アルツハイマー型認知症は、脳神経の変性が原因で起こる疾患であり、記憶力や思考力といった認知機能の低下を特徴とします。 認知症の中で最も多い疾患であるものの、これを完全に治癒する薬はまだ存在しません。 サウスフロリダ大学(University of South Florida・米)の研究チームはこのほど、バジルに含まれる天然化合物「フェンコール」に、アルツハイマーへの有益な予防効果があることを特定しました。 アルツハイマー発症の主な原因は、有害物質である「アミロイドベータ(Aβ)」の脳内蓄積ですが、フェンコールにはこれを減少させる作用があったとのことです。 研究は、10月5日付けで学術誌『Frontiers in Aging Neuroscience』に掲載されています。