部下一人ひとりの業務スキルや仕事への意欲に応じて指示と支援を使い分け、目標達成や能力開発を促すリーダーシップのスタイル。 米国の経営学者ケン・ブランチャード氏らは1970年代に「メンバーの業務スキルや意欲に応じて異なるリーダーシップを発揮する」というシチュエーショナル・リーダーシップ(SL)理論を打ちだしました。目標や役割を定め、具体的なやり方を指導する「指示的行動」と、メンバーの意見を傾聴して意思決定に参加させる「支援的行動」を組み合わせ、成果の創出と長期的な人材育成を目指します。 SL理論に基づくリーダー育成プログラムの1つが「SL II」です。最近は日本でも派遣社員や外国人社員らメンバーの多様化に伴い、チームビルディングやグローバル化推進のインフラとしてSL IIを導入する企業が増えています。 SL IIではリーダーに、メンバーの仕事レベルを4段階に分けることを推奨します。スキルは低