米グーグルの量子コンピューターの研究チームは5月22日、広く使われているRSA暗号の解読に必要な量子ビットの数を大幅に削減する新たな手法を発表した。この研究は、ビットコインなど暗号資産のセキュリティが、以前に考えられていたよりも短期間で量子コンピューターを用いて破られる可能性を示唆するものだ。 グーグルの研究者クレイグ・ギドニーは、「RSA暗号(2048ビット)を解読するために必要な量子のリソースが、これまで考えられていたものの約20分の1で済む可能性がある」と述べて、ビットコインに使用されているものと類似した公開鍵暗号アルゴリズムを破るために必要な量子ビットの数に言及した。 量子コンピューター技術の急激な進化ビットコインはRSAではなく、楕円曲線暗号(ECC)を使用しているため、この研究は直接的にビットコインに脅威を及ぼすものではない。しかし量子コンピューター技術の急激な進化を踏まえると
