1835年、ある労働者がイギリスの海岸町マーゲート郊外の野で鍬をふるっていた。すると鍬が土の中にのめりこんで、そのまま地中に消えてしまった。 近くのデーン・ハウス・スクールの教師、ジェームズ・ニューラブはこの奇妙な消失現象に目を留め、自分の息子のジョシュアにキャンドルを持たせて、ロープをつなぎ、地下空間へと潜らせた。 地下洞窟に貝殻で埋め尽くされた宮殿を発見 ジョシュアは地上に戻ってきたとき、みんなが目を丸くするような驚くべき報告をした。地下には、おびただしい数の貝で装飾された不思議な聖堂のようなものがあったというのだ。 ジョシュアの話は、人々の想像を遥かに超えていた。地下への穴が広げられ、大人も入ることができるようになると、祭壇室や広間を備えた曲がりくねった通路が確かにあった。 ニューラブは、これは稼ぎになると抜け目なく考え、急いでこの謎めいた部屋がある上の土地を買い占め、もちろんささや