トヨタ自動車は、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)をプラグインハイブリッド車「プリウスPHV」の新モデルに採用した。採用部位はバックドアの骨格で、「量産モデルでのCFRPの採用は初」(トヨタ自動車)としている。CFRP自体はレクサスブランド、スポーツコンバージョンモデルの「GRMN」や「G's」、燃料電池車「ミライ」で採用実績があるが、プリウスPHVと比べると生産台数は桁違いに少ない。 新型プリウスPHVの月間販売目標台数は2500台で、ミニバン「エスティマ」(月間販売目標台数2200台)と同規模だ。他社の例では富士重工業「インプレッサ」が月間販売目標台数を2500台に設定している。 新型プリウスPHVの生産では「大量生産でもCFRP部品の品質を確保するノウハウが蓄積できた。複雑な形状のバックドアの骨格に対応できたので、他の部位でCFRPを採用しても量産に対応できるだろう」(トヨタ自動車