新しい500円硬貨の製造を始める打ち初め式が21日、さいたま市の造幣局さいたま支局で開かれ、麻生太郎財務相らが出席した。圧印機のスイッチを押すと硬貨が次々に打ち出された。新硬貨は11月をめどに発行され、民間銀行を通じて市中に流通する。 新500円硬貨は偽造を防ぐため、現行の500円硬貨に使われているニッケル黄銅に加え、白銅と銅も素材に採用した。表面と裏面は現行硬貨の色と銀色の2色になる。縁の「ギザ」部分の一部に異なる加工を施したほか、縁の内側には小さな文字を加えた。 麻生氏は打ち初め式後に報道陣の取材に応じ、「通貨の信頼性を高める上で非常に大きな意味がある」と述べた。 新500円硬貨の発行は現在の硬貨に替わった2000(平成12)年以来21年ぶり。現行の500円硬貨は新硬貨発行後も利用できる。 この日の打ち初め式では1871年に近代通貨制度が始まって今年150周年を迎えることを記念した1万