【ガザ市(パレスチナ自治区ガザ地区)澤田克己】「近くの住宅が爆撃されているのだろうと思っていたら、突然、こちらに砲弾が飛び込んできた」 イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃で、国連人道問題調整事務所(OCHA)が今月9日、住民が住宅1軒に集められて砲撃され約30人が死亡したと報告した、ガザ市ザイトゥン地区の現場に19日入った。 住民は国連報告の通り、閉じ込められた住宅が砲撃を受けたと証言。イスラエルがイスラム原理主義組織ハマスの掃討と主張するガザ侵攻で、同軍の支配下にある無抵抗の住民が殺害された実態が明らかになった。 住民によると、イスラエル軍がザイトゥン地区を急襲したのは4日午前8時ごろ。兵士は住民に銃を突きつけ、アラビア語で「静かにしろ。外に出ろ」と命令した。集落の住民を何軒かの住宅に分けて閉じこめた。説明は何もなかった。 アラファトさん(36)は「自宅から出ることを拒否