日本の鉄道は高速化が進み、鉄道による列島縦断の時間も短くなりました。しかし、最北端の稚内駅と最南端の西大山駅を列車で移動する場合、以前より所要時間が長くなりました。高速化が進んだにも関わらず、なぜ長くなったのでしょうか。 一時は「24時間」を射程に収めたが… 日本で最も北にある駅は、JR北海道の宗谷本線・稚内駅。これに対して最南端は沖縄都市モノレール(ゆいレール)の赤嶺駅ですが、ゆいレールが2003(平成15)年に開業する前は、JR九州の指宿枕崎線にある西大山駅(鹿児島県指宿市)が最南端でした。 拡大画像 最北端の稚内駅(左、駅舎改築前)とJR最南端の西大山駅(右)(2004年3月、草町義和撮影)。 JR線に限れば、いまでも西大山駅が最南端。稚内駅と西大山駅は同じJR線の駅ですから、1枚の乗車券で両駅を移動して日本列島を縦断することも不可能ではありません。距離は途中経由する路線によって多少