現在ドイツを拠点に活躍するアーティスト、イケムラレイコ氏の大規模な個展「うつりゆくもの」が現在東京国立近代美術館で開催されています。(10月23日まで。11月8日より三重県立美術館へ巡回)イケムラ氏は三重県に生まれ、1972年にスペインに渡り、セビーリャ美術大学で学んだ後、スイス、ドイツへと移り住み、アーティストとして確固たる地位を築きあげます。ヨーロッパを中心に各地で数多くの個展を開催、ベルリン芸術大学の教授として教鞭をふるうなど、そのめざましい活躍は日本人アーティストとして特筆するに価します。 ユニークな人生を歩んできたイケムラ氏に、海外で活動する道を選んだ経緯や女性として感じてきたことなどについてお伺いしました。 ―イケムラさんは、早い時期から自立心旺盛だったのですか? 個人の決心として3歳ぐらいのときから男性には絶対頼らない、結婚しないと決めてたの。あ、3歳はオーバーか。5歳ぐらい