これまで数々のプラットフォームに移植されてきた『ドラゴンクエスト』であるが、今回のスマホ版みたいな不評を買った移植版はなかったように記憶している。オリジナル版を含め、これまでの移植版がどんな画面・内容だったのかを調べてみた。 ファミコン版/NES版(北米版) まだ『ウルティマ』の影響が色濃く残っており、日本版は主人公が常に正面を向いているのが特徴。8x8ピクセルの仮名ビットマップフォントは読みやすく、何となく愛嬌も感じさせる。画面中のメッセージでは、濁点だけの行を設けて濁点を別に描画している。マルチウィンドウ風の操作系も斬新だった。 北米版は数年後にブラッシュアップされて発売されたため、主人公は4方向を向くようになり、海岸線などの描写も『ドラゴンクエストII』の手法が採用されている。復活の呪文ではなくバッテリーバックアップ方式でデータを保存するのも大きな違いの一つ。MSX版・MSX2版 M