京都府八幡市の「乗馬クラブクレイン京都」に「あっかんべー」をする馬がいる。19歳のサラブレッド、マサイ。人間に換算すると70歳に相当する“おじいさん馬”だが、「あっかんべー」と声をかけるとペロリと舌を出し、「愛らしい姿に癒やされる」とクラブのアイドル的な存在になっている。 平成18年ごろに、おやつを食べる際に舌を少し出すことに気づいたクラブ会員が、おやつのたびに「あっかんべー」と、声をかけるようになったのがきっかけという。今では、名前を呼ぶだけで振り向きざまに舌を出すこともあるという。 北海道で生まれ、8年、2歳の時に競走馬「ナリタトウショウ」として東京競馬場でデビューを果たした。しかし、デビュー当日のスタート直前、暴れて蹴り上げた足がゲートに当たり負傷。結局、その後一度もレースに出ることができぬまま、14年に同乗馬クラブに引き取られた。 おとなしいが頭が良く、クラブの先生と生徒もしっかり