「『〜原』を『ばる』『はる』と読む地名」では、九州に多い「原」を「ばる・はる」と読む地名について、 (1)この地名がついているのは、稲作地帯に隣接する居住空間ではないか (2)クニを構成する氏族の「館」といった意味があったのではないか (3)何らかの軍事的意味があったのではないか (4)他に九州に多い「〜丸」地名も語源的にはこの「〜原(ばる・はる)」と同じではないのか (5)韓国語の「村」(マウル)が九州に入って「〜丸」地名になり、さらにこれの音が変化して「〜原(ばる・はる)」になったのではないか といった仮説を提示してきた。 続けて、次のような作業を行った。 (1)5万分の1地形図を用いて、実際の「〜原」「〜丸」地名の分布状況を調べる (2)韓国語との関連について、先人の研究にあたる (1)については、福岡県内のすべての5万分の1地形図と、その他佐賀平野、大分市周辺、宮崎市周辺、都城市周