開幕が迫るW杯だが、開催国のカタールに対しては人権侵害などを糾弾する声が出ている/David Ramos/Getty Images (CNN) この11月は、世界中で数十億人がサッカーワールドカップ(W杯)の試合にチャンネルを合わせることになる。W杯は人類史上最も偉大なスポーツイベントの一つだ。その開催によって戦争は停止し、スポーツ界の聖人と罪人とが認定されてきた。世界中が一体となり、驚愕(きょうがく)のゴールや土壇場でのタックル、入念に演出された膝(ひざ)滑りのゴールパフォーマンスに酔いしれてきた。 ただ1つの問題は、今年の開催国がカタールだということだ。 カタールでは、ジャーナリストらが外国からの労働者の状況を調査したという理由で投獄されている。性的少数者は犯罪者として扱われる。女性が結婚や旅行、外国留学するには、ほとんどの場合男性の許可が必要だ。 加えてカタールの労働慣行は現代の奴隷