真っ赤に熱した冬用の蹄鉄をばん馬のひづめに合わせ装着する(30日、帯広市の帯広競馬場で)=山田靖之撮影 北海道帯広市の帯広競馬場で、正月開催(1~5日)のばんえい競馬に向けて、ばん馬の蹄鉄(ていてつ)を交換する作業が大詰めを迎えている。 装蹄所では30日も、装蹄師が真っ赤に熱した蹄鉄をハンマーでたたき、ひづめに当てて調節し、くぎで固定する作業に追われていた。 ばんえい競馬は重い鉄のソリを引いて二つの障害を乗り越えて速さを競うため、30~40日ほどで蹄鉄を交換する必要があるという。冬は雪や氷で滑らないよう、蹄鉄に凹凸がついている。 装蹄師の千葉喜久雄さん(76)は「来年も新しい蹄鉄をつけたばん馬が活躍してくれれば」と笑顔で話した。 取り外した古い蹄鉄は、競馬場内で合格祈願のお守りとして販売される。