2024年6月中旬に開催された製造業向けの複合展示会「第36回 ものづくりワールド東京」(東京ビッグサイト)では、幅広い分野の最先端技術が集った。中でも目を引いたのが、既存ツールにAI(人工知能)を組み込んで、トラブル対応や作業分析などを効率的に処理しようという取り組みだ。 生成AIと機械学習を現場向けに NECはAIの大規模言語モデル(LLM)や機械学習を製造業の現場向けシステムに組み込む開発について、最新の状況を明らかにした。2024年6月時点で「PLMツール『Obbligato』へのLLMの組み込み」「トラブル対応報告などからLLMで問題解決法を抽出」「工場フロアの映像から作業者と物体を同時検出」「作業者手元の映像から作業内容を認識し時間を計測」などのテーマで開発を進めている。 LLMに関する2テーマのうち1つが、ObbligatoとNECのLLM「cotomi」の連携だ(図1)。O