ、長さ約2センチ)が見つかり、撤去したと発表した。 がん治療用とみられ、周辺の汚染は確認されず、隣家などへの影響もないという。 同省によると、先月31日、目黒区東山に住む女性から「50年ほど前から家の中にある木箱を自分で測定したら放射線が検出された」と連絡があった。専門業者が9日、調査したところ、木箱内の金属容器の中にラジウム226が入った棒が確認された。木箱の表面で毎時約250マイクロ・シーベルト、表面から1メートル離れた場所で同約6マイクロ・シーベルトを検出した。 ラジウム226は、放射線障害防止法に基づき、同省の許可を得る必要があるが、同省によると、女性は「心当たりがない」と話しているという。