新しい組織は「階層構造」から「共同体」になり、リーダーは「ファシリテーター」となる 共創し学習する新しい組織論:第2回 組織論の領域でも、これまでにコラボレーションを促進し、経験からの学びを活かす組織のあり方は研究されてきた。これらの研究では、旧来の階層構造とは異なる「共同体(community)」として組織を捉え直す研究が展開されている。前回のコラムの流れを受け、第2回のコラムでは、「実践の共同体(community of practice)」と「協働する共同体(collaborative community)」という二つの共同体についての議論を紹介し、「コラボレーションの促進」と「経験からの学び」がどのように可能となるのかを考えていきたい。 組織をプロセスではなく、「実践の共同体(community of practice)」として捉える 1990年代にマイケル・ハマーとジェームス・チ