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ブックマーク / masanork.hateblo.jp (9)

  • プログラミング教育が機能しない背景 - 雑種路線でいこう

    大学の情報教育には様々な課題があるけれど、ひとつに学部レベルからカリキュラムに対して教授自治が強すぎることがある。スキルの積み上げで講義内容を高度化するには、米国並みに基礎講座の標準化を進めなきゃ駄目だ。それができない理由は諸々あるが、大学によっては教員の質が論外。専門で行き詰まったり大学改革でいっぱぐれた教員を、ポストの増えた情報系に無理に当てがい、学生より分かっていない教員が教えているところもある。レベルの高い学校でも教授の嗜好を強く反映しがちな上、その講義の前に積み上がるべきスキルが標準化されていないせいで、高いスキルを前提とした講義を行いにくい現状がある。 なんせ、情報工学出だろうが、情報系の専門学校出だろうが、文系大学出だろうが、新人で採るならひとしく無能だと思わなければならない。そんな出身校よりも、ホビーでプログラムするかどうかを問う方が当りの人材を引き当てれるということは、

    プログラミング教育が機能しない背景 - 雑種路線でいこう
    hiroki_ya
    hiroki_ya 2008/08/28
  • 持続可能な日本的経営へ向けて選択労働制を - 雑種路線でいこう

    アキバ通り魔事件と製造業派遣との因果関係について、僕はネットへの書き込み等から判断して無視できないと思うけれど、苦しい立場にあっても暴発しない方が普通なのだし、雇用規制は事件があろうがなかろうが見直されるべき重要な課題だ。正社員の既得権をブチ壊したところでロスジェネが報われると限らないことは内田先生の指摘する通りだ。単に解雇規制を弱めれば、業績好調で正社員を切れなかった大企業が事務作業のBPOに舵を切り、これまで法的に守られていた正社員まで放り出されて下流化する懸念もある。 そういった意味で従来ロスジェネ論壇というと、希望は戦争!さもなけば分け前を寄越せとか「新時代の日的経営」を取りまとめて雇用流動化を推進した経団連ケシカランという議論だったけれども、じゃあ君たち具体的に何をどうしたいの?みたいな話になった途端、ともかくカネを寄越せとかベーシックインカムとか、非現実的な提案しか出てこない

    持続可能な日本的経営へ向けて選択労働制を - 雑種路線でいこう
    hiroki_ya
    hiroki_ya 2008/06/14
  • まずはギークが経営に物申せる環境をどう創るか - 雑種路線でいこう

    僕は別にスーツが悪くてギークは被害者だなんて書いたつもりはないんだけど,現実問題として日の組織って経営に物申せる層までいこうとするとギークまでスーツにさせられてしまうし。日でもFellowとかDistinguished EngineerみたいなProfessional Pathがあっていいんじゃなかろうか。 向こうの技術ベンチャーじゃ,彼ら高等遊民こそ突き抜けてしまった若手を励ましつつ,変化の胎動を聞き出して噛み砕いて説明して経営陣を動かしているケースが多い気がするし。日も昔はあったのだが,株主重視の流れを汲む経営の可視化とか,90年代末以降の経営合理化で,実は重要だったのりしろが,かなり失われたんじゃないかな。 私がここで伝えようとしていることは、エンジニアが悪い・経営者が悪い、などという小さな話ではなく、企業のDNAというか存在意義のようなものが問われている、という点である。経営

    まずはギークが経営に物申せる環境をどう創るか - 雑種路線でいこう
    hiroki_ya
    hiroki_ya 2008/04/01
    "日本の会社って下っ端が経営陣に物申して動くようにできていない" んなこたーない
  • 技術の普及過程が単純じゃないことを教えてくれる珠玉の1冊 - 雑種路線でいこう

    御礼。安岡氏のことは以前isedで僕がQWERTY配列への言及したことについて、議事録に詳細なコメントを寄せていただいた時から気になっており、/.jpの日記は欠かさず拝読していた。書は収穫逓増の議論で有名になったQWERTY配列の神話、即ち「素早くタッチタイプしてもタイプライターのアームが絡まないよう、わざと遅く入力するよう工夫した」という説を丹念にタイプライターの歴史を追うことで覆した貴重な技術史書だ。ネットワーク効果や収穫逓増の例として、QWERTY配列の普及は必ず引き合いに出される例だが、書を読めば史実はそんな単純ではなかったことを知らされる。 僕はQWERTY配列や収穫逓増の話を最初に『ネットワーキング―情報社会の経済学』で読んだが、書は安岡氏が同書への批判を編集部に寄せたことを契機に企画されたらしい。QWERTY配列がデファクト標準になる過程にポール・アラン・デービッド

    技術の普及過程が単純じゃないことを教えてくれる珠玉の1冊 - 雑種路線でいこう
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    hiroki_ya 2008/03/24
  • 変革へ向けた各々のリーダーシップ - 雑種路線でいこう

    帰りの飛行機で『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書)』を読みながら東京に戻った。東大じゃトップノッチのエリートはとっくに日企業を見捨てているとか書かれていて、そりゃそうだろうと頷く。じゃあ血税を突っ込んで育てた俊英たちをごっそり外資の金融・コンサルに上澄みを持って行かれるってどうよとは思うが、こればっかりは日企業が不甲斐ないのだから仕方ない。 さてと、然るにリーダー教育とはなにかということを考えるときに、ゲイツやジョブズやエジソンやダ・ヴィンチを育成できるなどという前提はやはり捨てるべきだろう。エジソンは小学校すらろくに卒業していないんだから。 ではなんなのかというと、やっぱり管理職を前提に考えるべきだろうか。しかしそれはむしろ会社のアイデンティティーに依存することだから学校で教えられても困りそうだ。 講義名は僕が取り纏めを引き受ける前から決まってい

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    hiroki_ya 2008/03/11
  • 『ウェブ国産力』を読む - 雑種路線でいこう

    御礼。一通り検索の技術トレンドを押さえ、日にもニッチ市場をみつけて頑張ってるベンチャーがあることを知るにはいい1冊。いいバランスでパーソナライズ、位置情報、P2Pなどのトレンドを押さえつつ、情報大航海プロジェクトについて詳しく取り上げている。ただ「日の丸ITが世界を制す」という副題には納得できない。どれも「日の丸ITも世界に互し得る」とか「日の丸ITが日を制す」といった話ばかりだからだ。 取材先の方々は何れも優秀で魅力的なのだが、入れ込み過ぎて彼らと同じ隘路に嵌っているようにもみえる。ジャーナリストとして、もっと引いた目線も必要ではないか。佐々木さんは結局、日にも賢い若手技術者の集うエッヂの効いた企業がありますよ、情報大航海って誤解されているけど中身のあるプロジェクトですよ、としか書いていない。欲をいえば書のタイトルであれば、日の大手ベンダやITベンチャーが世界に出て行けない

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    hiroki_ya
    hiroki_ya 2008/01/21
    採択企業がプロジェクト期間中に意図的に特許出願せず、ほとぼりが醒めた後に新しいアイデアを足して自社特許として申請する例も少なからずある
  • エジソンの直流固執と日本電気の創業 - 雑種路線でいこう

    「なかのひと」でみるとNECや日ユニシス、富士通の方が熱心に読んで下さっているようだし、ちょっとしたトリビアをひとつ。知っているひとは知っているが、日ユニシスも日SGIも外資ではなく日企業である。*1日ユニシスの筆頭株主は三井物産で、日SGIの筆頭株主はNECだ。むしろキヤノンやソニーの方が外国人持ち株比率でみると外資に近い。 ところでエジソンが直流に拘ったのは有名な話だが、大阪電燈でエジソンの意見に逆らって交流の良さを主張した岩垂邦彦氏は、エジソンの意見に逆らうとは何事かと会社を追われ、当時AT&Tに対し通信機器を一手に納めていたWestern Electricの日総代理人になった。 その一方、「毎日歩き続ける」ことが、天才の視野を狭めてしまうこともある。エディソンがその典型的な例だろう。彼は最後まで交流(AC)の良さがわからず、直流(DC)にこだわりつづけた。 当時、日

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    hiroki_ya 2008/01/13
  • 情報サービス産業の神話と展望 - 雑種路線でいこう

    情報サービス産業が3K7Kといわれて若者から敬遠されているとか、受託開発からパッケージやSaaSに移行すべきだといった主張を聞く機会が増えた。確かに3K7Kといった辛い現場もあるだろうが楽しい前向きな世界だってあるし、仮に情報サービス産業が構造的な問題を抱えているとして、因果関係を整理しないことには堂々巡りの議論にしかならない。 3K7Kの遠因として人月商法と重層的な下請け構造が槍玉に挙げられるが、人月商法は欧米でもTime and Materialとして一般的で日の専売特許ではないし、重層的な下請け構造だって情報サービス産業の悪弊というよりは日露戦争後から我が国で広範に観察される産業構造で、職業倫理や雇用規制に深く根ざしている。 パッケージやSaaSの利益率は確かに高いが、カスタマイズや展開といった業務を必要とするので受託開発がいらなくなることはない。それに受託事業と製品事業とで業態は

    情報サービス産業の神話と展望 - 雑種路線でいこう
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    hiroki_ya 2007/12/14
  • 雑種路線でいこう - どっこいSIerは簡単になくならない

    SIerが変わらなきゃってことには同意。けど日SIerは当分なくならない。少なくとも解雇規制がなくならないとね。米国で何故ユーザー企業が専門家を雇えるかというと、要らなくなったらクビにできるからだ。例えば汎用機とCobolのシステムをLinuxJavaに移行する場合は、汎用機オペレータとCobolプログラマを切って、LinuxオペレータtJavaプログラマを雇い入れる。そういう世界だ。 日じゃ簡単にクビを切れないから、潰しのきかない技術者はできるだけ雇いたくない。そこのところはSIerに押しつける訳だ。重層的な下請け構造が何故あるかというと、SIerも簡単にはクビを切れないんでバッファを必要とするからで、6次とか7次になれば会社そのものが吹けば飛ぶ世界で、労働基準法なんか形骸化しているしね。 今後はユーザー企業がどんどん内製で出来るようなシステム作りを支援する方向に向かわねばならな

    雑種路線でいこう - どっこいSIerは簡単になくならない
    hiroki_ya
    hiroki_ya 2007/09/23
    日本でSIerは当分なくならない。少なくとも解雇規制がなくならないとね
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